• RSS

長所は作れる!?マイナスをプラスに変える自己アピール

日本語を使いこなそう

面接でよく聞かれる質問の中に、「あなたの長所と短所を教えてください」というものがありますよね。長所はともかく、短所について話すのはなかなか難しいもの。

しかも、正直に「気が短いのが短所です」と言ってしまっては印象が悪くなってしまいます。「そっちが聞いたくせに!」とも言いたくなりますが、そこは言葉の使い方次第です。

そこで今回は、欠点がマイナスに聞こえにくくなる言い回しについてお話します。

言い換えれば、こんなに印象が変わります

コツは、誰もが「それは良くないな」と思うようなところは話さないこと。嘘をつくのはマナー違反ですが、「話す内容を選ぶ」のは問題ないはずです。

例えば先ほど挙げた「気が短い」というのは、誰が聞いても長所には思えませんよね。しかしこれを「素早く決断するのが得意なので、たまに気が短いと勘違いされることもあります」と言い換えてみるとどうでしょう?不思議とマイナスイメージが薄れますよね。

このように、長所が行き過ぎて短所に受け取られる「こともある」という言い方にすると、一言で済ませることができ、聞こえ方もよくなります。

また、短所だけを述べずに「○○なところもありますが、××するように気をつけていきたいと思います」というのも良いでしょう。

先程の短気な例であれば、「気が短くなってしまうこともありますが、一度落ち着いて冷静に考えるよう心がけていきたいと思います」というところでしょうか。

短所をそのままにするような人は、仕事においても「苦手だと思ったら、逃げ出してしまうのではないか?」と思われてしまうかもしれません。

しかし、こう言えば短所を自覚していることと改善の意欲があることを伝えられます。

否定形で終わらせない

もうひとつのコツは、否定する言葉で発言を終わらせないこと。「できません」「不得意です」というような言葉は、面接の時には使わないようにしましょう。

例え事実であっても、良い印象を持たれることはまずありません。

「その点については未経験ですが、勉強してできるようになりたいと思います」

「得意なほうではありませんが、努力したいです」

このように語尾で学習意欲や努力する意志を見せると、面接官は「この人はやる気があるんだな」というように受け取ってくれるでしょう。

特に新卒者の場合は、未経験なことのほうが多いもの。やったこともないのに「できます!」と自信満々に言う人もたまにいますが、かえって面接官の印象が悪くなることが多いそうです。

経験のないことははっきりそう言い、「でも頑張ります」という姿勢を見せたほうが良いでしょう。意欲のある人はどこでも重宝されるものです。

就職した後も便利です

こうした言葉の言い換えは、面接だけでなく就職した後も役立ちます。人間関係のトラブルは得てしてちょっとした言葉の受け取り方で起きるもの。

クレーム対応にせよ、社内のちょっとした会話にせよ、「こういうときはこう言えばいいな」という感覚が身についているとスムーズに行く場面はたくさんあります。

日本語の難しくもあり、面白いところでもありますね。おしゃべりになる必要はありませんが、言葉の選び方を覚えておくと良いですよ。