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働く前に知っておこう!派遣の仕組みとバイトとの違い

働く前に知っておこう!派遣の仕組みとバイトとの違い

正社員の雇用率や社員の仕事環境が厳しくなっている今日。将来の生活に夢を持ち、自分の力を試したい人にとって、派遣の仕事はとても魅力的な働き方です。

ライフスタイルに合わせ、週に3~4日、一日5時間以内など、条件が選べて自由に働けることや、バイトと比べて時給が高いことも人気のポイントです。

では、なぜ派遣はバイトよりも時給が高いのか? また基本的にバイトとどう違うのか? そもそも派遣ってどんな働き方なの?…という疑問について詳しく解説していきます。

派遣とバイトでは「雇用形態」が違う

派遣とバイトの一番の違い、それは雇用形態です。バイトの場合は、バイト先の会社や店舗、事務所などの求人募集に応募して、合格したらその就業先に直接雇われる「直接雇用」として契約を結びます。

それに対して派遣の場合は、派遣会社と雇用契約を結び、派遣会社から紹介された就業先で、決められた業務に就いて仕事をする、という形になります。

その際、まず派遣会社で、「登録」というものを行いまず。

登録とはどんなことをするの?

登録とは、履歴書、職歴書、身分証明書の提示と、簡単なスキルチェック(パソコンや一般常識テストなど)をして、あなたの名前とプロフィールを派遣スタッフリストに入れてもらうことです。

登録時間は派遣会社によって異なりますが、1時間~1時間半くらいです。

たいがいはその場で派遣コーディネーターと面談し、希望する仕事に対して、適合する仕事があるかを相談します。また、登録だけに行って希望を出しておき、適合するものがあれば連絡をもらう、というケースもあります。

いずれにせよ、派遣の場合は、派遣会社に登録に行き、派遣会社があなたを派遣先に紹介してくれて初めて、仕事が派生する仕組みになっています。

保険や福利厚生はどうなっているの?

派遣スタッフとしてあなたが実際に働きに行くのは「派遣先」の会社ですが、あなたはあくまで派遣会社の契約スタッフなのです。よって、保険や福利厚生は派遣会社に準じます。

バイトの場合は、働く会社によって保険などの適用がない場合もありますが、派遣会社には社会保険が完備されていますので、雇用保険、労災、厚生年金、健康保険などに加入できます(就業期間などにより加入条件あり)。

有給休暇もあり、スキルアップのための資格講座や福利施設なども利用可能です(就業期間中)。

また、派遣先の会社で何かトラブルがあった時は、派遣会社が間に入って問題を解決してくれます。

もし万が一、派遣先の会社が給料を払えなくなった場合も、派遣会社から払ってもらえるので安心です。その辺もバイトとは大きく違うところです。

派遣の時給がバイトより高いのはどうして?

派遣の仕事の時給がバイトより高いのは、何故でしょうか?…バイトの場合は一般的に、初心者やキャリアがなくてもOKのことが多いと思いますが、派遣の場合は、即戦力=プロとしての仕事のキャリアを期待されているからです。

派遣の仕事は、あるプロジェクトを一定期間内に納めるためのスタッフとして雇用されることが多いものです。

よって、限られた(かなりタイトな)スケジュールの中で滞りなく業務を行うためには、一から教える時間がないという職場がほとんどです。

そして、「バイトより時給が高い」には、もう一つの意味があります。それは、派遣先の会社があなたの時給に30~40%ほど乗せた金額を、派遣会社に支払っていることです(派遣会社によって異なる)。

つまり、支払われる額はあなたの時給よりさらに高いのです。

それでも派遣先の会社としては、その道の専門家である派遣スタッフにお願いできれば仕事もスムーズに進み、また結果的には社員を雇うよりは安くすむ、というのが大きなメリットなのです。

派遣はどのくらいのキャリアがあればいいの?

派遣の求人も今や多種にわたり、必ずしも立派なキャリアがなければならないというものばかりではありません。

例えば一般事務だからと言って、パソコンスキルが上級以上、秘書経験や経理経験必須、などという厳しい条件はそう多くはありません。

もちろん、まったく働いたことがない場合は派遣スタッフとして登録できませんが、どこかで何かしらの仕事をした経験があるなら、やる気さえあれば、その業界では未経験でもOKという会社も数多くあります。

派遣スタッフとして働きたいなら、今までのキャリアを洗い出してみると良いと思います。 続けてきた勉強(英会話、パソコンなど)、またはセミナー経験(話し方やプレゼン、ビジネス心理学、セールスなど)をうまく生かせば、意外に高時給が望める可能性があります。

登録したら、すぐに仕事がもらえるの?

もしあなたが、派遣で働きたいと思った場合、仕事の探し方には2つの方法があります。

一つは、「登録会」という、派遣会社のイベントで登録を済ませ、そこで派遣会社のコーディネーターに相談して仕事を探す方法。

登録会で登録してから仕事を探す場合は、その場ですぐに仕事をもらえる場合は少なく、たいがいは条件に合った仕事が見つかったら連絡が来る、ということが多いようです。

もう一つは、インターネット上の派遣求人サイトで仕事を探し、その仕事を取り扱っている派遣会社に連絡をして、登録に行く方法です。

ネット検索では、希望の勤務地、勤務日(期間)、勤務時間や職種、職場環境などの条件で選べるため、とても便利です。

この場合は、急募の仕事が多いため、できるだけ早く登録に行くことをお勧めします。ネット上に出される求人は応募者が多く、倍率が高い上に、適合する人材が見つかった時点で募集終了となります。

登録に行ったら、まずは今、応募したい仕事の選考状況を聞きます。もしタイミングよく、希望する仕事に応募でき、派遣会社から正式に紹介されることになったら、派遣先に伺う「顔合わせ」で最終的な採用になります。

顔合わせとは実際には面接のことです。

そして、すでに別の人で検討中に入っている場合は合格の確率を聞きましょう。もしそれが無理でも、類似した仕事があるかどうか相談します。すぐに仕事が欲しい場合は、その場で詳しく相談して探してもらうことをお勧めします。

派遣を検討しているなら、ぜひ派遣の求人サイトで、派遣の仕事を検索してみてください。

「こんな仕事あったんだ~」「今までやったことないけど、持っているキャリアを生かして挑戦してみたい」…と、ワクワクする仕事に出会えるかもしれません。