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仕事で一番してはいけないのは、誰かの大切な時間を奪うことです

お客様が来たとき、対応するのは誰ですか。電話が鳴ったとき、一番に出るのは誰ですか。お茶を淹れてくれるのは誰ですか。備品を補充してくれるのは誰ですか。

自分がやっている。

そう、自信を持って言える人はどれくらい居るのでしょうか。多くの人が、後輩・周りの人にやってもらっているのでしょう。お客様の対応をすることがその人の仕事かもしれません。

新人だから、電話に出ることを教わっているのかもしれません。しかし、あなたがその仕事をしなくてもいいわけではありません。その人だけの仕事ではないのです。社会に出て、人にやってもらって当たり前なことなんてありません。

自分がやらないといけないのか?

筆者が会社員だったころ、お客様が来客されたとき、対応するのは下っ端である筆者の役目でした。電話が鳴ったとき、真っ先にでることが求められました。備品がなくなったとき、補充することを求められました。

ずっと下っ端だったので、どんなに自分の仕事が増えても雑用は筆者の役目でした。

しかし、いくら下っ端といえども、何年も会社で勤めていれば自然と仕事は増えていきます。徐々に大きな仕事も任されるようになってきます。新人のころのように、他にできることがないから雑用をやっている。

そういう訳にもいかなくなってきました。そうすると、少しずつですが周りの先輩も手伝ってくれるようになりました。備品の補充を手伝ってくれたり、代わりに来客の対応をしてくれたりもしました。筆者一人が雑用をしていては、仕事が回らなくなってしまっていたからです。

それでも、役職があがるほど雑用をやることに対して「自分がやらないといけないのか?」と疑問に思う人の割合は高かったのです。

確かに、雑用は役職がある人の仕事ではないかもしれません。自分がやらないといけないのかと思うかもしれません。しかし、誰もが同じことを思っています。自分が電話を取らないといけないのか。自分がお茶を淹れないといけないのか。自分がしないといけないのか。自分が…みんな自分の仕事がありますからね。

雑用している間、その人の時間を奪っているのです

雑用をしている人は、その仕事をするためだけに雇われているのでしょうか。お茶を淹れるために雇われているのでしょうか。来客対応のためだけにやとわれているのでしょうか。

そんなことはないと思います。自分の仕事をしながら、電話を取ってくれたり、雑用をしてくれているのです。一つ一つは大した時間をかけているわけではないでしょう。

しかし、電話の対応に1回1分かかったとしたら…。一日に1回しか電話が掛かってこない会社なんてないでしょう。トータルで考えれば30回、50回は当たり前のように掛かってくるでしょう。

その電話に出ていたら…。その人が働いている時間のうち、1時間近くを電話対応に充てているのです。あなたはそれができますか?仕事が忙しいときに、1時間も中断できますか?

大切な自分の仕事の時間を削って、周りのために雑用を片付けてくれているのです。もし、自分が雑用をやらなくてはいけない状況になったら、自分がやらないといけないのかなんて、思わないでください。

あなただって会社の備品を使っているのですから。

あなたにだって電話は掛かってくるのですから。周りの人に、少しでも仕事に集中できる環境を作ってあげましょう。