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履歴書の学歴欄に書く?書かない?『中退』の取り扱い方を考える

本当は中退だけど、カッコ悪いから卒業って書いちゃえ!――はい、これ、立派な学歴詐称です。

カッコイイもワルイもありません。履歴書に記載するのは、嘘偽りのないあなたの経歴そのままでなければいけないのです。

でも、高校中退を卒業って書いたところで、誰が困るわけでもないでしょう!?――なんて考えたとしたらそれは大間違い!

もしかしたら、その会社は高卒は採用しても中卒は採用しない方針だったかもしれません。もしくは大卒は採用しても高卒は採用しない…とか。

本当は中退なのに卒業したことにして採用されたとしたら、それはどういうことだと思いますか?そう、あなたは会社を騙して入社したことになるのです。

中退は履歴書の学歴欄に書くべきか?

書く、書かないかだけを判じるのであれば、書くべきだと思います。例えば大学を中退して卒業しなかったからといって、入学した事実までが消えてしまうわけではありません。

特に、日本の大学は『入学』に重きが置かれている現実を考えれば、なおのことでしょう。大学に合格した学力を示すためにも、中途退学についてはきちんと記載するべきです。

中退の理由まで書くべきか?

経済的事情や家庭環境など、事情があっての中退であればその理由について差し支えない範囲で記載しておくべきです。学歴欄に余裕があるなら、見てすぐにわかるよう中途退学の記載のすぐ下に記入してもよいでしょう。

余白がない場合は、備考欄などを利用して、とにかくわかりやすく明記しておくことをおすすめします。 書き方としては変に言い訳がましく見えないよう、事実を淡々と記入する方がよいでしょう。「本当は残りたかったが…」「復学を希望したが叶わず…」という心情面については、文字にすると陳腐に見えてしまいます。

そういう理由や経過をきちんと説明できる機会を与えられるためにも、事実を簡潔に記載するよう心がけましょう。

面接で中退理由について聞かれたら…

面接する担当者は、通常それなりに社会経験のある大人であることがほとんどでしょう。つまり、人にはそれぞれの事情があることを理解しています。そのうえで もしも面接において中退理由について詳しく説明を求められたなら、きちんと説明する良い機会と捉えましょう。

もしも大きな理由もなく中退していたとしても、だからといって理由を捏造してはいけません。どうして中退に至ったのか、そしてその事実を今の自分はどう受け止めているか。とにかくありのままをきちんと話すべきでしょう。

反省しているのであればその理由と今後の展望を。まったく後悔していないのであれば、それを貫いた心意気と現在の心境を。作り話をされるより、真実の方が相手の心を動かす可能性は大きいことを忘れてはいけません。