転職面接で人事担当者を納得させる理由はコレだ!
転職面接で必ず聞かれる内容は、自己紹介と志望動機です。そして、中途採用の面接の場合は、これに加え、現職(もしくは前職)の退職理由を必ず聞かれます。
退職理由はどのような話をすれば良いのでしょうか。
後ろ向きな理由は×。必ず前向きな理由にする
現職(もしくは前職)の退職理由は、必ず前向きな理由にします。多くの人々の退職理由は、待遇の不満であったり、人間関係の不満かもしれません。
しかし、待遇や人間関係の不満で退職を決意した場合、新しい職場でも同じことがありえるかもしれません。人事担当者も少々の不満を我慢できないような応募者を採用することはありえません。
退職理由=志望動機にする
現職への不満ばかりでなかなか気の聞いた退職理由が思うように浮かばない場合は、先に志望動機を考えましょう。数多ある企業の中でその会社を選んだあなたには、その会社を志望する理由があったはずです。
志望理由が整ったら、退職理由は「その○○(志望理由)ができないから」にしましょう。
例えば、自分はITのソリューション営業(問題解決型営業)に配属され仕事をしていたが、SEの仕事を専門的にしたくなった、とします。
しかし、今の会社ではSEのポジションが空いていないため、転職活動を始めた。
- 新しい会社の志望理由は、SEの仕事がしたい
- 今の会社の退職理由は、SEのポジションが空いていないため
このように考えれば、退職理由と志望理由が自然なかたちで繋がります。
リストラされたら、退職理由をどのように説明するか?
会社からリストラを通告され、退職を与儀なくされている場合は、どのように説明すればよいでしょうか。
リストラ(会社都合の退職)の場合、会社の業績が悪い、他企業と合併した、等理由があると思います。
その理由とともにリストラされたことを正直に話しましょう。嘘をつくと面接中に話の辻褄が合わなくなりますので、絶対にやめましょう。
ポイントはあなたの素行が悪くてリストラされたわけではなく、会社の都合による退職だということを重視して説明しましょう。
また、面接官は退職理由よりも志望動機を重視するものです。新しい会社にあなたがどのような貢献ができるのか、に考えを注力するようにしましょう。
会社が倒産したら、退職理由をどのように説明するか?
会社が倒産した場合もリストラされた時と同様の説明をしてください。ポイントはやはりあなたが原因ではなく、あくまで会社都合であるということです。
倒産の場合は、リストラの場合と違い、本人を攻められることはまずありません。むしろ、会社が苦しい時期にあなたがどのような貢献をしてきたかをアピールできるチャンスになります。
リストラと違い、同情的に受け止めてくれるケースも多いです。また、他の志望者と違い、入社の確率が高い志望者と見られますので、採用の可能性は若干高くなると思います。
在職期間が短い場合、退職理由をどのように説明するか?
現在の仕事について一年未満のような在職期間が短い場合は、どのように退職理由を説明すれば良いでしょうか。
面接官が最も気にするのは、採用したのにすぐに辞められてしまうことです。在職期間が短い志望者は、飽きっぽい性格であり、またすぐに辞めてしまうのではないかと思われがちです。
この場合は、転職に対する強い志望理由が必要です。転職して今の会社に勤めてみたが、どうしても他の仕事がしなくなったことを強くアピールする必要があります。
長期的にみて自分のキャリアを形成していくために必要なステップであることを説明すると、より説得感が生まれます。
病気のため前職を退職した場合、退職理由をどのように説明するか?
前職を病気で退職した場合、志望先企業に退職理由を説明しづらいかもしれません。
しかし、現在、その病気が回復し、通院もしていない状態ならば、詳しい病名まで伝える必要はありません。
「体調を崩し、家(もしくは病院)で○○期間、療養をしていました。現在は復帰し、通院もしていません。仕事への支障は全くありません。」と伝えましょう。
営業や販売などの人前に出る仕事でなければ問題はないでしょう。
同業転職の場合、退職理由をどのように説明するか?
同業転職の場合、新しい仕事がしたいという理由は使えません。その場合はどうしたら良いでしょうか。
同じ業界であってもポジションが違えば、業務内容は異なります。メンバー、リーダー、マネージャー、ディレクターと上のポジションに行けば、仕事の幅も変わりますし、責任も変わります。
今の会社で上のポジションに行けなければ、それを理由にしましょう。
「現在の勤務先では管理者の数が多すぎ、上のポジションに行くことは非常に困難です。自身のキャリア形成において上のポジションの経験は必須だと感じています。」と伝えましょう。
採用されるには自信のキャリアを上手に説明する必要があります。経歴の棚卸を行い、上のポジションに相応しい人間であることを説明しましょう。
退職理由はあまりくどくどと説明せずに、さらっと説明するのが良いでしょう。
退職理由は志望動機に繋がるような理由を考え、志望動機の話を中心に面接を進めていけると採用の確率がぐっとあがると思います。がんばってください!