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社会人の葛藤≪やりたい仕事がさせてもらえない厳しい現実≫

社会人になると、多くの人が「自分が本当にやりたい仕事をやらせてもらえていない・・・」という悩みにぶつかります。なぜ、このようなことが起きるのかというと、「自分のやりたい仕事=会社に貢献できる」という数式が必ずしも成り立たないからです。むしろ、成り立たないことのほうが多いのです。

誰もが新入社員の時は、理想、夢、希望を持っています。しかし、現実的な仕事をしてみると、自分の思い通りにいかないことのほうが多く、不条理で矛盾した上からの命令に従わなければいけない場面に出くわすのです。次第に、本来持っていた理想、夢、希望は薄まってしまい、現実に慣れ諦めてしまう自分に気付くのです。

世の中には、それが大人になることだと語る人もいます。当然のことですが、会社は利益を出し続けないと存続することができません。利益を出すためには、1人1人の社員が自分のやりたい仕事ばかりやるわけにもいかないのです。利益を出すためには、社員1人1人が上からの指示を守り、やりたくない仕事でもやらなければいけない場面のほうが、どうしても多くなってしまうのです。

中には、本当にやりたい仕事だけをやってご飯を食べていくことができる人もいますが、本当に限られたごく一部の人の話で、大半の人は本当にやりたい仕事をさせてもらえずに、ただ生活のため、給料をもらうために働いていることに疑問を抱いているのです。

やりたい仕事ができる人とできない人の違い

「やりたい仕事がさせてもらえない・・・」という葛藤の中で、必死になって自分を磨き上げてチャンスを掴める人と、最初から諦めてしまう人の2通りのタイプがいます。必死になって自分を磨き上げ、やりたい仕事に就けるチャンスを掴みたいと日々努力している人こそ、「やりたい仕事をやらせてもらえない・・・」という不満を漏らしても良いと思います。

しかし、残念ながら、大半の人は後者にあたります。つまり、努力をする前から諦めてしまい、行動も起こさずに不満ばかり漏らしてしまうというタイプです。このようなタイプは、会社に不満を漏らす権利すらないと思うのです。もし、会社に不満を漏らすなら、まずは、会社が求めている成果を出してから言うのが筋だからです。

与えられた仕事、指示された仕事で成果を出すこともできない人間が、本当に自分のやりたい仕事で成果を出せるかと言ったら、それは非常に難しいことだと言えるのです。そういった意味では、入社して2年や3年の社員が、「本当にやりたい仕事をやらせてもらえない・・・」と不満を漏らすのは早すぎるのです。

まずは、自分に与えられた仕事を完璧にこなし、自分で仕事が見つけられるようになるまで成長することが必要だと思います。その業務を極めた上で、本当に自分のやりたい仕事が別の部署、若しくは、別の会社にあるなら、転職を考えても良いと思います。