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友達と一緒に合同説明会やOB訪問に行ってもメリットはほとんどない

就職活動を始めると、サークルの仲間や友人同士で情報交換をすることは多いと思います。その際に、「今度の合同説明会に一緒に行こうか」という話しになることがあるかもしれません。

しかし、友達と一緒に参加する合同説明に何かメリットはあるのでしょうか?

新卒という限られた機会

そもそもなぜ就職活動をするのでしょうか。したくなくてもそんな流れだから、なんとなく…。まあ、そういう本音もあるかもしれません。

仕方なかろうが何だろうが、親のすねかじりから卒業して一人前の社会人となるためには就職は避けては通れない道です。社会人としてこれから生きる年数がどれだけ長いかを考えたことがありますか?

それは学生として過ごした年数よりもはるかに長きにわたることがほとんどです。

長い社会人生活の中では何度か転職を経験するかもしれません。しかし、「新卒」という就職の機会だけはとても限られたものなのです。

新卒はついこの間まで学生だった、ということ。つまり、何もできないのに会社から給料を支払ってもらえるありがたい身分なのです。

新卒とはもう呼んでもらうことのできない、普通の社会人となったらそうはいきません。ましてや、転職する場合は「職務経歴がある」という前提で見られるわけですから、言わずもがなでしょう。

お友達同士は緊張感に欠けて見えている

合同説明会の場合、多くの人間が集まるからなのでしょうか。友人同士での気軽な参加者をちらほらと見かけます。

いくら合同説明会とはいえ、就職活動の一環、映画やコンサートに行くのとは訳が違うのです。そこに友達同士で一緒にいるというだけで、遊びの延長のように見えていたとしたらどうしますか?

なぜそのような目で見られてしまうのか。

一つには友人同士で話す表情に遊びやサークルの姿が垣間見えてしまうからなのかもしれません。本人達にそんなつもりはないのかもしれませんが、企業側の席から見ているとこれが驚くほど軽く見えるのです。

間違っても、「楽しそうだな」とか「友達を大切にしているんだな」などと好意的には捉えません。緊張感のない遊び気分が抜けない学生だな、という呆れの混じった感想がせいぜいといったところでしょうか。

友達同士でのOB訪問は先輩の目にどう映るのか

合同説明会ならまだしも、友人と一緒にOB訪問をする学生までいます。

  • 一人では緊張するから?
  • たまたま友人同士で同じ企業に興味があるから?
  • どんな時でも一緒にいたいほど仲良しだから?

理由はどうあれ、「本当にウチの会社に入りたいのか?」と本気を疑われたとしても仕方がないでしょう。なぜなら、一人で来る学生に比べて確実に緊張感に欠けて見えるからです。

訪問を受けるOBも「友達同士で一緒に行ってもいいですか?」と聞かれてはっきりとダメと言う人はあまりいません。なぜだと思いますか?

面倒なOB訪問を一度で済ますことができるからです。友達同士で来る程度の訪問であれば、まとめて済ませてもいいかなと判断されているわけです。

真剣な子が相手であれば、それなりに時間もとらなければいけないわけですから。もしも「友達と一緒に来るなんて遊び半分だと思われるよ」と忠告してくれたとしたら、それはかなりありがたいことでしょう。

そういうことをきちんと言える人が働いている会社に果たして甘ちゃんの学生が採用されるかどうかはわかりませんが。

企業にとって『お友達同士』は必要ない

もしも友人と同じ企業を狙っているのだとしたら、その友人はライバルだということです。「二人で同じ会社に入れたらいいね」などと本気で言っているようでは、それこそただのサークル気分の延長でしかありません。

仮に二人ともその企業に採用されるに足る学生であったとしても、知り合いだとわかった時点でどちらかを不採用にする可能性が高くなります。

特に同じサークルの仲良しです、などと判明した場合は間違いなくそうなるでしょう。

学生に甘ったれた気分が残っていることなど、採用担当者は百も承知のこと。そして、入社した後その気分を吹き飛ばし、一日も早く一人前の社会人にするための教育が始まるわけです。そんな場面で変につるんで馴れ合う可能性のある者同士を一緒にすると思いますか?

就職活動は受験となんら変わらない競争の場面です。現実がそうであるのに、その是非を論じるのは単なる現実逃避でしかありません。

やらなければいけない場面なのだから、全力であたるかないということです。友達との馴れ合いから出来るだけ早く卒業し、満足のいく就職活動の成果をあげられるよう努力をしましょう。