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どうしても成功させたいプロジェクト!チーム作りの秘訣

以前私も重要プロジェクト発足に伴い各職場からの選抜にあたらされそのチームに配属されたことがありました。

通常の業務とは違い、クオリティーやスピード、格処理能力、判断力を必要とする業務で通常の職場に求められるものとは比較にならないほどの高度なものであった為、チームにおける役割分担と人選がいかに重要か思いしらされた経験があります。

それは新規プロジェクトに限らず、社内イベントや短期業務のチーム編成においても同じことです。失敗するとリスクの高い業務や、ひな形となる事例が存在しない新規業務においては、その人選に頭を悩ませる上司も多いかと思います。そこで今回は重要な業務におけるチーム編成のポイントを紹介させていただきます。

リーダーに据える人材に求めるものは人望と粘り強さである

比較的能力と実績において選出しがちであるが、リーダーにおいて重要な要素はチームのメンバーを引き付ける人望と逆境に負けない粘り強さであります。人望とは人間的魅力であり、それは経験を積んで簡単に身につくようなものではなく、個々人の性格や人柄から見出す必要性がある。人事担当者が実績とプロフィールだけを見ていて選出してもその人が適任とは限りません。常に社員の見ている立場の人間に目星をつけてもらうことが大切ですね。

  

そして粘り強さには、問題が発生したり佳境に突入したときに毅然とした態度で冷静に指揮を執ることのできる精神的タフさが求められます。簡単にパニックに陥ってしまったり、そのつど態度が変化するようなリーダーでは、正しい判断が行えず、メンバーに無用な不安と心配を与えることになりかねません。そして、その後に続くのが実績及び経験ですね。場数を踏んでいる人材は強みであるといえます。

視野が広く、能力の高い人材はNo2、補佐役にあてる。

どうしても、リーダーの役割は全体的に負荷が高く、自由に動けないことが多いです。そこで実務能力と視野の広さ、そして行動力に長けた人材はリーダーではなくその下につけるのが全体としての効率を高めることに繋がります。いわば三国志でいうところの軍師的なものでしょうか。

 

しかし、この人選で注意しなければいけないのが十分に理解活動をおこなわないと、能力が高い人がNo2の立場を不服として、意欲ややる気の低下に繋がってしまう恐れがあるからです。この役割の重要性をきちんと説明した上で、リーダーと同様な評価対象と見ていることを告げる必要があります。

なお、実務的な部分から全体像を把握するといった、進捗状況の管理はリーダーよりも補佐に担当させたほうが効果的です。状況によっては”リーダーの尻を叩く”といった下からのプレッシャーを上手にリーダーへ与えられるような人材なら更に高ポイントですね。

自分の功績に固執しすぎる人材は全体の効率が悪くなる

自分の功績に固執してしまう人は、正直全体の効率的な成果を上げるのに貢献できにくい場合があります。10人のチームであれば個人が10の仕事をするよりも全体で100を超える仕事が出来るよう動ける人材が不可欠です。

もちろん個人の能力も重要ですし、個人プレーが生きる場面も多々存在するので、固執し過ぎない程度の野心があるのは問題ありません。チーム内で小規模グループを形成しひとつの仕事にあたらせる時は、全体の動きを重視できる人をメインに構成しましょう。

雑務が苦にならない人材を加えておく

能力の高い人でも雑務が苦手であったり、長時間同じ仕事を根気よく続けることが出来ない人も多数存在します。業務のなかでも高い能力を必要とせず淡々と同じことをしなくてはならない作業も少なからず存在しますので、雑務を進んで引き受けられる人材が一人でもいると作業分担のときにものすごく楽になることがあります。

もし、自分がチームに選ばれた立場の場合、発足時の人事は上司が行うとしてもその後の役割分担は自分たちで決めることも多々あります。自分が適任だと思う業務を担当できるよう働きかけるのも最もだと思いますが、結果的に自分の担当業務が成功しても全体で失敗してしまったら、評価がされない場合もあります。

ですので他に適任がいない状況であれば、自分の能力が一番生かせる仕事でなくとも進んで引き受ける必要があるので、あくまでも全体をみて行動できるよう心がけるべきでありますね。