ベンチャー企業に転職して「失敗した！」と後悔するのはこういう人
ベンチャー企業とは、オリジナルの技術や製品などで急成長していく会社のことです。
そして、新たに興され創業からあまり時間が経過していない企業を指します。
起業した本人は別として、そこに集まってくる人材の多くはだいたいが転職組み。なぜなら、企業としてまだ若く人材が揃っていない状態ですから、未経験者を採用するより、まずは各々の分野に精通した経験者を求めるからでしょう。
つまり転職を考える人にとって、ベンチャー企業とは『自分の経験を高く評価してくれる就職先』でもあるのです。
しかし、そんなベンチャー企業に転職したのに「失敗した！」と後悔する人が少なからずいるのはどうしてなのでしょうか？
ベンチャー企業のメリット・デメリットとは？
ベンチャー企業は若くこれから急成長していく会社です。メリットもあればデメリットもあるのは当然のこと。それなのに良い面ばかりを見て転職した人は、まず間違いなく転職後に後悔することになるでしょう。
では、まずは転職希望者がよだれを垂らして飛びついてしまいがちなメリットとは？
- 大企業の中にいると携わる仕事は小さな歯車の一つ。しかしベンチャーでは大きな歯車を担うことができる。
- こうしたい！」と思ったら、そこに至るまでの決定プロセスが短く、思い描く仕事の流れをスピーディーに実現できる可能性が高い。
- 周囲にいるのは向上心の強い人物が多く、自分にとっても大いにプラスの刺激となりやすい。
では、デメリットとはどんなことが考えられるでしょう？
- すでに実績のある企業と違い、多岐にわたって安定していない。当たり前だと思っていた厚生年金や福利厚生が整っていないなんてことはごく当たり前。
- 多くの仕事を任されてやりがいがある反面、人手が多くないのですべてを一人でこなすこともざら。その結果、一日の就労時間がとんでもないことに。
- 少数で仕事を担う分、一人の肩にかかる責任は大きくなる。そのため、自分のミスがとんでもなく会社の業績に影響を与えることも。
ベンチャー企業に転職して失敗したと後悔するタイプは？
ずばり、上記のメリット・デメリットを本当の意味で理解していない人たちです。言葉のカッコよさ、イメージの斬新さで飛びつく軽さでは、いい意味でも悪い意味でも過酷な毎日を乗り切れません。
また、単純に年収がアップするからと飛びついた人も、後悔する確率が高いようです。どうして年収がそんなにもアップするのか？そのことをしっかり理解していないのです。
楽な仕事で年収が倍増するなら、誰も苦労などしません。年収が大幅にアップするのはそれなりの仕事と結果を求められているからです。
また、大手企業の社員だった人に多いのが、「毎日同じ仕事の繰り返し。なんか先も見えてきちゃったし、ここらで人生変えてみるかな」という、ぬるま湯に浸かっているうちに中途半端なドリーマーになったタイプです。
今いる状況で全力を尽くしていないくせに、違うとこなら頑張れると思ってしまう。こういう人はベンチャー企業に転職しても、「やっぱり大手の方がよかった」と後悔するだけなので、やめておきましょう。
ベンチャー企業に夢と成功の可能性があるのは事実です。ただし、それは己の能力と経験を冷静に分析し、覚悟をもって転職した人に限られたこと。
今いる職場から逃げたいからベンチャー企業に転職する人は、遅かれ早かれまた転職することになるでしょう。転職癖という負のスパイラルに陥る前に、現状の中で頑張ることができないか、もう一度真剣に考えてみることをおすすめします。
