仕事が終わらないとき、早めに上司に相談した方がいい理由とは
上司から仕事を依頼されたとき、一人でもくもくと進めていませんか。自分自身に与えられた仕事なので、責任をもって取り組むことは大切ですが、それ以上に進捗状況を報告することも必要です。いくら一人で頑張っていても、方向性がずれているときだってあるのですよ。
放任主義の上司でした
筆者が勤めていた会社の上司は、はっきり言って放任主義でした。新人だろうがベテランだろうが、一度任せた仕事に関しては上司の側から状況を確認することは滅多にありませんでした。
営業さんが上司に仕事の進捗状況を尋ねても、「その仕事なら●●さんに任せたから、●●さんに確認して」と答えるほどでした。
上司の考えとしては、いろいろこちらが教えたとしても、余計混乱させるだけだから分からないことがあったら聞きに来て、こういうスタンスでした。
筆者が新人の頃は、わからないことがわからない、そんな状態だったので何を聞いていいのか見当もつきませんでした。しかし、その放任主義の上司のもとで働くにつれ、少しずつ与えられた仕事に対する責任感と誰に聞けば有効な答えが返ってくるのかを悟っていきました。
それが分かるまでは、全てを上司に質問していました。そうすると、上司が誰に聞けばいいのかを教えてくれたので、制作部署に確認したり、営業さんに確認したりしていました。
そうやって少しずつですが、放任主義の上司のおかげで、自分で考えて答えをだすことを学んでいったのです。ただ、仕事の進捗状況については、営業さんと直接確認し合って、という考えを持っていたので、進み具合について相談したことはあまりありませんでした。
残業続きで気が付きました
あまり進捗状況を確認する上司ではなかったので、営業さんと直接スケジュール調整をしていると、どうしても他の仕事とのやりとりがうまくできなくなったりもします。
急ぎの仕事がいろんな営業さんから依頼されたりしたときもありました。そうなってしまったときは、残業してなんとか間に合わせていたのですが、人手がすくなくなり、急ぎの仕事も立て続けに入ってきてしまったときに、定時で帰れる日が一日もない月が何か月か続いてしまいました。
そのときになって初めて、上司に抱えている仕事の状況について相談をしました。すると上司が比較的手が空いている先輩に仕事を割り振ってくれ、なんとかどの仕事も間に合わせることができました。
ただ、そういう状況になる前に、仕事の依頼があった時点で相談をすることをアドバイスされました。
自分が抱えている仕事と新しく依頼された仕事
自分の力量でどれくらいならできて、どこからが難しいのか
早めに相談してくれたら、進め方のアドバイスや他の人に手伝ってもらう方法もあったのに、と言われました。
与えられた仕事は、責任をもって取り組むのは当たり前です。しかし、人にはそれぞれ抱えている仕事や力量もあります。それを自分で客観的に判断して、どうすればお客様や周りの社員に迷惑をかけずに仕事が進められるかを考える必要があります。
一度引き受けたのに、やっぱりできませんでした、はビジネスの世界ではあり得ません。早めに相談すれば、その分、解決策もいろいろでてくるかもしれません。一人で抱え込まずに、どうすればいいのかを相談してみましょう。