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人事担当者がこっそり教える転職裏話「わが社にほしい人・NGな人」

新卒の就職活動とは異なり、企業の説明会もなく採用後の研修もない転職。どんな履歴書を書き、面接ではどう答えればよいのか、採用する側である面接担当経験のある人事部のビジネスマンに、こっそり話を聞きました。

その結果見えてきた、転職活動を成功させるポイントとは・・・

職歴書は正直に。さもないと面接で墓穴を掘る恐れが・・・

転職で重要視されるのが職務経歴書(職歴書)。書類審査を通過したいがために、高い期待を持たせる“盛った”書き方はNG。面接では職歴通りの能力かどうかを確認する質問をされるので、墓穴を掘ってしまいます。また、近年はネット検索できるサンプル通りの職歴書が多く、物足りなさを感じる面接担当者も多いようです。職歴書は重要なプレゼンのひとつと考えて内容を工夫しましょう。

また転職者の場合は前職の辞職理由も注目されます。前向きで合理的な回答を用意しておくことが大切。中には「ネガティブな退職理由でも、その失敗の原因が自分で分析できているかを見る」という面接担当者も。退職理由をただのドロップアップだと思われないように、辞職理由は神経を使って自分なりの答えを持っておくことが重要なようです。

面接で勤務条件は聞き過ぎない

面接で福利厚生や休日のことばかり質問するのは面接官を興ざめさせてしまいます。中には入社するなり様々な病院にかかり健康体になったらそそくさと退職する健康保険目当ての人がけっこういるそう・・・。

それは極端な例とはいえ、勤務条件の質問は控えるのが賢明のよう。最近は会社HPや人材紹介のエージェントに確認すれば福利厚生の細かいことも事前に知ることも可能です。自分の印象を下げる質問は避けましょう。

語学力そのものよりもコミュニケーション力が大切

近年は語学力を採用条件に挙げる企業も少なくありません。外資系はなおさらで中には面接官がネイティブで、面接自体が外国語という会社も。とはいえ、外国人の早口の質問に同じように早口で答えることが求められているということでもないようです。

TOEIC800点以上でも、留学を2年していてもネイティブの人と議論できない人も多いそう。要はたどたどしい英語でも相手とコミュニケーションを取れているかがポイントとのこと。

必要なのは英語の話術ではなく、いかに異文化を受け入れ、同時に相手にも自分をうけいれてもらうかという能力。また常識が違う外国人とビジネスをするには精神的なタフさも必要。予想外な展開にも柔軟に対応できる人格であるかも採用の重要なポイントとのこと。

また外資系の場合は女性であろうが女性に小さい子どもがいようが、それがマイナス点にはならないので女性には嬉しいポイント。とはいえ、それゆえに厳しいこともあることは(小さい子どもがいることが海外出張を断る理由にはならないなど)知っておきましょう。