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小分けのしかたにワザがある。仕事を溜めないコツ

仕事がはかどらなくて、「まあいいや、期限まではもうしばらくあるから大丈夫」なんて考えてるうちに、期限が来てしまって大慌て、そんな事はありませんか。

こういう傾向のある人は、時間がたくさんあっても有効に活用できなくて、仕事のクオリティ・アップにつながりません。なんとかしたいなあって思っている人もいるんじゃないでしょうか。ここではそういう癖を直す方法をいくつか紹介します。

溜めてしまう理由は、感情にあった

私たちが仕事に取り組む時、そこには2つの感情が働いています。1つが早く終わらせたいという気持ちで、もう1つが面倒くさいなあという気持ちです。私たちはみんな、この2つの気持ちの間でふらふらしながら仕事してるんです。

そして仕事をさっさと終わらせる人と、いつまでも取りかからない人の差は、感情とのつきあい方の違いです。つまり、早く終わらせてすっきりしたい気持ちが強い人は、仕事を早く終わらせますし、面倒くさい気持ちが強い人は、仕事が遅くなるんです。

仕事に早く取りかかる秘訣は、早く終わらせる気持ちを殺さない事と、面倒くさい気持ちをうまく抑える事にあるんです。

大まかなデザインを先に決めてしまおう

私たちは、楽しい事は嫌がらずにさっさと終わらせますよね。ですから仕事に取り組む時も、まず面白い事から取り組むのがポイントです。例えば報告書を作るのであれば、全体のフォーマットと結論をさっと書いてしまうとか。

結論は書き始める前に決まっている事が多いと思いますので、全体の大まかな流れと、結論を書くのには時間がかからないと思います。また結論を決めると、何となく形になった気がするので、気持ちもすっきりします。

そしてこの作業は、なるべく短時間で終わる事が大切です。仕事に取りかかる時は面倒くさい気持ちも強いので、あまり細々とした作業に時間をかけていると、気持ちが萎えてきます。1番最初に楽しく、時間のかからない作業で、自分をのせていく事が大切なんです。

小さな部品を作っていこう

1番最初に全体のデザインをさっと決め、結論を書いてしまったら、あなたの気持ちはかなり「この仕事をさっさと終わらせよう」に傾いているはずです。この勢いで次の仕事に取り組みましょう。

そして仕事に取り組む時、どこまでやるかを必ず明確にしてください。「あそこまでやるぞ」「ここまでで来た」の組み合わせが、気持ちよさを持続するコツなんです。

そしてこの、小さな仕事と小さな満足を2時間ほど繰り返すと、仕事はけっこう進みますから、ここで休憩をはさむといいと思います。この時に「やれば出来るんだよ」と、こっそり自己満足するのを忘れないでください。

面倒くささが先に立たないようにしよう

こうやって仕事を進めると、早く進むけれど面倒な仕事が後にたまってしまうのでは?と思う方もいると思います。面倒な仕事がたまると、面倒くさい気持ちがむくむくと頭を持ち上げてきます。これを解決するためには、勢いを利用するといいですよ。

例えば朝やランチ前などの、あなたのやる気が絶好調の時に取り組むようにすると、その仕事はどんどん片付いていきますし、面倒な仕事が片付くと、あなたの達成感は相当高まりますから、その勢いをまた利用して面倒な事に取り組むと、さらに仕事が進んでいきます。

楽しいって、どういう事か

つまり仕事をためないって、理屈は簡単なんです。それは早く終わらせたい気持ちと達成感を利用する事です。そしてその中でも特に、最初の取りかかりを早くする工夫が大切なんです。

ここでは全体をぱっと書いてしまうやり方を紹介しましたが、人によっては、殴り書きのメモを書いているうちに、取り組む意思が高まる人もいるでしょうし、背伸びやストレッチをする事でやる気が高まる人もいます。

机を片付ける人もいますよね。方法はなんであれ、さあ、取りかかるぞという気持ちを高め、その気持ちを維持するような工夫をする事で、仕事の取り組み方はずいぶん変わってくると思いますよ。