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会社内でイジメが起きている時、あなたが次に取るべき行動とは

さまざまなハラスメント

最近よく聞く言葉に「○○ハラスメント」というものがあります。具体的に言うと、モラルハラスメントやパワーハラスメント、セクシャルハラスメントと呼ばれるものです。

これらのことを簡単に言い表すと、「社内いじめ」ということになりますね。これまで個別労働紛争の原因は「解雇」が多かったのですが、最近になって「いじめ・嫌がらせ」が原因のトップになりました。ではなぜこのようなことが起きるのでしょうか?

社内いじめの原因は?

一般的には「コミュニケーション不足」「能力の違い」「社内に馴染めない」などが原因と言われているようです。確かに、コミュニケーションが足りないことが原因で誤解が生じたり、仕事ができる人をねたんだり、逆に仕事ができない人にイラついたりすることはあるでしょう。職場の雰囲気になじめず、孤立してるような人がいれば、陰口を叩かれることもあるかもしれません。

しかしそれが本当に原因でしょうか?同じ立場でもいじめる人といじめない人がいますね。それは子供の世界でも同じです。子供の頃いじめをしていた人たちがどんな人だったか思い出してみましょう。もちろんいろんな人がいますから、ひとくくりにできないのは確かですが、基本的には精神的に幼い人じゃなかったでしょうか?おそらくそれは大人の世界でも同じなのです。

社内いじめのリスク

社内いじめが、企業にとってプラスになることはないでしょう。では具体的にどんなマイナス面があるのでしょうか?まず考えられるのが「生産性の低下」です。いじめられている人の作業はもちろんですが、周囲でそれを見ていて不快に思っている人たちの生産性も落ちる可能性があります。

次には「イメージの悪化」です。CMで聞こえてくるような企業であれば、ダメージは小さくないでしょう。上場企業なら株価にも影響があるかもしれませんし、有能な人材確保にも影響があるかもしれません。

もしいじめ被害者が体調を崩したり、自殺した場合などは「訴訟リスク」があります。いじめを行っていた社員だけでなく、会社も使用者責任を問われる可能性があります。労災認定されれば、安全配慮義務違反で民事訴訟を起こされる可能性もあります。

いじめに気がついたら

社内いじめの多くは、上司が部下に対して行うものです。なのでどう見てもいじめに見えるケースでも「指導していた」という言い訳をするし、会社側も見て見ぬふりが多いようです。

また、会社としても上司側を処罰するのは難しいので、被害者側を配置転換したりします。配置転換ならまだいいですが、退職に追い込むようなケースもあるようです。しかしそんなことをすると使用者責任だけでなく行為者責任も問われることになるので、絶対にやめましょう。