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職場でやりたいことを提案するときに、周囲に受け入れてもらえる方法

会社は成果こそ評価の対象にするものが多く、それらは提案→実施の手順の後に得られるものです。

すなわちまずは提案を受け入れてもらえないと自分が生み出す成果には辿り着けず、周囲から評価されるのが困難になりますよね。

皆さんは上司や職場になにかを提案するときどのような事を心がけていますか?ただ闇雲に思うがままの提案をされている方は要注意です。受け入れられなかった提案は磨けば光るダイヤモンドの原石をそのまま海の底に沈めてしまうようなものです。そこで今回は提案に対する考え方や受け入れてもらえやすくなるテクニックなどをご紹介させていただきます。

下積みの段階で余り大きな提案にこだわらない

これはどういうことかと言うと提案が一度通った人は提案する相手が同じであれば再度通りやすいというポイントです。内容は別にして、過去同じ人が提案して採用されそれに成果がともなったときそれは実績となり、それだけで次の提案にも”聞く価値がある”という印象を与えられるからです。

その点において、最初から大きな提案をするのはリスクが高いので、非採用の危険を冒すよりも、実行しやすい小さな提案を数多く受け入れてもらうことで、後の大きな提案を採用してもらう足掛けにするのです。

思うがままに提案するのは危険

上記の考え方でいけば非採用の提案が続くと、内容に関わらず採用の可能性が低くなりますよね。皆さんのまわりにも思いつくままに提案する方がひとりはいるかと思いますが、これはとても危険です。

例えば効果がある提案で、誰も気がついている内容のものがあったとして、職場に来たばかりの人がそれを考え無しに提案するのは危険ということなのです。この場合は色々なことが想定されますが、一つのケースとしてタブーに触れるということが考えられます。

明らかに非効率なやりかただと皆が認識していても、会社上層部や職場に影響力のあるワンマンな上司のこだわりにより変えられなかったり、その他の異質な条件によりそれらを変えられないことがあったりします。

要するに「そんなことお前に言われなくてもわかっている」ような提案を意気込んでするのは悪い印象を与えることになるのですね。提案しようと考えること自体はまったく問題ありませんし、そもそもなにかしら提案しようとする意思がなければ地位向上もままなりません。

ですのでここで注意する点は、その提案内容に対してまずは現状をきちんと把握しなければならないということです。何故現状はそのようなやり方をしているのか、そうせざる得ないのかを考え、周囲の同僚などに聞いてみたり、質問することで、提案まで持っていけるかどうかを判断すればよいのです。

提案する上司のタイプを把握する

提案するときに上司のタイプを把握しておかねば上手く話が進められなくなります。自分が色々な上司と接していた中で、数字で物を言うタイプと直感で物を言うタイプが目立ちました。

数字で物を言うタイプの上司には提案するときにとにかく、必要なコストや時間、見込める効果などをキチンと数字で出しておかないと出直しをくらうことが多く、直感でものをいうタイプの上司は提案に対して「何故それをしようと思ったのか」や「それをやれば皆が喜ぶのか」といった数字よりも提案すること自体の必要性や重要性を問うことが多いです。

前者においてはとにかく緻密な計算をしたものを出して上司が弾くソロバンに適えばよいですし、後者は「~なので今皆困っているから○○をしたいです」というような問題意識と必要性をハッキリ言えれば通りやすいといえますね。

自分の成果の為の提案ならば、相手主体の問題提議が効果的

現状、切実に自分の職場環境などで困っていてそれを解消する為に提案する性質のものは別なのですが、提案→採用において自分の成果や実績を目的にするのであれば、提案内容は自分がしたいこと、困っていることより、提案先の上司にメリットがある問題などを取り上げるほうが受け入れられやすいです。

自分主体の問題提議であっても何かしらその提案先の上司に結びつけるような、例えば『今~な問題を抱えているが、○○をしないとこのままでは上司にも迷惑が掛かってしまう』というように遠まわしにでも相手の問題に繋げていくことがポイントですね。

提案内容やテクニックも重要ですが、やはり自分と提案する上司との人間関係の良し悪しに勝るものはありません。自分主体の提案であっても、提案自体に多少なりリスクがあったとしても、双方の関係が親密で信頼に足るものであれば、交渉もスムーズにいきますし、相手も自分に答えてくれるよう提案自体の修正やアドバイスも貰えます。

ですので、まずは日頃の誠実な態度と誠意ある行動に心がけ上記のことを実践できれば提案が格段に通りやすくなりますね。