【どんな時にも慌てちゃダメ!】面接での定番の質問の内容と対策
面接は人生の分岐点、ちょっと大げさですがそう言い切っても過言ではありません。なぜなら面接の失敗、成功がその人の生活そのものを変えてしまうからです。
どんな道に進んで行こうと、その未来は解りませんが自分で望んだ会社の面接がうまくいくことに越したことはありません。
勝利を勝ち取るためにはまず相手を知ることが大切。つまり面接での質問の内容をあらかじめ予測し、その対策を準備しておくことはとても大切な事です。
そこで今回は、面接でよく使われる定番の質問の内容と答え方を例文を交えて ご説明します。
【面接でよく使われる定番の質問の内容】
①「自己紹介をしてください」(自己PR)
面接の冒頭でほぼ間違いなく聞いてきます。ここをうまくクリアすれば、その後の展開が楽になりますが、失敗すると面接官のあなたに対する興味が薄れ採用される可能性が低くなります。陸上競技の短距離走でスタートダッシュに成功するか遅れてスタートするかの違いですね。
ところで、面接官はなぜ自己PRを重視するのでしょうか? それはあなたが物を買う時の行動と一緒です。
例えば電化製品を買う時は取扱説明書を見て機能を確認しますね。つまり履歴書です。しかし、その性能は取扱説明書に書いてある数値だけでは納得できず、実際にデモ機を使って試してみたくなります。それが面接の時の自己紹介なのです。
面接官はあなたの自己紹介の様子を見ながら履歴書に書いてある機能と相違がないか、その性能がどれくらいのものなのかを観察します。ですから自己PRで自分をどれだけアピールできるかはとても重要なことなのです。
②「あなたの志望理由をお聞かせください」(志望動機)
平たく言うと、なぜあなたはこの会社に入りたいのですか?です。客観的に考えても特に新卒の方は困りますね。
志望動機と言われても正直思い付くのは、家が近いからとか、給料がいいし残業が少なそう、友達や先輩に薦められて、などという答え。でもそんな答えが通用しない所が難しい所です。
しかしこの質問も自己紹介と同じように十中八九聞いてきます。
③「あなたの自慢できることは?」(あなたの特技は何ですか?)
面接官によって言い方が違いますが、この質問の真意は何だと思いますか?それは、あなたが今までに一つのことに対して努力したことが有るのか無いのかということです。
言い換えれば人に自慢できることを習得するためには、それなりの努力が必要だし失敗は付きもの。そんな成功のための挫折を味わったことがありますか?ということです。
④「あなたの趣味は何ですか?」
この質問は「あなたの自慢できること、特技はなんですか?」によく似ていますが質問の意図が違います。この質問ではあなたの感受性や社交性が問われています。
⑤「あなたは(営業部)を希望されていますが、もし採用になってもご希望の部署に配属できないかもしれませんが大丈夫ですか?」
例えば技術系の営業の場合、営業畑一筋より一度現場を経験した人の方がクライアントに対する説得力が違います。
また会社によっては社内の色々な所に配属させて経験を積ませた後に、落ち着き先を決めるという方針の会社もあり、あなたの対応力が問われています。しかし、この質問は面接官があなたに対し興味を示している証拠でもあります。
【質問に対する答え方と例文】
①「自己紹介をしてください」(自己PR)
-まずは、簡単な自己紹介。
と宣言調で元気よく始めます。(必ず笑顔で決して伏目がちにならないよう注意)
-これからが本題。
などと、いきなり自分の得意技を発表し意表をつきます。これは文章を書くときによく用いられる手法で聞き手の興味を引き付けるのに効果的です。
-得意な根拠を説明します。
得意技→根拠→それによって得られた効果とうい流れです。
-履歴書に書けない自分の性格などを発表する。
面接官はあらかじめ提出された履歴書には目を通していますが、それに書かれていない情報は新鮮な印象を持ちます。誰にも短所はありますが、それを強調しすぎるとかえってマイナスイメージになりますので気をつけてください。
-締めです。
自己紹介はとにかく明るく元気なイメージでこなして下さい。その場を自分モードに引っ張り込むくらいの気持ちです。話は簡素に解り易く、あなたはアナウンサーでもナレーターでもないので、うまく話そうなんて考えるとかえって失敗しますよ。
②「あなたの志望理由をお聞かせください」(志望動機)
-あなたの会社選びのポイントを説明します。
まず長く勤めたいことを強調します。これは経営者にとってはかなり気になるところです。それと入社してからの配属先は、あなたの希望をなるべく満たそうと考えますが、そうもいかないことが多いのです。さらに面接官は面接での受け答えの中で、あなた自身が気付かない長所を発見することもあります。
出張、転勤についてはあなたの機動力を強調するのが目的です。
志望理由で気をつけて欲しいのは、あんまり会社の業務につっこんだテーマで話を進めないこと、ヘッドハンティングでない限りは会社はあなたが入社してすぐに,現場のトップにたって働いて欲しいとかは考えていません。この場面での、こなれたテクニックはかえって反感を持たれます。
そして最後にその会社に憧れている事や褒めることを忘れないで! (これ、聞いててけっこういい気分になるんです)
③「あなたの自慢できることは?」(あなたの特技は何ですか?)
-あなたの得意技を自己紹介の時より内容を掘り下げて説明します。
さきほどもちょっと触れましたが、面接官のこの質問に対する真意は実はあなたの自慢話ではなく、人に自慢できるようになるまでにどんな努力をしたのか、挫折をいかに乗り越えたのかです。決して自慢話で話が終わらないよう気をつけてください。
④「あなたの趣味は何ですか?」
-話の展開のしかたは特技の時とほぼ同じです。何が趣味なのか→その趣味の楽しい点→その趣味によって得られる効果。
ここでは、バンドの趣味の紹介に続き、その楽しさや、友達の大切さ、人前に出て緊張した経験を語っています。特技の時と同じように単なる趣味の紹介で終わらないようにして下さい。
⑤「あなたは(営業部)を希望されていますが、もし採用になってもご希望の部署に配属できないかもしれませんが大丈夫ですか?」
-はい大丈夫です。と答えるしかありません。
とこのくらいで話を収めるのが無難ですね。
【まとめ】
面接での質問の内容を予測する方法は、面接官があなたのどんなことを知りたいのかを考えることです。もちろん履歴書を見ればあなたの経歴やスキル、志望動機は解るし履歴書に書いてあることを確認の意味で再度質問することもあります。
でも面接試験で会社側が本当に知りたいことはあなたの人柄とやる気です。会社だって人間の集まり、気が合わない人となるべく仕事はしたくありません。
今回は私のつたない会社経営の経験をもとに、こんな人なら欲しいなあという事を頭に描きながらご説明しました。
あくまでも独断と偏見なので、これはちょっとと思われる点があるかも知れませんがお許し下さい。この記事が、もしもみなさんの就職活動に少しでもお役に立てれば幸いです。そしてご成功を心からお祈り申し上げます。