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円満退職のコツ~辞めることを伝える順番と必要な手続きの方法

夢や希望にあふれて社会人になった若者たちも、早い人では数カ月もすれば「退職・転職」を考える人もいますね。

2,3年、あるいは10年経ってからだって、ヘッドハントや様々な理由で会社を去る決意をする人は多いと思います。

もしあなたが会社を去ることになったら、可能な限り円満に退職することが望ましいです。一見、辞める会社でどう思われようと関係がないように感じる人もいるかもしれません。しかし、立つ鳥はいつだって跡を濁してはならないのです。それはなぜでしょうか?

辞めた後の事を想像してみましょう

あなたが転職する先は、どんな業種ですか?もし現在の仕事と同じ業界なら、もしかしたら前の会社の人と一緒に仕事をすることもあるかもしれません。どんな業界であれ、業界内の噂は案外早く広まるものです。もし前の会社の辞め方が最悪だと、今後のあなたの仕事に影響がないとは言い切れません。

では、まったく違う業界にチャレンジする場合ならどうでしょうか?それなら跡を濁してもいいでしょうか?いいえ、そんなことはありません。例えばあなたが脱サラしてラーメン屋とか、何か商売を始めるとしましょう。もしあなたが円満に退職したのならば、元同僚や元上司が、顧客になってくれるかもしれません。

そして、そんな損得だけではなく、一人前の社会人であれば、多少辛い思いをさせられた会社だったとしても、よほどのブラック企業でない限りは、きちんと手続きを踏んでなるべく円満に退職するというのが、マナーというものです。

円満に退職するためには

辞めるには理由があるはずです。しかし、必ずしも本当のことを言う必要はありません。「一身上の都合で…」という表現でもいいのです。ただし、そうは言ってもたいていの場合は理由を聞かれるでしょう。そんな時、嘘の理由として「給料が安いから」や「休みが少ないので」と言うのは危険です。もし会社側が「ならば給料をを増やしてやろう」と言ってきたら、あなたは辞めづらくなってしまうからです。

ではどういえばいいのでしょうか?

例えば女性なら「結婚するんです」や「子供ができたので」というのは円満に退職する一番の理由でしょう。もちろん、それが嘘だった場合には後々ばれて問題になる可能性もありますが。「チャレンジしたいことがみつかったので」とか「少し留学しようかと考えています」と言うポジティブな理由が無難でしょうか。

話をする順番に気をつけよう

辞めるとすると、つい同期の仲間に相談したりしがちですが、これもちょっと危険です。直属の上司に話を切り出す前に、噂が広まってしまう可能性があるからです。かわいがってくれている他の部署の上司に相談・・・と言うのも問題です。あとから自分が後に知らされたとなれば、直属の上司は裏切られたと思うかもしれません。

なるべく跡を濁さないためにも、辞める際には、理由などを含め、どこまで誰に、どの順番で話すかよく考えておいた方がいいですね。

退職届、退職願、それとも辞表?

これらにはどんな違いがあるのでしょうか?まず「退職届」とは、「退職を届け出るためのもの」であるのに対し、「退職願」は「退職を願い出るためのもの」ということになります。つまり前者は「いついつに退職いたします」であり、後者は「いついつに退職したいと思います」と言う願書なのです。

この二つのもっとも違う点は、あなたが退職を思いとどまった時にはっきりします。「やっぱり辞めるのをやめよう」と思った時に、退職を撤回できるのは「退職願」と言うことになるのです。

では「辞表」と言うのはどうなのか?これはいわゆる下っ端の社員ではなく、取締役など会社経営にかかわる役員や公務員が辞める時に使う言葉です。

メールでもいいの?

退職の届け出をメールで行ってもいいでしょうか?もちろん届出としては有効です。ただし問題がないとも言えません。メールはその性質上、メールが出された日と、相手が受け取る日(確認した日)が同じとは限りません。これが後々トラブルの原因になる可能性があります。

いつ切り出したらいいの?

就業規則で「退職は1ヶ月前に申し出ること」と言うようなものが良くありますが、法律上は2週間前でいいことになっています。しかし、引継ぎが不十分で会社に不利益をもたらしたとしたら、下手したら損害賠償を求められるなんてことにもなりかねません。

本来なら退職を申し出てから2週間経過していれば、会社側から損害賠償請求はできないことになっていますが、嫌がらせのために訴えられるケースもありますので要注意です。変なトラブルに巻き込まれないためにも、自分が関わっている業務がキリがいいところ、あるいは十分な引継ぎを行ってから気持ちよく辞めたいものですね♪