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【失敗しないために】面接の時の緊張を和らげるための法則

【失敗しないために】面接の時の緊張を和らげるための法則

面接の時、緊張をしすぎるあまりに普段の自分をうまく出せなかったり、声が震えて質問の答えもしどろもどろになってしまい家に帰ってから落ち込んでしまった、という経験をしたことはありませんか。

そもそも、なぜ大切な面接の時に緊張してしまうのでしょうか。

就職面接や転職の面接で自己アピールができるようにするために、人はなぜ緊張をするのか、その仕組みを知り、緊張をやわらげるための法則を探ってみましょう。

緊張するのはなぜ?

・自分を良く見せたい、うまく対処したい 『認められたいという気持ち』  ・失敗したくない、恥をかきたくない 『防衛本能』など

医学的な見地からは、自己防衛本能が働き、自律神経が交感神経の働きを高めてノルアドレナリンという物質が分泌されることで「緊張している」と感じ、強い不安や動悸、声の震えがおこります。

ただ、いざ面接の時に、「今、ノルアドレナリンが出ているからドキドキして声が震えるんだ...!」なんて考えていられませんよね。まずは、緊張と(ノルアドレナリンと)うまく付き合えるような方法をいくつか試してみましょう。

緊張とうまく付き合う

人のからだは緊張をするように出来ているのですから、「あぁ、緊張しているけれど、あたり前だな」というふうに自分を客観的にみれるとひとまず冷静になれそうですね。

就職できるかどうか、一生がかかっているかのように思ってしまう就職面接なのですから多くの人は緊張します。でも自分だけではないのです。あなたの隣にいる人も、そのまた隣にいる人も、みんな緊張しているのです。

これは自然なことです。緊張しているということを客観的に認識して自分なりにうまくコントロールしていきます。大切なのは、緊張とうまくつきあうこと。緊張にのみ込まれず、リラックスできるような方法を試してみましょう。

からだの緊張をほぐす

緊張を和やわらげるために、いろいろ試してみましょう。まずは、こわばっている体の緊張をほぐします。

全身の力みを取るイメージでできるだけ体の力を抜き、おしりにきゅっと力を入れながら、おへその下あたり(腹筋の中心部分)に意識を集中します。

次に、体の中の空気を抜くイメージで口から深く息をはき、おへその下あたりに空気を集めるようなイメージで鼻から深く息を吸います。いわゆる腹式呼吸です。これを3~4回繰り返します。

心の緊張をほぐす

イメージトレーニングはとても効果があります。頭の中で、上手くできた時のイメージ、特に、自分が笑顔でいる時のイメージを繰り返し思い浮かべてみましょう。

そうやって落ち着きを取り戻したり、自信を取り戻せば自然に目線や口角が上がってきます。目線や口角が上がると相手には落ち着いているように見えます。

良い声で緊張をかくす

甲高い声では、緊張しています、と宣伝しているようなものですし、自分自身もますます緊張が高まってきてしまいますよね。

自然な声で話すと落ち着いているように相手に聞こえ、ほとんどの緊張は隠せます。良い声とは、相手が聞いていて感じがいいな、と思える声であり、説得力や信頼感も増す声でもあります。

声がうわずらないようにするためにも、意識してお腹から声を出すようにしましょう。お腹から声を出すようにするには、やはり腹式呼吸です。

そして、はっきりと発音をすることです。声が小さい、聞き取りにくいなどと言われたことがある人も、ぜひ、この方法を試してみてください。

失敗しても大丈夫

あがってしまって声が震えたり、しどろもどろになっても大丈夫です。あせらずにひと呼吸おき、「緊張していまして」と正直に伝えましょう。こうすることで、落ち着きを取り戻せることがあります。

頭の中で話すことを整理してもう一度質問に答えていきましょう。質問された内容がわかりにくければ「恐れ入ります。もう一度お聞かせいただけますでしょうか」などと丁寧に尋ねても大丈夫です。

必要以上に自分を良く見せようとしない

自分を必要以上に見せようとするよりも、自然のままを見てもらったほうがいい、と捉えて、誠実に面接官の質問に答えていけば良いのではないでしょうか。

自分を良く見せようとすればするほど緊張をしてしまいます。無理をしていることは相手にもわかってしまいますし、無理をした姿を見せて合格できたとしても入社後まで続きません。自然体で臨みましょう。

●正しい姿勢を身につける 眼をキリッと(眼力)、口角を上げて、背筋をまっすぐに、お腹と腰は上に引っ張りあげるようなイメージで持ち上げ、肩をストンと落とします。 ●話す速度も意識しましょう。 聞き取りやすい速度は、1分間に300文字程度と言われています。300文字程度の文章を繰り返し読んで速度の感覚を知っておくとよいでしょう。 緊張していても、話す速度や声を意識してコントロールできれば自然に落ち着くことができそうです。

人それぞれの体質や緊張度合も異なりますので、何が正しい、ということは言えませんが、いろいろ試して自分に合った方法を見つけてみてください。

緊張しすぎて一方的に話したり、相手が聞き取れないほど早口になったりしては、せっかくの面接も不合格になりかねません。普段から何度も繰り返して練習し、身体で覚えておけば、面接に限らず、緊張をするようなあらゆるシーンで役立つでしょう。

面接官の立場でイメージしてみる

緊張をやわらげて、普段の自分の良いところをしっかりとアピールできれば就職が決まる確率もアップするのでは、と考えますよね。 ここでちょっと面接官になった気持ちで次のことをイメージしてみてください。

とても緊張をしていて何を質問してもしどろもどろ、聞いても答えになっていなくてチンプンカンプンという人と、緊張をしていてしどろもどろではあるんだけれども自分の考えをしっかりと説明をしている人では、どちらを採用しようとするでしょう。

あるいは、緊張せず妙にリラックスして場慣れしている人と、緊張していながらもひとつも聞き漏らさないぞとでも言うような真剣さが感じられる人ではどうでしょうか。

緊張をコントロール。大切なのは入社後です

いずれも後者の人のほうが、緊張はしていても合格につながりやすいように思います。大切なのは、緊張をまったくしないことではなく、緊張を上手くコントロールしながら面接に挑むことなのではないでしょうか。

入社をした後にも緊張する場面はたくさんあります。例えば、初めてかかってきた社外の人からの電話に出る時、大勢の社員の前での発表、お客様への営業など数えたらきりがない程、たくさん緊張をします。

面接官が大切に考えているのは、面接の時ではなく、採用した後(入社後)のことです。新しい仕事をする、お客様や大勢の社員の前で話すなど、緊張をする場面でのあなたの姿勢なのです。