意外と忘れがちな派遣社員のマナー、悪い派遣と見られないために
派遣社員として働くことになった時、派遣社員のマナーは知っていますか?知らないとマナーを知らない派遣社員ということになり、せっかく勤務することになった企業からお断りの連絡が派遣会社の営業に入ってしまうこともあるのです。
派遣社員の位置づけ・立場について知り、マナー違反のない勤務をしたいものですね。仕事内容に関する慣れや、スピードは仕事をするうちにできるようになっていくものですが、マナーは仕事を始める前からでも学ぶこと、知ることができます。
派遣先企業での派遣社員の位置づけとは
派遣社員は派遣先企業の社員ではありません。派遣先企業の社員の人達は、あなたのことを派遣社員と認識しています。しかし、派遣先企業の取引先やお客様は、あなたのことを派遣社員と見ることはありません!
派遣先企業の社員と同じように見ますし、見えるのです!ですから、自分の発する一言一言に責任を持たなくてはいけません。取引先やお客様の前では派遣先企業の一社員のような振る舞いをします。しかし、派遣先企業の社員の前では同等ではなく、謙虚な姿勢を取ることを忘れないようにしましょう。
どうしてかというと、派遣社員はあくまで派遣先企業の補助的業務をする立場を求める企業が多いからです。あまりでしゃばり過ぎてしまうといい顔をされないことも多いのです。ただし、企業によって考え方が違う場合もありますので雰囲気や空気感を感じ取り、行動や発言するようにしてください。
ゆくゆくは派遣社員から正社員にするという企業もあります。その場合には協調性のほか、積極性も見られているからです。「積極性」という言葉が出てきましたが、積極的に仕事に取り組む姿勢は評価されますが、自分の判断で物事を進めてはいけません。
派遣社員は責任を取る立場にありませんので迷ったりした時には必ず担当者に判断を求めます。正社員であれば自分の任された業務の範囲内で判断することはできますが、それは企業の社員という立場にあるからです。派遣社員はその立場にありません。また、わからないことは尋ねて解決するようにしましょう。
派遣先企業に馴染む
派遣社員ではありますが、派遣先企業の雰囲気に馴染むようにしましょう。企業によって雰囲気やカラーは全く違うと思います。朝礼がある会社や、何らかの当番がある会社もあります。派遣社員だからと一線を引くことなく、同じようにやっていくことで仕事もやりやすくなります。
派遣社員は社員と一線を引くべきところと柔軟に対応したほうが良いところがあります。この場合は?と考えれば考えるほどわからなくなるかもしれませんが、あまり難しく考えずにその時その時で判断していくことをお勧めします。「その時」にどうしたらよいかわからなければ派遣会社の営業担当に確認すれば問題ありません。
一般的なビジネスマナーを持ち合わせていること
当たり前のことですが…
- 元気よく挨拶ができる
- 返事ができる
- コミュニケーションが取れる
- 遅刻や無断欠席をせず、決められた時間を守る
- 責任感を持って仕事に取り組める
- 身だしなみが整えられている
- 私服勤務の場合はTPOに合っている
- 丁寧な言葉づかいができる
- 報連相ができる
- 積極的に行うべき仕事を頑張る(電話応対など)
よく、派遣社員の仕事は誰にでもできる雑用や日々の庶務的業務が多い…と言われます。即戦力として期待される派遣社員ですが、すぐに業務に参加してほしいために難しい業務よりは、簡単だけれど時間が掛かる仕事を担当することが多いです。
つまらない仕事だ…と感じることもあるかもしれませんが、それでも立派な仕事です。やらなくても良い無駄な仕事なのでは?と感じても派遣先企業では必要としている作業なのです。適当に行ってはいけません。
たとえどんな仕事だったとしても、責任を持って行う、それが派遣社員のマナーです。もし、その業務が不必要な仕事であり、仕事を継続するか無くすか、その判断は社員がするべきことなのです。
登録した派遣会社によって、派遣社員として勤務する場合のマナーや、ビジネスマナー講座などをレクチャーしてくれる会社もあります。自分で調べたりここでわかったことを併せて、その他の疑問点や不安なことを確認しておくと派遣社員として仕事が決まった時に安心して仕事を始めることができますね。
マナーが悪い派遣社員は、派遣先企業から良い評価がもらえないばかりでなく、派遣会社からも当然良い評価がもらえません。早々に派遣先企業での仕事の継続ができなくなった場合に、次の派遣先企業はすぐに紹介してもらえるでしょうか?答えはNOですね。
マナーが悪くトラブルになりそうな人よりもマナーが良く、真面目に仕事に取り組んでくれる人により良い条件の仕事を紹介します。派遣社員として働くということにも責任感がとても大切だということですね。派遣先企業にも、派遣会社にも愛され必要とされる派遣社員を目指しましょう。