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バイト経験のみで未経験の業界に転職する事は可能でしょうか?

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生涯の仕事として、やりがいと情熱の持てる仕事を学生時代から見つけられる人は、それほど多くはありません。仕事を始めてから、本当にやりたい仕事に気付く人も少なくないのです。だから、社会人になってから紆余曲折した後に、いろんな経験をしてから本当に理想の企業に転職する人も増えているのです。

学生時代にやりたいことが見つからずに、誰かに勧められた道や、就職しやすい道を選択し、それに関連する資格を取得し、いざ就職して仕事が始まってみたら、まったく仕事に対するモチベーションが上がらない・・・というようなケースも多いのです。

そのような時は、2つの選択肢があると思います。1つ目の選択肢は、せっかく正社員として就職できたのだから、最初はやりがいが見つけられなくても、とりあえず3年以上は頑張ってみて、なんとか仕事の面白さを見つけるという方法です。

もう1つの選択肢は、仕事をしながら本当にやりたいことを見つけ、将来の転職に向けて行動するという方法です。私は、どちらも間違った選択ではないと思います。今回は、2つ目の選択肢について、さらに深く考えてみようと思います。

アルバイトから人脈を作る!

学生時代にまったく関連性のない仕事を目指してやってきたはずなので、キャリアはもちろんないし、スキルもまったく別の業界でしか通用しないものとなります。そのような中途採用者を、そのままの状態で受け入れてくる企業はありません。

輝かしい学歴を持っていても、中途採用で学歴が通用するわけもなく、どの企業も即戦力を求めていることが多いのです。では、どのような行動をすれば、まったく未経験の業界へ転職することができるのでしょうか?

1番大切なのは、人脈を作ることです。頭の中で考えているだけでは素晴らしい計画はできるかもしれませんが、人脈なんて絶対に作れません。まずは、行動あるのみです。

人と人とのつながりを作るためには、その業界に体当たりする姿勢が最も大切です。何も勤務形態にこだわる必要はないのです。多くの人は、正社員じゃないと次に転職する時に、キャリアとして認めてもらえないという思い込みをしているのです。

しかし、決してそんな事はありません。キャリアを積むためという意識をして、正社員に負けないくらいの働きをアルバイトでもすれば、いくらでも転職に成功するためのキャリアを身につけることができるのです。

また、正社員に負けないくらいの働きをアルバイトでもし続けることで、黙っていても上からお声がかかるのです。そうすれば正社員登用への道も見えてくるし、仮に、その会社でお声がかからなくても、同じ業界の希望する企業へ転職する切符を手にすることができるのです。

つまりは、正社員として入り込むことができないなら、アルバイトとしてその業界に入り込んでしまえば良いということです。勤務形態にこだわりすぎると出遅れてしまうので注意しましょう。

もう1つの選択肢について

前者の、働きながら転職するチャンスを見つける方法についても考えてみようと思います。ある意味で、この方法はもっとも堅実で安全性も高いと言えるでしょう。なぜなら、何はともあれ、経済的にも安心した生活を送ることができるので、気持ちに余裕が生まれるのです。

また、業界は違えど、社会人としてのビジネスマナーや一般常識を身に付けることができるので、転職する時の自分の武器を確実に増やすことができるのです。なによりも、短期間での退職という大きなデメリットを回避できるという点が重要だと思います。

やはり、どれだけアルバイトを必死にやって、実力で注目されることを狙ったとしても、転職試験はシビアなので、入社して数週間や数ヶ月で退職してしまうというのは、マイナス対象になってしまうのです。

つまり、そのマイナスをカバーする何か強力なものがないと、書類審査で落とされる確率が高くなってしまうのです。要するに、最初から不利な状態での転職試験となってしまうということです。

そんなことにならないためにも、新卒で入社した会社で少なくとも3年以上は頑張って仕事をこなし、キャリアを積んで、希望する業界の転職のチャンスをうかがうのも1つの手段と言えるのです。

また、3年間も1つの会社で業務に打ち込めば、その業界での仕事の面白さ、自分の役割や居場所を見つけることができるので、転職の必要性がなくなるというケースも多いのです。