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面接の成功のコツは自己紹介対策だ!その差が出る内容と準備方法とは

自己紹介対策の重要性

採用試験の面接では様々な質問が行われますが、志望動機とともに自己紹介もよく質問されます。多いということは、自己紹介が非常に重要な質問になっている証拠であり、その出来が採用に大きく影響するとも言えます。

また、自己紹介という質問の内容からも採用の審査における重要性を認識することができます。企業では、応募者が企業の中長期などの計画で必要となる人材像と合致するかをエントリーシートや面接等で見極めます。

しかし、エントリーシートの内容だけでは、そこに記されている応募者の特徴が本当に仕事で発揮されるのか、本当にそのような特徴を持っているのかを判断できません。そのため企業は面接での審査を重視し、とりわけ人材の特徴が最も確認しやすい自己紹介に重点を置いているのです。

評価の高い自己紹介の内容

その自己紹介を一般的な意味で表現すると、自分がどういう人物であるかを他者に理解させる行為と言えます。しかし、採用試験の面接での自己紹介は、それに加えて自分のどういう部分がその企業に貢献できるのか、企業が求めている能力や人間性を保有しているのかを審査官にアピール行為と言えます。

従って、企業が求めていない単なる長所と短所を一般的な模範例のような説明をしても、採用に結び付く高い評価を得ることは難しいのです。つまり、いかに模範回答のような自己紹介を実際の面接で行えたとしても、そこで説明された人材としての特徴が、企業が求めるそれと異なっていたら採用にはならないのです。

例えば、企業が論理的思考力による優れた問題解決力を持つ人材を求めている場合に、応募者が自分の強みとして独創的な提案力をアピールしても評価は高くならないのです。

そのため採用面接を受けるまでに、希望する企業がどのような人材を求めているのかを調べておかねばなりません。具体的には、会社のホームページや各種公開情報の内容を確認する、会社説明会や社員との面談会などで質問して確認する、学校OBを探して確認する、などで可能な限りの調査を行うべきです。

自己紹介の準備

まず自身の強みと弱みを整理します。これはそれらを体裁よくまとめて説明するために行うのではなく、他の質問などに備える意味も含めて行います。

次にその中から希望の企業において評価が高いと推定される要素や特徴を選び、それを中心に自己紹介の内容を固めていきます。

その最初は自己紹介の分量を決めます。分量としては2~3分を目処にまとめるのがよいでしょう。ただし、学校や先輩等の情報から希望の企業の面接時間や質問される時間等が把握できるのであれば、その時間で自己紹介の分量を設定します。

また、想定される時間どおりにいかない可能性も考慮して、補足できる内容や別の要素等の内容で2分程度のものを予備として用意しておきます。

次は自己紹介の内容や構成を決めますが、重大な注意点が1つあります。それは自己紹介の内容に客観性を持たせることです。 自己の長所は他人から見れば、非常に主観的なものに映りやすいため、その自己紹介の内容がいかに真実であるかを示す必要があるのです。

そのためには、強みだけでなく弱みをも含め、その強みや弱みの根拠を具体的な例で示せる内容にしなければなりません。

具体的な構成としては、①自分のアピールしたい強み+その根拠を示す具体例+企業の職務で貢献できる点、②自分が克服しなければならない弱みとその失敗例+弱みの克服への取り組み、といった内容になります。

もちろん強みの内容が中心になりますが、自己分析の客観性を持たせる意味でも弱みの部分も補足的に加えておきます。

強みの根拠を具体的に示すには、実際に経験したことを利用します。例えば、学生会の役員として地域の住民や企業とリサイクル活動のイベントを共同で企画して成功した、などのエピソードの中で説明します。

自分の強みをどう活かしイベントにどう貢献できたのか、そうしたイベントの中でどのような強みを得たのか、或いは強化できたのか、などということを具体的に示すのです。

エピソードの例は、クラブ活動、アルバイトの経験やボランティア活動での体験など、様々なものがあると思いますが、企業が採用で高く評価すると思われる特徴や要素に関連した活動が対象となります。