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ちゃんと理解していますか?派遣のお給料についての仕組み

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派遣の仕事を始めるにあたって大切なお給料。仕事は自分のスキルアップのためであるとか、社会貢献だとか、憧れの職業だからとか、色々な理由でしていると思いますがその対価として支払われるお給料は重要であることは間違いありません。

派遣社員として仕事をしたときのお給料の支払われ方や、給料が払われるまでの仕組み、派遣ならではの給料の考え方について考えたことはありますか?お金のことは知りたいけれどシビアな問題。軽く口に出してしまって失敗…なんていうこともあります。派遣社員の給料の事、少し勉強してみませんか?

お給料はどこから支給されるのか

派遣先企業で勤務を始めて初めての給料日。あなたのお給料はどこから支払われるか知っていますか?派遣先企業ではありません。派遣会社から支払われます。たしかに毎日仕事をしているのは派遣先企業ですが、あなたは派遣会社のスタッフとして駐在しているだけなので派遣会社から支払われるわけですね。

派遣で仕事をすると支給されるお給料の計算方法

派遣のお仕事は、お給料が時給制になっています。契約時に決められた時給で何時間仕事をし、また何時間残業をしたかということで計算されます。派遣会社のタイムシートに毎日仕事をした時間を記入し、派遣先企業担当者のサインをもらい、タイムシートの締め切り日に合わせてFAXなどをして提出して計算されたものが支給されるのです。

そしてお給料は働いた分だけ支給されますので、タイムシート締日に派遣会社に提出をすると検収され、支払処理が行われ就業の半月後や一か月後に支払われることが多いです。仕事を始めてすぐにお給料は支給されませんので最初の一か月分は余裕に生活できるくらいの蓄えは必要になります。

派遣会社のマージンは?

派遣会社からあなたに支払われるお給料と、派遣先企業が派遣先に支払う金額は違うということをご存知でしょうか。派遣先企業が派遣会社に支払う金額を10とすると、あなたがお給料としてもらっているのはその7割ほどになることが多いです。

「3割もマージンを取っているの?」「それってちょっと取り過ぎじゃない?」という声も聞こえてきそうですが、そのマージンの中には派遣会社で働く社員のお給料が支出されるのは当然ですがそれだけではないのです。

その他に派遣会社が雇用主として支払うべき、労災保険・雇用保険・厚生年金保険・健康保険などの社会保険や派遣スタッフの有給休暇分給料、派遣会社運営分の諸経費に充てられていますのですべて派遣会社の利益ということではないのでマージンのことも理解したうえで自分の手元に来るお給料があるのだということを知っておきましょう。

派遣社員の方が正社員より時給がいい?

勤続年数の少ない正社員よりも派遣社員のほうが時給換算をするとお給料が良いことがあります。当然専門的な仕事内容になればなるほど経験が買われてより高い時給の設定になっている場合もあります。

しかし、派遣社員の場合は交通費の支給がなかったり、ボーナスがなかったりするのでトータルで考えると同じくらいだったり、派遣社員のほうが年収で考えると少なかったということが起こります。

派遣先企業が倒産した時、お給料はどうなる?

もしも、派遣先企業が倒産したら今まで働いた分のお給料はどうなるのでしょう。心配いりません。あなたが仕事をした分についてはしっかりと支払われます。なぜなら派遣会社があなたに給料を支払うからです。

もちろん派遣先企業が倒産をすればあなたの働く場所は無くなってしまうので次の仕事を探さなくてはならなくなりますが、お給料が支払われないというトラブルにはなりませんのでその点は安心できますね。

派遣社員の給料には、ばらつきが出る

派遣社員のお給料は時給制だという話がありました。ということは出勤日数の少ない月は、勤務時間数が減ってしまうので翌月に支払われるお給料は少なくなるというわけですね。土日祝日が休日の会社であれば年末年始、お正月がある12月や1月、ゴールデンウィークのある5月、カレンダーの日数が少ない2月の勤務日数は少なくなるのではないでしょうか。

それを承知の上で仕事をし、生活をしていくのであれば問題ありませんがその場その場で生活をしていると急にお給料の少ない月になったりするとすぐに懐がさみしくなったりして困った…などということがないようにしたいですね。

また、時間外の残業は決められた割合で時給がアップし、やればやるだけお給料でもらえる金額が増えます。よって、短期間の契約で一時的にお金を稼ぎたいという人は残業が多い仕事を探し、就業すればそれだけお給料を稼ぐことができます。

派遣社員として仕事をしたときに支払われるお給料の中身の事や、派遣会社との分配の事、システムなど理解できましたか?自分の大切なお給料のこと、どんな仕組みで処理され、支給されるのかきちんと理解しておきたいものですね。