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合同説明会や企業の施設内で私用電話をするとボロがでるので要注意

面接の時の話し方と、友人に対する話し方が違う――。これは別に特異なことではありません。程度の差こそあれ、誰でもそういうものでしょう。

学生の皆さんにとっては就職活動が始まると敬語や丁寧語の嵐になると思います。アルバイト先やゼミの教授など、大人との会話においてそういう場面を数多く経験した人は感謝すべきでしょう。緊張を強いられる場面できちんと話すことは訓練しないと出来ないことなのですから。

しかし、多くの学生はそういうわけにもいかないでしょう。模擬面接で四苦八苦する様子を見る限り、さぞかし普段はフランクな会話しかしていないのだろうと容易に推測できてしまいますから。

面接が終わったからといって油断は禁物

それでも皆さん、きっと一生懸命練習してくるのでしょう。面接の場においては、まあ、それなりに話せている人が多いように思います。さすがに学生のノリそのままの緩い口調で終始話す人はまずいません。

ちょっとした会話の隙にボロが出ることはありますが、とりあえずご愛敬の範囲には納まる程度でしょうか。しかし、せっかく面接では完璧な口調で話すことができたのに、とんだところで素の姿を露見させてしまう学生がいます。

例えば面接が終わった後、帰り際の道すがらなど。いくら建物から出たとはいえ、まだエントランス付近にはその会社の人の目も耳もあるというのに。気の緩みからなのか、つい友人からかかってきた電話に出てしまい、いつもの口調が甦ってきます。

『まじぃ~?ありえなくね?』

ほんの少し前までは「はい、御社での業務について――」などとしっかり話していた姿はどこへいってしまったのか!?

耳を疑うほどの見事なだらけ口調に変身してしまうその姿は、かなり残念なものがあります。

友人同士の気の置けない、だらけた口調が一概に悪いとは言いません。しかし、少なくとも面接を受けた会社の中、あるいは会社の人がすぐ近くにいそうな施設内にいる間ぐらいは気を引き締めておくべきです。

もしも面接での印象が良かった場合、その気の抜き方と軽い口調が及ぼすマイナスの作用は通常より大きくなるかもしれません。オンとオフをちゃんと使い分けることができるんだな。そんなふうに好意的に受け取ってもらえる可能性はかなり低いと言えるでしょう。

二面性を感じさせる行為というものは、採用の場面では悪い印象につながりやすくなります。その姿を見ているだけで、「自分の部下には絶対にほしくないな」と思ってしまうわけですから。

せっかく汗だくになって就職活動に取り組んでいるのです。つまらないところでボロが出ないよう、リクルートスーツを着用している間ぐらいは、むやみに携帯やスマホを取り出すのはやめておきましょう。もちろん、友人同士で参加している場合は何気ない会話においても注意が必要です。

きちんとした口調は毎日の習慣から

自分の話し方を客観的に聞いてみたことがありますか?もしも、やたらと語尾を伸ばす口調がスタンダードになっていたら、面接対策のためなどと言わず、早い段階で直すように心がけましょう。

社会人になってまで語尾を伸ばす口調や雑な言葉が習慣になっていると、必ず恥ずかしい思いをする時がきます。自分では恥をかいたことに気がつかなくても、例えば上司にとんだ恥をかかせてしまうこともありえるわけですね。

普段何気なく使っている言葉でも、社会人が仕事の場で口にするだけで人間性まで疑われそうな言葉もそろそろ卒業しておきましょう。

  • マジ、ヤバイ
  • 超~○○
  • みたいな~
  • ○○だしぃ~

上記のような話し方は、頭が悪そうに見えることはあっても仕事ができそうなイメージにはつながりません。社会人になりたての頃は、敬語を上手く使うことができずにトンチンカンなことを言ってしまうこともあるでしょう。

しかし、きちんと話そうとして敬語を間違うことより、軽薄そうなしゃべり方をする方が相手に与える不快感はより大きくなります。

まともな話し方なんてしなくても、社会人になって損したことなんてないよ?もしもそういう人がいたら、周囲から陰で笑われている自分に気がついていないだけです。

滑稽さがまるだしなわけですから、間違っても仕事が出来るという評価はもらえていないでしょう。せっかく苦労して入った会社でそのような烙印を押されることのないよう、今からきちんとした言葉で話す習慣を身につけておきましょう。

話し口調というのは一朝一夕で変えられるものではありませんから、一日でも早く自覚することが大切です。