もらえるお金をもらっていない!?派遣社員の給料の仕組み
派遣だから給料が上がらなくてもしょうがない?そんなはずがありません。派遣だろうがなんだろうが、真面目に働いてきたあなたは、正当な報酬を得る権利があります。
契約更新したものの、給料は前回更新時と変わらない。そんな経験がある人も多いと思います。ですが、そのまま何も言わずに契約してしまうのはもったいない。少し粘ってみることで、給料があがる可能性があるんです。
派遣会社が足下を見て、給料をあげないなんてことがあるの?
間違いなくあると、断言できます。全ての会社でそのようなことが行われているとまでは言いませんが、少なくてもそうしたい気持ちを、ほとんどの派遣会社が持っていることでしょう。それではここで、私の知っている話を一つ例にあげてみます。
その人は派遣社員として長らく働いてきたのですが、一向に給料が上がらないことに腹を立て、派遣会社の担当者に怒りをぶつまけたそうです。すると、彼の給料は翌月からUPしました。いくらあがったと思いますか?
時給100円UP、だそうです。
決して皆さんに会社に怒鳴り込んで欲しいわけではなく、一つの行為によって、これほど給料があがることがあるということを知って欲しかったのです。
もしも彼が何も言わなければ、彼は本来得るはずの給料をどれだけもらえずにいたのかと考えると、ホラー映画のような恐怖を感じてしまいます。
これは決して他人事ではありません。派遣会社は多くの人間と契約しているため、できるだけ人件費を抑えたいと思っています。
給料が少なければ、クライアントからも喜ばれますしね。それに、それだけの多くの派遣社員を一人一人正当に評価することも難しいことなのです。
それ以外にも、どことは言いませんが適当な派遣会社というのも世の中には存在します。小さな派遣会社や、地方には多いです。
なかには、契約更新の書類を書かないという会社も存在するのです。想像するまでもないですが、そんな会社が派遣社員の仕事ぶりを正しく評価しているとは到底思えませんよね?
小さな派遣会社では、少ない人数で会社をまわしているため、社員の評価をするというところまで手が回らないのです。
とりあえず働かせておいて、何か文句を言ってきたら給料をあげようというスタンスの会社も存在するくらいです。それまでは、当然のように固定の給料ということになります。
ひとえに派遣会社といっても、様々なスタイルの会社が存在します。なかには、正しく派遣社員を評価してくれる会社もありますが、それほど数は多くありません。基本的にどこの派遣会社もいっぱいいっぱいなのです。
ですが、そのしわ寄せが派遣社員にいくというのは、おかしな話です。仕事に貢献した分だけ給料が多く支払われるのが、当たり前のことなのです。
本来の給料よりも安く働いているかもしれないと考えながら、下がったモチベーションのまま働くくらいなら、一度、会社と交渉してみましょう。
給料UPの可能性がある人は、こんな人
当然の話ですが、誰でも交渉をすれば給料をあげられるわけではありません。給料というものは、その人が会社に貢献している度合いを数字にしたものですから、昨日今日会社に入社した人が給料をあげてくれと言っても、それは無茶な話です。
例えば、派遣先が何度も変わるという人も難しいでしょう。ある一定数の派遣先からの評価がなければ、派遣会社の人間も給料をあげてまで雇っておこうとは思わないかもしれません。
とはいっても、決して交渉することはマイナスにはならないので、試してみるのもありかもしれません。
可能性があるのは、会社に貢献しているにも関わらず、少し気弱なところがある人です。
そういう人は、充分にその可能性を秘めています。もし自分に可能性があるかどうかわからないという人は、以下の項目に自分が当てはまっているかどうかを確認してください。全てに当てはまる人は、給料UPの交渉を真剣に検討してみたほうがいいでしょう。
- 遅刻、欠勤などがほとんどない…派遣会社の社員には、あなたがどれほど仕事ができるのかということはわかりません。ですが、出勤状況だけは必ず理解しているはずです。ここで好印象を与えられていれば、給料UPの交渉にも応じてくれる可能性が高いでしょう。
- クライアントからの評判が良い…それこそ無遅刻、無欠勤で、クライアントからの評判が良い人は、派遣会社の人間に対しても好印象を持たれています。つまり、決して手放したくない人材なのです。 すぐに辞めてしまうかもしれない新人を雇うよりは、あなたのような方を少し高い給料で雇う方が、派遣会社としても助かるわけです。
- 長年働いているのに、時給が変わっていない…まさに足下を見られている典型的なパターンです。何も言ってこないから何も言わない、そんな風に考えられているのかもしれません。思い切って切り出してみれば、意外とあっさり交渉がうまくいくこともあります。
- 重要な仕事をまかされている…完全にクライアントの信頼を勝ち取っています。そのまま雇ってもらえそうなものですが、もらえるものはもらっておきましょう。きっとあなたは、派遣会社の中でも有名な存在のはずです。
- 気弱なところがある…この場合、相手側からこの人なら何も言ってこないだろうと、たかをくくられているかもしれません。 だったら黙っておけば給料をあげなくてもいいか、そんな風に思われている可能性があります。馬鹿にするな、と怒鳴りたいところですが、交渉は冷静に進めましょう。
- 派遣会社の社員と、ほとんど会ったことがない…いわゆる適当な派遣会社の典型です。普通の派遣会社は、派遣先にちょこちょこと顔を出すものですが、そうでない派遣会社は適当な会社によく見られるパターンです。 こちらから言い出せば、あっさりと給料をあげてくれることもあります。
交渉が苦手な人
これまで記載したことを頭ではわかっていても、それを実際に実行できないという人もいると思います。
お金の交渉というのは、経験がある人のほうが少ないでしょう。交渉を行う前に、それを実行する一歩が踏み出せないという人も多くいるはずです。ですが、よく考えてみてください。
仕事はお金ではない?いいえ、お金です。私たちはそれを稼ぐために仕事をしているのです。流した汗と消費した時間の対価は、お金で賄うべきです。
お金は大切ではない、という言葉は、交渉から逃げるための言い訳でしかありません。自己犠牲の逃避は、もうやめましょう。
正当な報酬を正しく受け取る。それが社会の仕組みです。間違っているのは相手のほうであり、あなたは何一つ間違っていません。
100%の努力の対価が得られるよう、今すぐにでも行動してみてください。きっと、今まで以上に仕事に対するモチベーションが湧くはずです。