手に職は強いか?保育士資格取得への道
待機児童ゼロ実現のために横浜市が保育士を大量に雇用したのは記憶に新しいところです。
保育士は、結婚出産で退職したとしても子育て終了後に復職しやすく、年齢を重ねていっても働ける、魅力的な職業です。少子化とはいえ、待機児童は増え続けている今、保育士資格は稼げる資格といえるでしょう。
保育士になるためには・・・
保育士資格を取得する必要があります。方法としては、
- 保育士資格試験(一年に一回)に合格する。
- 養成学校(大学・短大・専門学校)を卒業する。
の二つがあります。ここでは、保育士資格試験の受験について見てみましょう。
受験資格
下記条件を満たしていれば、年齢や性別にかかわらず受験することができます。
- 四年制大学卒業
- 4年制大学に2年以上の在籍し、62単位以上習得している
- 短大卒業か専門学校卒業
- 中学か高校を卒業後、児童福祉施設などで2年以上の勤務経験がある
上記を満たしていなくても、年齢などによって受験できる場合もあります。
受験の流れ
4月に「受験の手引き」を請求します。「受験の手引き」は郵送されてきます。同封されている「受験申請書」に記入し返送、受験料12900円を振り込みます。8月初旬、2日間の筆記試験。9月中旬に、筆記試験の結果通知が届きます。筆記試験に合格したら、10月初旬に実技試験があります。11月中旬から12月初旬に合格通知書が届きます。
試験内容
平成25年から筆記試験の科目名と科目数が変更になりました。これまで10科目でしたが、「精神保健」と「小児保健」が統合され「子どもの保健」となり合計9科目になっています。
1.保育原理
2,3 教育原理及び社会的養護
4.児童家庭福祉
5.社会福祉
6.保育の心理学
7.子どもの保健
8.子どもの食と栄養
9.保育実習理論
目安として6割正答で合格です。「教育原理及び社会的養護」のように2科目でひとつの試験になっている場合は、1科目3割以上正答しなければなりません。
9科目すべてに合格で筆記試験クリアとなりますが、1回の受験で全科目に合格する率は、毎年11~14%となりかなり難関となっています。しかし、ご安心を。今年合格した科目は、2年後まで科目免除されますので、3年かけて9科目合格すればよいのです。
実技試験では、「音楽表現」「造形表現」「言語表現」の中から2分野を選択します。課題は事前に決まっていて、4月に配布される「受験の手引き」に掲載されています。実技も6割以上の得点で合格となりますが、1科目だけ合格しても翌年に持ち越すことはできません。実技試験の合格率は95%以上となっています。
勉強方法
多くの受験生が通信教育を利用しています。費用は、5万円から30万円の幅があります。通信教育でなければ、市販の参考書や問題集を入手するか、保育士試験対策用のインターネットサイト「エンゼルカレッジ」を利用して準備します。「とにかく過去の問題を大量に解くことが重要」と多くの合格者が語っています。
多数の参考書に目を通していると、何度も同じ問題に当たる場合があり、それは必ず押さえておくべき頻出問題ということになります。実技については、事前に課題が発表されているので、筆記試験後にひたすら練習することで合格に近づけるはずです。さて、合格に向けて頑張ってください!