転職面接・一般事務の志望動機について未経験者はどう答えればいい?
一般事務――。その定義は?と聞かれると、なんとも漠然とした職種名ですね。書類作成、伝票処理、ファイリング、データ入力、電話応対、来客応対、小口現金の管理・・・。
要するに、事務所内で発生するあれやこれやの仕事、というところでしょうか。何でそんな当たり前のことを?と思われるかもしれません。しかし、ここにこそ志望動機につながるヒントが隠されているのです。
接客経験者は明るく爽やかな受け答えと正しい言葉遣いで勝負!
一般事務という仕事は、基本的には経験者が優遇されやすい職種です。そして営業などに比べると、給与が多少低くても、やりたい人が殺到する職種でもあります。ということは、未経験者がかなり不利になることだけは間違いありません。
そこをどう乗り切るか?それはひとえに、前職での経験をいかに結びつけられるかが重要になるのです。販売や接客業を経験してきた人だったら・・・。
- 電話応対や来客応対に物怖じせず、適切な言葉遣いで明るく爽やかな対応ができる。
- 人と接することが苦にならないので、社内の人間関係にスムーズに溶け込める。
こういう部分をアピールするとよいでしょう。なぜなら、『人柄』というのは人事担当者が一般事務に求める要素として、重要な部分だからです。事務員の性格が暗くて人付き合いが悪いと、職場の雰囲気はジメっとしたものになりがちです。
さらには電話応対や来客対応がまともにできなければ、恥をかくのは事務員本人ではありません。その会社そのものが笑われることになるでしょう。
そのようなことを避けるためにも、人事は人付き合いの苦手そうな人を、一般事務として採用したがりません。経験者だけど性格に難アリな人より、未経験者でも明朗快活な応募者が選ばれる可能性は、充分にあるのです。
製造や作業の経験者は地味な仕事でも真面目に取り組む姿勢でアピール!
製造や組立などの作業職を経験してきた人の場合。
- 地味な作業を長時間コツコツ続けても、まったく苦にならない。
- ファイリングや備品の管理など、細かい部分を見逃さず几帳面に整理整頓することが好き。
こういう部分をアピールするとよいでしょう。なぜなら、伝票の整理や分類、書類の管理などは、事務員の性格が意外なほど表れる部分だからです。
誰がやっても同じように見えて、実はとても差が出るのが事務仕事。正確で、きちんと整理整頓された事務所内というのは、往々にして仕事の効率を上げるもの。
丁寧かつ迅速に仕事がこなせるということは、一般事務には重要な素養の一つです。ですから事務未経験のハンデは、集中力の高さと几帳面さを前面に押し出して乗り越えましょう。
一般事務を希望するならできて当たり前のこと
上記二項目が、一般事務としてどこをフォーカスしているか分かりましたか?接客業経験者の欄では「電話応対」と「来客応対」です。そして作業職経験者の欄では「伝票処理」と「ファイリング」ですね。
ただし、そこだけアピールすれば後はできなくても大丈夫、という意味ではありません。書類作成だったらWordやExcelの操作。データ入力ならタイピングが速く、かつブラインドタッチができること。小口現金管理ができる程度の経理の基礎知識。
こういうものはあって当然、という前提での話です。なぜなら、未経験でありながら一般事務を希望しているのです。経験者に勝って採用されるためには、これらはできて当然のことではないでしょうか。
一般事務は楽そうだし、土日が休みだから転職したい。そんな甘い考えでは、とてもではありませんが経験者には太刀打ちできません。つまり、未経験者が志望動機で明らかにしなければいけないもの。それは、ここまで不利であっても、なお一般事務を目指したいという意欲と熱意です。