必見!多業種採用担当経験者が教える面接で絶対有利な資格
就職や転職活動にあたって、より有利になるようにと資格取得を考える方も多いと思います。資格というと何から取得すればいいのか、どんな資格がいいのか、実際のところわからない部分も多いですよね。
そこで、医療・建築・美容・塾・デザイン・サービス・製造等、大手から中小企業まで様々な業界での採用担当経験から、企業が欲しがる資格についての実情を公開したいと思います。
どこへ行っても絶対重宝される資格とは
日報・工程管理・試算・顧客管理・見積・原価計算・スケジュール管理等、とにかくどのポジションにいても、新人だろうが上司だろうが、エクセルとは切っても切れない仲となります。
エクセルというと、単純に表作成ソフトと思われがちですが、グラフを作成したり、必要なデータを抽出したり、ある条件を指定することで勝手に計算結果を出してくれたり、定型文に対して番号や名前だけを変えて出力できたりと、知れば知るほど奥の深い、そして汎用性のあるツールだということがわかります。
新人のうちは、いかに上司の仕事の煩雑さを整理し、サポートしてあげられるか、これがあなたの評価の最重要ポイントになります。面接時にエクセルによって見積作成や工程管理、顧客管理、原価計算などができる、ということを伝えれば、評価は相当高いものになります。
このスキルだけは身につけておいて絶対に損はありませんので、ぜひマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)のエクセルの資格を取っておきましょう。受験料は1万円程度、試験時間は50分程度です。
専門資格は業種によって的を絞ること
例えば、建築業界を目指しているのに、簿記検定を受けてもあまり意味をなしませんよね。逆に、一級建築士の資格を持っていても、美容業界では全く役に立ちません。TOEICの点数がいくら高くても、アパレル業界などでは中国や韓国との取引の方が多い場合もあり、中国語を話せる人のほうが重宝するなどといったこともあります。
また、新卒か中途採用かによっても変わってきます。大雑把に言えば「新卒は上司のサポートになるかどうか、中途は会社の経営陣にとってどれだけ有益か」で判断します。
行政書士や社会保険労務士などの資格は、一般企業において新卒ではあまり不用ですが(それを専門にしている企業は別です)、中途の場合は、重宝がられることも多々あります。
ワンランク上のこれは使える!と思わせる資格
企業側が求めているのは、実はオールランドプレイヤーです。もともとなかったポジションであっても、あなたが持っている資格やスキルによって、これができる人がいるなら、やらせてみよう!となることも実際少なくありません。
プレゼンテーションに必要なスキルとしては、オーソドックスなところでいえば、先述のマイクロソフトオフィス パワーポイントです。官公庁関係の仕事や、スクリーンを使用したプレゼンなどはたいていこのパワポを利用されることが多いので、使えるに越したことはありません。
その他、一見デザイナーやクリエイターだけに限定されがちですが、Adobeのイラストレーター、フォトショップなどのツールを使いこなせるスキルがあると、紙面は言うまでもなく、WEBのコンテンツも制作できるようになりますので大変有利です。
このIT化社会において、WEBでの集客は必須。プログラミング技術までは求めなくとも、ちょっとした広告やバナー制作スキルがあれば、重宝がられること間違いありません。
Illustratorクリエイター能力認定試験などがありますが、採用側はこの資格を持っているからといってどう判断すればいいのかわからない、といった場合もありますので、これについては資格の有無よりも、こんな資料が作れます、といったポートフォリオを見せるようにすると良いでしょう。
そのスキルによって何ができるか
実際に資格があっても、採用してみたら思ったほどではなかった、全く使えなかった、となってしまうのは最悪です。実際、就職に有利になるように、はったりで書く人もいますが、これだけは絶対にやめましょう。
また、資格取得は何のためか。心の中では自分のスキルや給料UPのためと思っていても、それは決して表に出さず、あくまでも「御社のお役に立ちたいため」であることを強調しましょう。単に資格を持っているということではなく、そのスキルによってどんなことができて、どんなお役に立てるのか、ということを伝えましょう(実際に作ったものを履歴書に添えて、一筆書くのがベスト)。
以上、企業が欲しがる資格についての実情について、現場に即したポイントをまとめてみました。皆様の就職活動が実りあることを心よりお祈りしています!