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ブレインストーミングでチームを飛躍させる!導入の基本ルールとコツ

いつも同じ人が発言して、なんとなく同調して終わってしまうというマンネリな会議では、新しい発想の解決策やアイデアも生まれませんし、みんなで出し合ったとういう意識が低ければ、目標を達成させることも難しくなってきます。最初はレクチャー気分で構わないので、会議が楽しみになるようなブレインストーミング(ブレスト)を導入してみましょう。

基本的なルール

ルールはとにかくアイデアをたくさん出すこと。正しい答えを出すことが目的ではありませんので、どんなくだらない答えでも、社会人として恥ずかしい答えでも否定をしてはいけません。みんなでフォローし、全員が肯定的に参加することが目的です。

基本的なやり方は、付箋にアイデアを書き出し、ボードに貼っていくのが一般的です。思いつく限りのアイデアを書き、分類して結果を導き出します。1グループ4~5人がベストでしょう。それ以上になる時には複数のチームに分け、競わせるようにブレストをすると、より効果的です。

準備

まず、目的を考えます。営業なら「○○の売り上げを伸ばす方法」。接客なら「お客様に喜んでもらうサービスを考える」、企画部なら「○○を使った新製品のアイデアを考える」や「○○号の特集の内容を考える」などです。

目的は具体的な題材でないと、あいまいな議論になってしまいますので注意して下さい。次に4色の付箋を100枚ずつ用意します。ここでは一例として「実行可能なアイデア」を青、「そのままでは実行が難しいアイデア」を赤、「過去の失敗例など」を黄色、「補足の解決策」を緑とします。

会議の日取りが決まったら、青い付箋と赤い付箋を5枚づつ渡し、目的のための実行可能なアイデアと実行不可能だけれど効果があるアイデア5つを、それぞれの付箋に書いて会議の日に持って来てもらいます。

始めは参加意欲が低くても大丈夫です。参加意欲を高めることこそがブレストの目的です。どんな答えでもいいので必ず10個書いてくるように、ということは強調して下さい。名前は不要です。

アイデア付箋の整理

みんなが書いてきた付箋をボードに貼り付けます。同じ意見の付箋があった時には、下が見えないように重ねて貼り付けてください。同じ意見の人が何人いるのかも分かります。実現可能な青い付箋と、そのままでは難しい赤い付箋は、別々のボードで整理します。

精神的なもの、物理的なものなど、大まかな分類に分けると見やすくなってくると思います。他人の付箋をヒントに、何か思いついたらどんどん書き足していきます。青い紙も赤い紙も100枚ずつ使いきることを目標にしましょう。

「アイドルに宣伝してもらう」とか「豪華な景品をつける」など、突拍子もない発想でOKです。まずは思いついた人から、どんどん書き足していきましょう。目的とはズレているような的外れなアイデアでも、否定してはいけません。何かのアイデアのヒントになるかもしれません。「ヒントコーナー」を作り、そこに貼りましょう。

そのままでは不可能なアイデアの救済

目標数のアイデアが出揃ったら、次のステップに移ります。そのままでは不可能な赤い付箋のアイデアに、さらにアイデアを出し合って実践可能ボードに写します。解決策を緑の付箋に書き、赤い札の上に貼って移動させます。

1つの不可能なアイデアから、いくつも解決策と共にアイデアが生まれることもあります。それもどんどん別の紙に書いて、可能なボードへと移しましょう。実践可能なアイデアがどんどん増えてきます。

「昔試したけれど駄目だったんだ~」という意見も、ベテランからたくさん出てくることでしょう。そういうマイナス意見は黄色い紙に書いて、アイデア付箋の内容が見えるように、付箋の下の方につなげる形で貼り付けます。

その意見を参考に、また解決策を思いついた人から緑の付箋に書き足し、上に貼って実行可能ボードに移していきます。アイデアを出すのが苦手な人もいます。頭が真っ白になって何も浮かんでこないという人もいるでしょう。

そんな人にもプレッシャーは禁物です。楽しく参加することが1番大切なこと。その人の得意な分野や趣味から、アイデアを引き出すのも一案です。ここまで順調に来れたなら、かなりのアイデアが集まったことでしょう。

今回で作られた新しいアイデアは、今後の会議などで参考になるはずです。また1人1つ、それぞれ興味を持ったアイデアについて、企画書を書いてもらうのも一案です。

ブレストが成功するかしないかは、いつも意見を通そうとする強いタイプの参加者が、どれだけ周りに気を配れるかにかかっています。意見を言えない人を発言できるようにするレクチャーではなく、他の人の発言にいかに気を配れるかというレクチャーです。成功すれば社内の空気も良くなってくるはず。