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職場トラブル!思い通りにならない事だらけの連鎖の究明

何時もはスキルアップや能力向上を書かせていただいておりますが、たまには不運な不満男の視点から記事を書いてみようと思います。今回は作業としての仕事だけは人一倍こなせる不満男が負のスパイラルに陥ってしまっている仕組みと脱却の方法をご覧ください。

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不満男「あー、朝っぱらからダルイ、おっさん連中が仕事できないからって俺にばかり押し付けすぎなんだよ」

後輩女「おはようございます!」

不満男「・・・(うるせーな、お前と違ってこっちは急がしいんだよ)」

不満男「ああ、また総務のおっさんのミスで仕事が増えてやがる!」

後輩女「スミマセン、○○さん。未出荷分の資材データが頂きたいのですが・・・」

不満男「あ?見てわかんだろ!俺は忙しいんだ、暇そうな奴らが他にたくさん居んだろうが!」

後輩女「ご、ごめんなさい・・・・・」

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この不満男がイライラしている時に起こったひとつの出来事。もちろん負のスパイラルという事なのでこれだけで終わったわけではありませんよ。

この後、後輩の女の子が泣きついて相談した先輩の女性が不満男に文句を言いに来て言い合いになりました。正直押し問答なので決着なんて着くわけありませんから、最終的には先輩の女性が不満男のデスクを蹴って去っていきましたね。

更にはそれを見ていた上司が不満男に説教しますが、もちろん不満男自分が悪いと思っていないので納得できず上司にも言い返します。あ、とうとう上司さんも不満男の理屈に疲れて諭すのを諦めたみたいです。この上司さんは比較的温厚な性格ですし、不満男の仕事だけは評価しているみたいなのでめんどくさいから見過ごすつもりなんですねー。

しかし、自分が悪くないのに説教までされてしまった不満男の不満は募るばかりです。とうとう一人で自分の抱えている仕事をこなすだけの気力と時間が無くなったのか、普段は人に仕事を頼むことをしないというか、人にやらせたらクオリティーと効率が悪くなるからといつも自分で抱え込んでいる不満男も、しかたなく先輩の女性に簡単な雑務を流そうとしています。

いやいや、無理でしょ。やっぱり机を蹴られました。あれだけ言い合いをした後で引き受けてくれるわけがありませんねー。

不満は益々と増すばかりですが仕方なく残業で残務を片付けている不満男です。定時から4時間過ぎた午後9時になろうとしたときにようやく目処がつきそうになったのですが、おっとどっこい、大変な事を思い出します。

今日は自分の彼女の誕生日でした。仕事帰りにプレゼントを買って帰るつもりだったのが店は既に閉まってますし、約束の時間もとうに過ぎていますね。プレゼントは後日にしたとしてもせめてケーキでも買ってご機嫌を取ろうと彼女さんのご用達のスィーツ屋に駆け込んだところ・・・滑り込みアウト!

仕方なくコンビニでシュークリームを買って彼女さんのアパートに行くのですが、既に彼女さんは赤鬼へと変貌しており、不満男も職場のストレスMAXのおかげで玄関先で大喧嘩です。最終的に別れ文句の上位に位置する”仕事と私とどっちが・・・以下略”で、渡したシュークリームを投げつけられ不満男は普段どおりの不運な一日を終えました。

・・・と、まぁ、典型的な内面の部分で損をしている不満男の負の連鎖を書いてみましたが、いかがでしょうか?実際私の職場にもこんな感じの人が数人いましたね。

さて、結論から言うとこの負の連鎖を元から断ち切るのは簡単ですね、最初の後輩女さんのお願いを邪険にしなければよかったのです。そうすれば、先輩の女性が突っかかって来ることはありませんでしたし、上司に説教されることもなく時間をロスして残業→彼女と喧嘩の全ての要因がなくなるわけです。そんなの当たり前のことだと思うかもしれませんが、重要なのは損得勘定でこの理屈をきちんと理解することなのです。

人は自分にとって思い通りにならないことがあればそれに抗おうしますよね。この不満男にとって冒頭の”忙しい時に後輩の女の子が頼みごとをしてきた”ことが不満男にとっての最初の思い通りにならないことでした。それを受け入れず真っ向から抗うことで次々に先輩女性からの文句、上司の説教と思い通りにならない事が連鎖反応的に続いていき、最終的には彼女と喧嘩という最初と最後だけを見るとまったく関連性の無い思い通りにならない事が2次災害のように発生しています。

すなわち、これらを回避するには、つまり自分の思い通りに事を動かすには、なるべく早い段階で思い通りにならない事を受け入れることなんですね。受け入れるといっても無理して引き受けることではありません。ようするに相手を主張を一度受け入れ、無理であればそれをちゃんと説明したり他の打開策を提示したりすれば良いのです。受け入れがたいことを真っ向から抗っているので泥沼にはまるのです。

要領の良い人は最初の段階で受け入れるのでトラブルは起きませんし、先に述べたように思い通りにならないことを受け入れているので逆に周囲の人が好意的に動いてくれることから思い通りにならない事態が発生しにくいのです。普通の人でもトラブルが他人に飛び火した時点で何らかの折り合いをつけたり、上司の説教をアドバイスとして受け取り収集を図ろうとします。

問題なのは自分が間違っていないからと言って抗い続ける人です。こういう人は2次災害的な彼女のとの喧嘩も事も含めて全て他人のせいにしようとする傾向にあります。後輩の女の子が頼み事をしてこなければこんなことにはならなかった・・・という風にですね。確かに一連の流れに沿った事ではあるのですが、結局損をするのは自分なのです。その事を十分理解した上でなるべく早い段階で折り合いをつける努力をすれば多少なりとも改善されるのではないでしょうか。

なかなか理屈では理解していても、感情の部分が邪魔をするときも多いかと思います。簡単そうに見えて難しい事かもしれませんが、自分にとってマイナスの流れであることは間違いないのですからどこかのタイミングで思い切って”自分は得するんだ”と折り合いをつけ思い通りにならないことを受け入れてみてください。やってみると意外と楽なことかもしれませんよ。