転職者の5割は後悔?失敗しない転職にする3つのチェックポイント
転職を決断するということは初めての場合特に勇気がいるものです。「転職して元の職場の方が良かったと後悔したらどうしよう?」と転職を考える人なら誰しも思うことです。転職者の5割は後悔しているという統計もあります。
後悔しないためにも次の3つのポイントをチェックして転職を成功させましょう。
今回の転職が30年先の目標の通過地点にあるか?
今回の転職はあなたの将来の目標の延長線上にあるでしょうか?自分の最終目標に外れる転職は遠回りな道を選択したことにほかなりません。
遠回りをしないよう以下のように準備しましょう。
- 30年後の目標を定める 一般に「キャリアパス」と言われますが、遠い将来の目標を立てることで、今やるべきことが明確になります。例えば「システムコンサルタントとして独立したい」「起業したい」「生活費は最低限確保して好きな音楽を極めたい」など人それぞれですが、明確にしていない人も多いのです。まずは今時点での30年先の目標を決めましょう。
- 5年後の目標を定める 次に30年後の目標に対し、5年先で何をやるべきかを考えます。例えば「ブランドマネージャーとして業界で認められたい」ことが30年後の目標であったなら、「アシスタントブランドマネージャーとして広告開発を経験する」などのように30年後の目標につながる5年後の目標を決めましょう。
- 今までのキャリアと5年後の目標のギャップを明確にする 次に職務経歴書を書いてみましょう。書き上げた職務経歴書と5年後の目標のギャップを洗い出してみると、そのギャップを埋めることが今の職場で実現可能か、転職によって実現するか見えてきます。複数の転職エージェントに登録し、担当のコンサルタントに相談するのがおすすめです。経験豊富なコンサルタントであれば相談者の目指す方向性とそれまでの経験とのギャップを的確に指摘してくれます。
こうしてあなたはキャリアに道筋をつけました。その上で転職を決意したなら今がそのタイミングかどうかを見極めましょう。
転職市場はあなたを後押ししてくれているか?
転職市場が活性化している中での転職は、キャリアをステップアップしたい時、年収をアップしたいときにはとても有利です。転職市場の動向は転職エージェントの調査からでもわかりますが、以下の項目が満たされていれば転職者に有利な売り手市場と言えるでしょう。
- 書類審査通過率が高い 書類審査通過率は一定の基準があります。基準について転職エージェントなどに予め聞いておき、それより通過率が低い場合は時期を待つことも選択肢に入るでしょう。
- 内定時に現状維持以上の年収を提示される 転職するということは長いキャリアプランを考えるとリスクが大きい面があります。少なくとも現状維持の年収を基準にすべきでしょう。年収について内定先の会社が最大限考慮してくれる姿勢がみられたら、転職する良いタイミングと考えましょう。
- 募集スペックに満たない経験でも採用される 中途採用は基本的に即戦力を外部から採用することが目的です。その前提でも募集スペックに現在のあなたのスキルが満たない状態で採用された場合は、ポテンシャルを見込んで採用されたということです。これは無理なくステップアップする機会を与えられたということになり、あなたにとってチャンスと言えるでしょう。
このように入念な準備をして内定を勝ち取ることができたとしても、その会社があなたにとって正解か見極めが大切です。
内定先の会社はあなたの目標をサポートできるか?
実際に転職活動をして勝ちとった内定先について、自分のキャリアプランに照らして正しく選択をする必要があります。
対象の会社はあなたのキャリアプランに合致した仕事を用意してくれているでしょうか。以下の点に気をつけてみましょう。
- 内定先の会社はあなたの目標を達成する基盤を用意しているか 一般に小規模な企業ほどあなたにまかせてくれる仕事の幅は大きいでしょう。しかし、小規模な企業は経営基盤が安定しない場合もあります。キャリアプランとリスクをよく分析して企業を選択する必要があります。
- 直属の上司はうまくやっていけそうか 「部下は選べるが上司は選べない」という言葉もあるように直属の上司との相性はほとんど運といってよいものです。内定先の会社の人事担当にお願いして直属の上司となる人との面談をお願いし、問題なくやっていけそうか話し合ってみましょう。
- 配属後の仕事の内容は自分の能力に適合しているか 転職してから最初の仕事はその会社においての自分の運命を決めるといっても過言ではありません。内定先の会社に就業後の具体的な作業について確認しましょう。
いかがでしたか?終身雇用制が形骸化した昨今、転職は自分の力を最大限伸ばすチャンスともいえます。正しく判断して決断した転職は必ずやあなたの目標を達成する契機となるでしょう。