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信用金庫審査部:fjcompanyさんのお仕事体験談【某信用金庫 本部】

体験談5

アナタのお仕事の一日の流れは?

朝の仕事としては、まず本部の金庫室を開けます。次に、金庫室開閉日誌に開閉時間を記入します。その後、先日の日報と、記録簿等をチェックします。定刻である8時半に、朝礼を行います。

日中の通常業務については、貸出案件の審査が中心です。営業店より貸出稟議書が上がってきたものについての整合性、貸出の可否、回収の可能性等を検証していきます。

また、代理貸付業務を統括しております。代理貸付は、住宅金融支援機構、年金担保、国の教育ローン等です。これらを取りまとめる役割があります。その他には各種報告を役員や、関係機関等に行う業務があります。

1週間に一度、本部の関連部署と連携会議を開催します。これにおいては、私が事務局となり会議の進行、記録を行います。

働く中で嬉しかった出来事や、やりがいを感じたポイント

仕事のやり甲斐としては、営業店では、限られた職員にしか指導ができませんが、本部にいることで、全員の職員を対象に指導ができ、特に若手職員がその指導により、成長していく過程を見ることです。

務めていて良かったと感じた点は、規定や要領を作成したり、新商品を考案し実行に結び付けることができ、こうしたものは自分が直接携わり、できたものであり、先々まで残っていくこととなることです。

営業店にいた際に感じた点は、自分がお客様と共に、新事業の立ち上げを支援し、軌道にのっていること、つまり信じたお客様が私たちの期待に応え、頑張って事業を行っていることはこの上ない喜びです。

また、個人のお客様で住宅を新築する際に、住宅ローンのお手伝いをして、その後新築の家に幸せに暮らしているのをみた時も同様に幸せを感じます。

衝撃的だった事件や一番印象に残っている嫌な思い出

仕事への不満やツラかった点におきましては、自分が融資関連の審査において、取扱いが困難ではないかと判断したことが、結果的に押し切られることがあります。

これについては、定量面での判断では否でありますが、定性面を勘案すると可という判断での見解の食い違いでした。これは、判断する立場の地位によって左右される一面であると思い、不満でもあり、ツラかったことでもあります。

お客様との様々な取引の中で、自分が注力して支援してきたお客様が、業況の悪化等により、経営に苦慮していたり、私的・法的整理や競売処分、夜逃げ等になってしまったケースに直面すると、どうしてこうなる前に私に相談してくれなかったのかと、非常に悲しく、ツラい思いになります。

これからその仕事に就く方へのアドバイスやメッセージ

これから信用金庫業界の仕事に就く方へのアドバイスとしては、私たちの職種は、法律(民法・刑法・税法等)や会計、不動産、年金、保険等様々な分野の知識とスキルが必要とされます。

こうしたことを身に付けていくには、やはり多岐にわたって資格を取得することが大切であると考えます。

銀行業務検定はもちろん、その他にファイナンシャルプランナーの資格、宅建、中小企業診断士、証券外務員、社会保険労務士、司法書士等の専門分野の資格は重要であると思います。すべて取得することは困難ですが、これからはファイナンシャルプランナー(できれば1・2級)と、中小企業診断士(これについては費用と時間が相当かかります)の取得は必須ではないかと思います。