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派遣会社における給料の仕組みは?派遣社員で稼ぐコツとは

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派遣社員の給料と正社員の給料は、何が違うのでしょうか。そもそも派遣社員とはどの程度の金額を稼げるものなのでしょうか。今回はそれらの点について詳しくご説明したいと思います。

そもそも派遣社員は薄給なのか

派遣社員というからには、派遣先の会社から派遣会社に費用が支払われ、派遣社員が手にする給料はその中から何パーセントか引かれた金額が手に入るようなものです。したがって正社員のような直接雇用にくらべて薄給だと思われがちです。

実際のところ、派遣先の会社が正社員と同等金額を派遣会社に支払っているのであれば、その通り派遣社員のほうが薄給です。ですが派遣社員とは基本時給計算になっているので、残業が多ければ多いほど給料は増えます。

また派遣先の会社が、プロジェクトごとに派遣社員を雇ってすすめているような仕組みであれば、短期間であるぶん給料体系が良い可能性もあります。

そもそも派遣社員にとって雇い主は派遣会社であって、派遣先は出向先なだけですから、正社員と待遇が違って当たり前。良くも悪くも出向先が直接の雇い主はないということです。

派遣社員の給料的なメリット

先ほど申し上げたとおり、ほぼ時給換算であるため、正社員が残業手当のないような会社であれば、繁忙期は派遣社員のほうが稼げる事も多いでしょう。

逆に言えば残業が全くない状況や、残業は禁止されているような会社だと稼ぎにくいのも事実ですが、働いた分だけ給料が入ってくるというのは、得とかんがえる人もいるでしょう。

なので派遣社員で稼ぎたいなら、時給の高い仕事を選ぶことは勿論、自分が求める程度の残業が発生するのかどうかもチェックしたほうが良いです。

派遣社員の給料的なデメリット

まずはじめにいって、時給換算であるがゆえ、ボーナスなどは基本ありません。加えていえば、更新期間がくるまで給料があがることはまずなく、昇給の可能性自体とても低いです。この点が同じ会社で実績を残していくほど給料が上がっていく正社員にくらべて劣っている部分です。

さらに、派遣先によっては交通費が支給されないなんてこともざらですし、時給で働いている分、夏季休暇や冬季休暇が発生してしまうと、その分収入が減ってしまいます。

つまるところ収入が不安定であることが否めなく、時給が安いのに派遣期間が長い会社に出向してしまうと、長い期間薄給のままの生活が続いてしまいます。

派遣社員として給料をあげるにはどうするべきか。

残業が多いかどうか以前に、そもそも時給の高い派遣先に出向させてもらうのが給料をあげる第一条件です。

これを達成するには、派遣会社から貴方への評価が高い必要があり、それは実績や経験、スキルによるところが多いです。こういってしまうと正社員とかわらないと思うかもしれませんが、派遣社員の場合、派遣会社の人事部と直接的な顔合わせをするタイミングが少ないので、評価の基準がより事務的です。

派遣先でよほど目立って成果を上げない限りは、「特に秀でている人間」と査定されることは少ないですが、「この派遣先で問題なく業務がこなせた」という実績はつまれるので、正直なところ派遣先が決まった時点で、半分くらい評価が決まったようなものです。

なので地道に派遣会社で実績を積んでいくのも良いですが、いち早く給料の高い出向先を選んでもらうには、目に見えるスキルアップが需要で、資格の取得や派遣会社に紹介してもらえるスキルアップ講座への参加はとても大事です。

派遣社員は、冒険心より安心感。

派遣会社にとって派遣スタッフの仕事成果は勿論重要ですが、それ以上にトラブルを嫌います。ドライな言い方をすると、実力はあるが時折問題を起こすスタッフより、給料分の働きしかしないが全く問題を起こさないスタッフの方が好まれる傾向にあるということです。

これはそもそも信用問題によるもので、スタッフのミスは派遣会社のミスでもあるわけで、ここに大きな問題があると、取引相手(派遣先)との契約が破棄されかねません。そうなった結果「ここの派遣会社は駄目だ」と評価されて、他の派遣会社に切り替えられてしまったら一大事です。

なので、派遣社員が出向先で最も気をつけなくてはいけないことは「トラブルを起こさない事」。無遅刻無欠席は勿論、一切のミスも犯さないままに契約が終了すれば、特に目立った結果を残さずとも高評価につながりやすく、「この派遣先で問題なく業務がこなせた」という実績がつまれていくわけです。

何にしても派遣会社に若くして登録するならば、事前に多くの資格を取得するかしておかないと高給は望めませんし、中途で登録する場合は、それまでの職歴が大きく響きます。

逆の捕らえ方をするならば、スキルも職歴も全くない状態で派遣会社に入社したいなら、研修プログラムが充実している会社を選ぶべきです。教育費がかかるぶん、最初の給料は低いかもしれませんが、着実にスキルアップに繋がるためキャリアプランを考えると最重要となる項目でしょう。