退職させて!体調不良が理由でどうしても仕事を辞めたいあなたへ
ブラック企業に勤めて数年。若い内は何とか仕事ができていたけど年齢を重ねどうにも体が持たない。職場環境がひどく身体が異常に重く感じる。
そして体調不良の原因が仕事にあることをいち早く気付いてやる必要があります。そのままで仕事を続けると身体が壊れてしまう。
とはいえ退職理由にもただの体調不良では受け入れてもらえる可能性はかなり低いでしょう。辞めさせてくれない職から退職するためにはいろいろな手段があります。
まずは病院に行って実績を作る
原因の分かりにくい体調不良という症状に診断してもらう必要があります。はじめは内科からでも良いので病院へ行きましょう。
キチンとした診断書をもらえるような病名があれば一番です。しかし、どうしても分かりやすい病名が付かない際には精神科や心療内科のお世話になってみましょう。
最近では、過度の仕事が原因で心療内科にかかる患者も多いので病院側も休日診療を充実させているのです。
そしてたいていの場合はうつ病といった精神疾患の医師の診断書を貰うことになります。これはあくまで病気を診断してもらうためですので、でっち上げをしてはいけません。
退職前に体調不良の原因を病名を診断書という形に残すのにはメリットがほかにもあります。
- 形式上労災認定の審査を求めることができる
- 勤務実態が問題になれば法的手段を取れる
- 程度によっては退職後に保障が受けられる
もちろんれっきとした病名の診断書があれば、ただの体調不良による退職よりも退職が認められやすくなります。仕事で追い詰められたうえでの体調不良であれば、退職できること自体が重要です。
のちに転職活動をする際にも、自分の体調不良の原因が何であるか把握しておくことは大事です。退職理由として説明しやすくスムーズな転職活動ができるようになります。
また、病院に行く暇もない勤務形態である方もいると思います。体調不良になるまで働かされ、病院に行けないということも十分にあり得る話です。そんな時には次の手を打ちましょう。
「労基」に連絡してみる
「労基」つまり労働基準監督署への相談です。電話でいくらでも相談できるので利用するまでのハードルは高くありません。
それどころか現状の業務すらセーブするように上司から言われ業務の負担を減らすことができます。
労基への相談は必ず退職願や退職届を提出して認められなかった場合でも、通常の業務がハードすぎる場合にも相談しても良いのです。
専門家が労働環境に関して違法なところがないか判断してくれるので、あなたは特に何かをする必要はありません。しいて言えば、労基の職員に協力することで労働環境を改善させることができます。
体調不良は気のせいで済ませてはいけない!
仕事でのストレスは誰でも受けている。これ自体は間違いではありません。しかし、身体に異変が起きるまでのストレスを放置していると取り返しのつかないことになります。
そのまま身体の限界まで放置して退職できなくなる人がいるのです。ほとんどはうつ症状が表れた人ですが、仕事を辞める気力すらなくなってしまいます。
そして心身ともに疲れ、退職しても仕事がなくなるという不安が心の中に生まれてしまうと危険です。
悩まずとも転職という方法も新しい仕事を見つけることも可能であることに目が向かなくなるのです。現状は転職市場は活発であり、同じような境遇にある人材も少なくありません。
手続きを踏んだうえでの退職が一番
現在働いている職場環境が原因で仕事を続けられないくらいに体調が悪くなっている場合には限界を超える前に、どのような手段であれ退職すべきと言えます。
最近では手続きを踏まずに仕事場から失踪してしまうという例が挙げられるほど、退職を求めることへのプレッシャーが大きい企業があることも事実です。
無理な引き留めをされて余計に疲れる前に逃げ出したいという気持ちも十分理解できます。心身が疲れてしまうと正常な判断も難しくなるのは当然です。
しかしながら退職後の生活を考えると手続きを適正に踏む必要があります。でなければ、失業保険の受給資格を得られるかも怪しく、退職金すら受け取れなくなります。
一旦は手続きを踏んで、公的機関に助けを求める。面倒に思うかもしれませんが、これが一番確実で今後の生活のためにもなります。
たかが体調不良では辞めさせてくれないと諦めるのはやめましょう。退職の無理な引き留めは違法です。自分が動いて助けを求めれば、各所は手を差し伸べてくれます。
ツラい現状に慣れてしまっていても、身体を壊して一生を棒に振る前に行動を起こしてみませんか。チャンスは何度でもあります。
転職先が決まっていなくとも大事にすべきはあなた自身です。ですから、身体からのSOSに耳を傾けて行動してみましょう。