• RSS

面接官の本音を暴露!質問に隠された本当の意図とは?

就活で採用される!面接対策講座

面接の場面でされる質問は多種多様のようで、実は面接官が本当に知りたい事というのは実はほとんど同じなのです。

質問された言葉の真意を読み取り適切な返答をする事で、面接官がこの人材が欲しい!と思えるようなアピールしましょう。

面接をする本当の意味

「あなたの家族構成を教えてください」という質問があったとします。

面接官はあなたの家族に個人的に興味があり、面接を受けている人達の家族構成が気になって調べて聞いて回っている特殊な趣味の持ち主である。もちろんそのような事はありません。

このような質問の場合は、物事を系統だてて説明できる能力を持っているかどうかを試されている質問です。

例えば、返答として

「家族ですか。弟が2人いて上の弟のほうが仲いいですね。あとその間に妹がいて、おじいちゃん子です。それにお母さん、あとお父さんですね。」

などと思い浮かんだ順に言っているような返答では、家族構成が分かりにくい上に、公の場では父と呼ぶところをお父さんなどど呼んでしまっているので、このような返答はNGです。

また「そもそも家族とはなんなんでしょう?血のつながりだけで家族と呼べるものなのか。私に家族はいません。」などと質問に質問で返したり、言葉のキャッチボールができないような場合も良くありません。

系統だてて説明するのでしたら、年齢順に紹介する「父方の祖父、父、母、私が長男で、その下に次男の弟、妹、三男の弟と同居しております。」と紹介するか、親等の近い順に紹介するのでしたら祖父は最後にするのがまとまりがあって良いでしょう。

分かりやすいように少し大げさな間違い例になってしまいましたが、質問の内容は違えど、要求されている事は同じです。

まず面接官は、ペーパーテストでは見えない、言葉のキャッチボールができるか、物事を系統だてて相手に分かりやすく説明できる能力があるかという点を見るためわざわざ直接会って確認しているのです。

これは、実際に仕事をした時に仕事内容や状況をクライアントや上司に説明する能力があるかどうかというところにシフトしてくるので、何気ない質問のようで面接官にとっては重要なポイントになってきます。

簡単だなと思わせるような質問でも、返答をする前に一瞬だけでもその返答は理路整然としているものかというのを確認するようにしましょう。

質問を系統別に分類!こんな質問はこう答えるべき

面接官の質問には、色々な裏の真意が込められています。そこでよくされる質問を系統別に分け、どのような回答をしたら良いのかをアドバイスします。

  • 事実質問系
  • 自己理解質問系
  • 意見質問系
  • 予測質問系
  • 質問

事実質問系は「今日はどうやってここまで来られましたか?」「お父様はどのようなお仕事をされていますか?」などという、ある事実について説明を述べさせられる質問です。

このような場合は、先ほどの家族構成の例のように、系統だてて相手に分かりやすく説明する事を心がけてください。面接官はあなたの説明力を試しています。

「他にも内定をもらっていますか?」「他の選考はどこまで進んでいますか?」などの就職活動状況を聞かれた場合も相手を納得させる事ができるようにきちんと話すことができれば嘘など不要です。

「弊社は第一希望ですか?」という少し返答に困る質問でも、どうして第一希望でないのかを相手に納得してもらえば第一希望だと嘘をつく必要もありません。

大切なのは説明による面接官とのコミュニケーションです。他は全部一次選考落ちでそこだけ最終面接だという人材ですと面接官も人間ですから、ハズレを引いてしまったのかと不安に思ってしまいます。

それよりも他でもお呼びがかかっているというほうが、取られたくないという気持ちが働いて魅力的に見えると思います。

自己理解質問系は「あなたの長所・短所は何ですか?」「あなたを色に例えると何色ですか?」などといった、自己理解がどこまで進んでいるかという人間としての深さを見るものです。

これは自己分析をしたり、客観的に見た意見を他人からもらったりと、自己の理解を深めているという事が分かる返答の仕方が良いです。

例えば、「長所はいつも元気です」と言うよりは、「長所は誰もが挫けそうになる場面で屈することなく、強い心を持って前向きに対応する事ができるところです」と具体的に言ったほうが良いですし、さらに「周囲にもその元気を分けてあげるよう振舞っています」とアピールすれば、職場というのは人間関係ですから、あなたがそこに入ることによってプラスになると判断されれば採用への道のりはぐんと縮まるはずです。

意見質問系は「○○のニュースについてどう思いますか?」「弊社のサービスについて改善点などはあると思いますか?」といった意見を求められるものです。

この意見に正解はありません。また面接官も正解を知りたくて聞いているのではありません。相手の気持ちをどう動かすか。これが重要なポイントなってきます。

とあるニュースについて、賛成と反対という意見があったとします。先ほど述べたように答えはどちらでもかまいません。ですが、どうして賛成と思うのか、相手も賛同したくなるような意見を述べなければいけません。

「消費税増税には賛成です。私は老後の生活についてとても不安を抱いており、年々膨らむ社会保障額によって、私達の世代には年金が払われないという噂すらあります。

そのような事態を防ぐ為、どこかで増税はしなくてはならないと考えています。しかし所得税増税などは勤労意欲を失わせるというデメリットもありますので、国民で広く負担する消費税が増税には好ましいと私は考えました。」

予測質問系は「あなたの10年後はどうなっていますか?」「会社に入ってあなたができる事はなんですか?」などと将来の事について聞かれるものです。

これはあなたが持っているビジョンと会社が持っているビジョンが一致しているのかどうかと、退職のリスクがあるのを見るのが目的です。

寿退社がほぼ習慣になっている会社では、女性が「5年後は結婚して幸せな家庭を築いているでしょう」などと言うと長く続けるつもりはないのだなと少し悪い印象を与えてしまいます。

10年間結婚するなというわけではなく、10年後に結婚しても働いている前提で仕事の話をしましょう。

また男性でも「10年後は社長になっています」などと言うと、独立志望なのかなと思われてしまい長く勤めてもらえない退職リスクの高い人物だと思われてしまいます。

また本当に社内で社長になるつもりでも、昇進の度合いが分かっていない世間知らず、先予測のできない人間だと感じられてしまいます。

その会社の適当な出世コースが分からなければ「御社にとって会社を支える柱の一つと言えるような人材になっています」などと抽象的な表現でもかまわないと思います。

会社に海外展開の予定がないのに、英語力を活かして国際的に活動したいなどと言った意見も的外れでしょう。

質問は「最後に質問はありますか?」とよく聞かれると思いますが、これは非常に重要な質問です。

ここが面接される側の本音が一番聞きやすい部分なので、面接官はこれを非常に重視しています。

会社の事で分からない事などないと「質問はありません」と見栄を張ってせっかくの大事なポイントを失くしてしまうような事はしないでください。

以上の事をふまえて、質問の系統を理解し、より面接官が聞き出したかった情報というのを的確に返答するように心がけてください。