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ウチの会社もひょっとして?ブラック企業とのお別れ法

最近時々耳にする言葉に「ブラック企業」なんてものがあります。簡単に言えば“ひどい会社”ってことですね。

もうちょっと具体的に言えば、セクハラやパワハラが横行していたり、過酷な長時間労働、残業代が支払われなかったり、有給休暇がないなどのあきらかな労働基準法違反などを行う会社です。

有給休暇などは、制度自体はあたっとしても、実際には嫌味を言われるなどして取りにくい雰囲気があったり、「その日は忙しい」などと理由をつけて取らせてもらえなかったりする場合もあります。ではそんな企業に就職してしまった場合、どうしたらいいのでしょうか?

まず冷静に、本当にブラック企業なのか?

単に「仕事がきつい=ブラック企業」ではありません。仕事というものは、どんな職種であっても、たいていは厳しいものです。また、仕事が期日通りにできなかったり、ミスをしたりすれば、上司から怒られることもあるでしょう。

上司に少し怒鳴られたくらいですぐにパワハラと思うのは、それはそれで問題があるかもしれません。理不尽なパワハラなのか、あるいは怒られて当然だったのか、冷静に、客観的になって判断する必要があるでしょう。友人や、自分より経験のある先輩社会人に相談するのもいいかもしれません。

ブラックか否か、どう判断したらいいのか?

有給休暇がないとか残業代が出ないなどのあきらかな労働基準法違反などは問題外です。しかし、中には法を守りつつグレーな部分をついて社員を消耗品とみなしてこき使う企業も少なくありません。

これは入社前にチェックできればしておきたいところですが、会社の規模の割に新入社員を多く採用するとか、新しい企業でもないのにやたら平均年齢が若いとか言う企業は怪しいでしょう。一概に言えませんが、離職率が高い可能性があります。

もし本当にブラック企業だったら…

客観的に見て、どう考えてもブラック企業だったとしたらどうしましょう。もしそうなら迷う必要はないと思います。ストレスで体調を崩す前に、辞めることをお勧めします。しかしブラック企業の中には、あの手この手で「辞めさせてくれない企業」というものもあります。ではいったいどんな手を使って辞めるのを阻止するのでしょうか?

誓約書を盾にする場合

退職届を出しても、「誓約書があるのであなたはやめられない」などと言ってくるケースです。誓約書を見ると、なるほど、確かに「無期限契約」とか「退職届は退職の半年前までに提出すること」などと言うような文言がありました。

しかし実際には、民法により2週間前の通知で辞められることになっています。誓約書があっても法律の前では無意味です。もし退職届を受け取ってもらえない場合なども、内容証明郵便で送るという方法があります。

離職票を出さないと言ってくる場合

離職票は失業給付を受けるために必要なものです。既に次の仕事が決まっている場合などは関係ないかもしれませんが、もしそうでない場合には必要になってきます。ではどうしたらいいのでしょうか?

ハローワークに相談すれば解決します。ハローワークから会社側に「離職票の提出をして下さい」と指導してもらえますし、それでも会社が出さない場合は、ハローワークが離職票を出してくれるのだそうです。

「辞めたら損害賠償請求するぞ!」と脅してくる場合

あなたが辞めることによって生じる損害について、損害賠償を請求すると言ってくる会社もあるようです。それによって引き止めたり、あるいは「その穴埋めをするために最終月の給料は払わないぞ」と言ってくる場合もあるとか。

後者の場合、とにかく辞めたい人からすれば、あきらめれば辞められるなら…と泣き寝入りする人も多いかもしれません。しかしそんなことをする必要はありません。損害賠償を請求するには、法的な根拠が必要です。労働基準監督署に相談して下さい。

辞めると決めたら辞めるという強い意志を

追い詰められて辞める人は、その時点ですでに精神的に参っている場合が多いと思われます。しかし、そこでブラック企業の策略にはまってズルズル退職を先延ばしにしたら、本当に病気になってしまうかもしれません。

とにかく退職届を出して、「もう会社にはいかない!」と言う強い意志を持つことが重要です。やり直しのきかない人生なんてありません。その企業に居続けて、5年後、10年後どうなっているか想像し、もし未来が見えないのなら迷わず逃げ出しましょう。