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「新卒」・「中退・「転職」別の履歴書 ~学歴の書き方って?~

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履歴書の学歴の記入欄は、応募者の状況によって書き方に迷う部分がありますよね。ここでは「新卒の人」、「学校を中退した人」、「転職活動中の人」という、それぞれの状況別のみなさんが悩みがちな学歴の書き方について、詳しくご紹介します。

学歴の記入にあたって、わかりにくい部分というのは具体的に以下のようなものではないでしょうか?

  • 現在、就職活動中の学生さんは、まだ卒業していない学校をどう書けば良いのか?
  • 大学を中退してその学校を卒業しなかった場合は、高校までしか書いてはいけないのか?
  • 転職活動をしている人は、職歴も書くと学歴をすべて記入するには欄が足りなくなる…

当てはまるものがあれば、各セクションで書き方を説明していますので、どうぞ参考にご覧ください。

履歴書というと志望動機に力を入れがちですが、たかが学歴の記入欄とバカにせずに、マナーを守って丁寧に書いてください。採用担当者は、マナーを含め履歴書全体をしっかりと見ていますよ。

新卒の場合 ~在学中の学校はどう書くの?~

現在、学校に通いながら就職活動をしているという学生さんは、まず履歴書の学歴・職歴の1行目中央に「学歴」と記入してください。

次の行に中学校の卒業年と月、学校名を記入し、少しスペースを空けて卒業と記入しましょう。中学校は卒業についてのみです。

次に、高校は入学と卒業について入学年と月、高校名(○○科△△コースまで)を1行ずつ記入します。末尾には、少しスペースを空けて入学、卒業とそれぞれ書きますが、特に以下のことに気をつけてください。

  • 同じ高校名であっても、「同校卒業」や「〃」の記号を使わずに正式名称で書くこと
  • 「高校」と略さず、「高等学校」と書くこと

そして、大学は入学年と月、大学名(●●学部○○学科△△コースまで)、末尾に少しスペースを空けて入学と記入。次の行に卒業する年と月、同様に大学名(○○学科△△コースまで)、末尾に「卒業見込」と記入します。

【具体的な記入例】
     ◎年 4月 □□大学●●学部○○学科△△コース 入学  ▲年 3月 □□大学●●学部○○学科△△コース 卒業見込

なお、もうひとつ注意してほしい点として、新卒者の場合はアルバイト経験があっても職歴には含まれませんので、学歴から1行空けた次の行の中央に職歴と書き、次の欄に「なし」と記入しましょう。

中退の場合 ~中退した学校名は書くべき?~

大学中退者の場合も、高校までの学歴の書き方は基本的に新卒者と同様です。

中退した大学は書かずに高校を最終学歴と記入しようかと迷うかもしれませんが、その大学に入学できるだけの学力があったことの証明でもありますので、記入するべきです

本来、卒業と書くところに「中途退学」と書きます。何らかのやむを得ない事情がある場合は「~~により中途退学」と記入するのも良いでしょう。

いずれにせよ、中退から就職活動まで空白期間があるわけですから、面接では尋ねられますので、正直に中退に関して記入し、面接で理由を答えられるよう準備をしてください

  【具体的な記入例】
     ◎年 4月 □□大学●●学部○○学科△△コース 入学  ▲年 3月 □□大学●●学部○○学科△△コース 中途退学

転職の場合 ~職歴も含めると記入欄が足りない!~

新卒者の場合、履歴書には中学の卒業から記入しますが、転職者のように中途採用の場合は、高校入学から大学卒業までを書きましょう。

また、卒論のテーマが応募する企業に関連のあるような内容のものであれば、大学卒業を記入した次の行に卒論のタイトルを記入しておくのも良いPRになります

  【具体的な記入例】
     ◎年 4月 □□大学●●学部○○学科△△コース 入学  ▲年 3月 □□大学●●学部○○学科△△コース 卒業        卒業論文「■■■■■■■■■■■■■■■■」

転職者の場合は、学歴を記入した欄から1行空けて次の行の中央に職歴と書き、入社年と月、会社の正式名称、少しスペースを空けて入社と記入してください。

続けて、次の行その会社の業種と従業員数を記入します。その下の行に自身が配属された部署・課名を書き、簡潔に担当した職務を書きましょう。   異動などで部署が変わった場合、その部署名・異動年月も記入します。そして、最終行に「現在に至る」と書いて、その下の行に右寄せで「以上」と記入したら完成です。

内容以前に書き方に注意を

履歴書は学歴や志望動機など内容そのものも、もちろん採用の判断材料となりますが、まずそれ以前に、誤字・脱字がなく丁寧に心を込めて書かれているか、必要な事項がきちんと記入されているか、といった応募者の人となりがチェックされているものなのです。

学歴の書き方をきちんと調べて記入しようとしている今の姿勢をずっと忘れずに、採用担当者に自分のやる気やスキルを余すことなく伝え、あなたが見事に内定を勝ち取ったら、仕事に励んで会社生活を充実したものにしていかれることを願っています。