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ソリが合わない上司と付き合うときに大切な4つの考え方

ソリが合わない上司と付き合うときに大切な4つの考え方

「出会った頃はもっと違ったのに......」と人間関係でため息をつくのは恋愛関係だけではありません。学校生活や社会でも数多く起こりうる事柄です。なかでも辛い状況の一つが、上司とソリが合わないとき。

ほぼ毎日顔を合わせる人と付き合いがうまくいかないのは大変です。話が通じない。よく怒られる。雑な扱いをされる。どれもこれも、とにかくストレスフルな事柄です。

「でも今の会社を辞めるわけにはいかない......」と我慢を強いられている方もいらっしゃるでしょう。そんなあなたに、ソリが合わない上司と付き合うときに大切な4つのポイントを紹介します。

上司の頼みごとは優先的に片付ける

大事なポイントです。ソリが合わない苦手な相手の頼みごとだからといって逃げてはいけません。逃げれば逃げるほど相手は追いかけてきます。むしろその頼みごとに率先して取り組み、その頼みごとをさっさと片付けてしまいましょう。

優先して上司の頼みごとを片付ける目的は、ネガティブなコミュニケーションの時間を減らすこと。長引けば長引くほど上司から進捗報告を迫られ、時には「仕事が遅い」と怒られることもあるでしょう。

それなら早く片付けてしまうほうが得策です。嫌いだからこそ、逃げずにぶつかるのが一番なのです。そうして嫌いな人とのネガティブなやり取りを減らして、好きな人とポジティブで楽しい時間を増やしましょう。

報告・連絡・相談をきっちり

社会人としてしっかり行いたい報告・連絡・相談。俗に言う社会人のビジネスマナー「ほうれんそう」です。この「ほうれんそう」、上司に対してきっちり行いましょう。

相談はまず仕事始めに。自分の仕事の始め方を相談しましょう。「近々A社にこんな企画を提案しようと思っています。いかがでしょうか」と上司に意見を伺うようにしましょう。そうすれば、後々になって「そもそも最初の前提が気に食わん」と評価されるのを回避できます。

報告は進捗報告を徹底するのが大切です。定期的に仕事の進捗を報告して上司に状況を伝えましょう。そこで適宜文句をつけられたら調整すればいいだけ。完成した仕事を一から調整するより難しくはないでしょう。

「ハプニングで仕事が失敗した! 」。そんなときの連絡はあえて早めがベターです。失敗の多くは、時間が経てば経つほど被害が拡大するもの。1秒でも早く連絡を入れて上司に平謝りしましょう。

このように、「ほうれんそう」を行なうメリットは、激怒されたりコミュニケーションミスを発生させたりするリスクを減らせることです。はじめの提案の段階で軽く怒られたりはするかもしれません。

なかなかコミュニケーションがうまくいかないかもしれません。それでも仕事が進んで取り返しのつかないところで激怒されたりやり直しを命じられたりするよりはるかにマシです。怒りっぽい人が上司の場合はとくに、先手先手で動いて、上司に付け入るスキを作らないようにしましょう。

実は上司も「ソリが合わない」と思っている

往々にして、人は相手の思っていることを察します。とくに沈黙を美徳とする日本人ならなおさら。あなたが上司を避け、ぎこちない喋り方をして嫌いオーラを出していれば相手も薄々感じとってきます。

上司には上司の悩みがあります。とくに上司の悩みの一つが叱り方。今まで人に対して叱ったことがないのに、立場上、部下のアラを指摘して叱らなければなりません。新米上司は、自分のポジションの働き方に迷い、つい感情的にあなたに叱ってしまうこともあるでしょう。たとえ部下と仲良くやっていきたいと思っていても。

今頃もしかしたら、あなたの知らない飲み屋で「部下とソリが合わなくてさ.....」と誰かに向かって相談している最中かもしれません。上司もあなたと同じ、心をもつ人間であることを忘れないようにしましょう。

時が流れることを忘れない

それでも嫌で嫌で仕方がないとき。時は必ず流れることを忘れないようにしましょう。つまり今の上司はたまたまあなたの上にいるだけで、一生あなたの上司ではないということです。あなたが今の上司の上に立つ! なんて邂逅に巡り会う日が来るかもしれません。

あなたは上司と結婚しているわけではありません(あなたがそういう稀なケースに当てはまらなければ)。永遠に上司があなたと付き合う人間ではありません。あくまで一時的な関係に過ぎません。

1年か3年か5年か。それはいつ到来するか分かりませんが、時が流れて「あの時、上司が大嫌いでさあ」と語れる日がくるでしょう。昔をふりかえって、「あの時に私を鍛えてくれてありがとう」「今があるのはあの上司のおかげ」と感謝する日が訪れるかもしれません。

必死に耐えて得られることもたくさんあります。上司とうまくいかない今こそ、あなたの人生に現れたチャンスだと思って、この機会を自己成長の場に変えましょう。