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失敗した?受かった!面接における「私、失敗しないので」の法則

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米倉涼子さん主演のドラマ『Doctor X』の中で、主人公である大門未知子のキメ台詞のひとつに「私、失敗しないので」というものがありました。就職試験の面接でも失敗しない人は稀ですが「私、失敗しないので」の精神に学んで「受かった」と叫びましょう。

面接試験における失敗の数々

面接試験ではどのような失敗が考えられるでしょうか。遅刻、身だしなみの乱れ、敬語の間違い、質問に対して見当違いな答えをしてしまう、何を言っているかわからなくなってしまう、しどろもどろになる、沈黙するなど、挙げればきりがありません。

また面接は1対1とは限りません。グループ面接での失敗や課題解決型の面接での失敗も考えられます。特に課題解決型の面接では条件付けなどもあり、条件に従わずに回答してしまうといった失敗も考えられます。他人と同時に面接することで焦ってしまうこともあります。

まず、失敗を想定しておくことが大切です。そうすることで対処法を考えておくこともできますし、いざ失敗しそうになったときにどのようにリカバーするかという道筋をも想定しておくことができるからです。

面接試験におけるリカバーの方法

そのどれもが致命傷であると感じられるかもしれませんが、そんなことはありません。どれもある程度は失敗ではなくすることが可能です。失敗をリカバーするために肝心なことは以下の3つです。これらを押さえることで、あなたの面接での印象はぐっとアップします。

  • 誠実に対応する
  • 正直に対応する
  • 冷静に対応する

つまり、嘘をつかず慌てないことで失敗をリカバーすることが可能になるのです。たとえば面接会場に向かうときに乗るつもりだった電車が止まってしまったとしましょう。時間に余裕があってもこの時点で採用担当者に電話で遅刻の可能性と理由を伝えておきます。これが誠実な対応です。

次にほかの路線で行く方法を調べます。交通情報を扱うサイトで調べても良いですし、駅員さんに尋ねても良いでしょう。これが冷静な対応です。時間に間に合えば到着後「先ほど遅刻するかもしれないと電話を差し上げた○○ですが間に合いました」と言えば済みます。これが正直な対応です。

また面接前にスーツを汚してしまった場合を想定してみましょう。食べ物や飲み物で汚れてしまうこともあれば突然の雨で濡れてしまうことも、最近は虫除けや整髪料、制汗剤などのスプレーで汚れてしまうことも考えられます。着替えを持っているわけではなし、焦りますよね。

そういうときはまず、ハンカチかティッシュを水で濡らし、叩くようにして汚れを落とします。雨に濡れてしまったときは乾いたタオル(なければコンビニやキオスクでハンカチタオルを買いましょう)で叩き水分を取ります。ティッシュは滓がくっついてしまうことがあるので乾いてからよくはたきます。

時間があれば、あとは乾くのを待つだけです。それでも落ちない場合や乾くのを待てないような場合には、面接開始時名乗りをした後に「実はこういう事情で服装が乱れていて申し訳ございません」と断ってしまいましょう。それだけが原因で落ちることはありません。

面接の内容や受け答えで失敗してしまったときには、誰もが動揺しやすくなります。まず冷静さを取り戻しましょう。見当違いの答えをしてしまった場合は「すみません、先ほどの答えは的を射ていなかったのでもう一度答えさせていただけますか」と了承を得てから答え直しましょう。

あるいは、失敗を引きずらず次の質問に集中する勇気も大切です。課題解決型の面接で失敗してしまった場合やグループ面接で他の回答に動揺してしまった場合などもそうですが、自分の熱意を必ず伝えて帰るのだということを1番に思い浮かべながら回答します。

不思議なことですが、そうすることで失敗は小さくなります。あなたのなかでもそうですが、面接官の方でも「この学生は不器用だが誠実な人柄だ」とか「小さな失敗は見られたが全体としては能力がある」とか「失敗を引きずらず気持ちの切り替えができるな」というように感じるのです。

失敗しないということ

誰もがよく知っているように、失敗しないという人はいません。それは就活生に限ったことではなく、社会人も同様です。面接官のなかにも今までに失敗を経験していない人は1人もいないでしょう。大切なのは、それをどのように捉え修正していくかなのです。

面接で失敗してしまったら、あなたの本来の能力を発揮する良いチャンスだと捉えてみてください。失敗したときにこんなふうに対処できるということを面接官に示せるのですから、面接で失敗しない人よりアピールポイントが多く、ひょっとすると得してしまうかもしれません。

そして、「私、失敗しないので」の「失敗しない」とは、失敗しそうになったときにリカバーできるということなのです。一見すると失敗してしまったように見えても対処次第で成功に終わるということはよくあるものです。

もう一度、失敗をリカバーするために大切なことを思い出してください。誠実に、正直に、冷静に対応することです。この法則を守れば、問題が大きくなってしまうことはありません。それこそがビジネスパーソンにとって重要なことなのです。

面接も同じです。失敗しそうになってもそれを失敗にせず、受かったときの喜びと自分を伝えるという意気込みで乗り切ってください。あなたの熱意や意欲は小さな失敗に負けてしまうようなものではないでしょう。結果は後からついてくるはずです。