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パートの面接をナメてかかると思わぬ質問でタジタジにされてしまう

たかがパートの面接なんて、そんな大したことを聞かれるわけがない――。そんなふうに高を括っていると、面接で冷や汗をかくことになるかもしれません。日本経済が多少上向きになってきたところで、会社の採用にまでそう簡単には比例してこないものです。それでもパートを採用しようとしているということは、それだけ手が必要だということです。自分で思っているより、実はじっくりとあなたは吟味されているのかもしれませんよ?

何時から何時までの勤務を希望していますか?

これはパート勤務においては王道の質問と言えますね。主には育児、それから家族の介護などが理由として上げられることが多いでしょうか。そのため、保育園に子どもを預かってもらえる時間帯やデイサービスなどを利用できる時間帯が働ける時間帯ということになるわけです。

働ける時間帯の根拠を明確にし、「午前○時から午後○時まで働くことができます」と具体的な稼働可能な時間帯を伝えましょう。なおかつ、時間帯を多少調整できるのであればそれも伝えておくことをお勧めします。完全に決まった時間内しか働けない人よりは、多少の融通がきく方が使用者としてはありがたいものですから。

ただし、採用になりたいがために出来ない時間帯を出来ると言うのは禁物です。いざ働き出したらダメだった、というのは自分が辛くなるだけでなく、職場に多大な迷惑をかけることになるからです。そして当然それは解雇へとつながりやすくなるでしょう。

残業をお願いしたら、何とかなりますか?

これはパート勤務にはあまりそぐわないように思われがちですが、実は意外なほどに聞かれる質問です。それだけパート勤務に応募してきていても、応募者の実情は個別に違うということなんですね。

だからと言って、残業に対応できるから採用、できないから不採用と短絡的に思い込むのは禁物です。できないなら「できない」と理由を明確にして答えるべきでしょう。ただし、頑なに拒否することで印象を悪くしてしまうこともありますから注意が必要です。

「1時間ぐらいの残業でしたら対応できると思います」「曜日にもよりますが、週に1日か2日ぐらいならなんとかなるかもしれません」もしも本当に何とかなりそうなら、このように柔軟性を持たせて答えておいた方が良いでしょう。しかし、これに関しても前述と同じく出来ないのに出来ると言ってはいけません。どうしても無理ならそれはきちんと伝えましょう。

ただし、やる気はあるのだということは見せておかなければいけません。「即日からというのは難しいかもしれませんが、生活のリズムが起動に乗ってきたら出来る限り対応できるよう頑張りたいと思います」「残業ができない間は、就業時間内になるべく多くの仕事をこなせるよう努力します」…などというように、やりたいけれど今は物理的に今は無理だ、ということを伝えておくと良いでしょう。

あなたが働いている間、お子さんはどうされるのですか?

この質問には単純に「保育園に預けます」というだけではなく、何かあった時の対処法をきちんと伝えておきましょう。例えば「保育園に預けますが、病気で休んだり急な呼び出しには実家の母に対応してもらうことになっています」などというようにです。

まだ預ける保育園が決まっていないのに、預けることを前提で面接を受ける場合は注意が必要です。せっかく採用したのに保育園が決まらないことを理由に辞退されることを会社側は避けたいからです。

仕事が決まらないと保育園が決まらない、というジレンマを抱えている人もいるでしょう。しかし、ここをフライングしてしまうとせっかく決まった仕事をふいにしかねません。その場合は多少保育料が高くても、無認可の保育園に預けるぐらいの覚悟はしておきましょう。最初の数ヶ月間はパートの給料のすべてが保育料で消えてしまうかもしれません。しかし、その先まで考えた場合トータル的にはメリットが多くなる可能性が高いからです。

あなたが働くことをご家族は理解されていますか?

妻が子どもを保育園に預けて働きに出ることを実は夫が賛成していなかった――。こういうケースの場合、働きだしてしばらくすると結局辞めざるをえなくなる事態に陥ることが多々あります。せっかく仕事を覚え始めた頃に辞められるのは会社にとっては非常に迷惑なもの。そのため、家族に働くことを反対されている求職者の採用を敬遠することになります。

夫だけではなく、舅や姑に反対されることで働き続けることが難しくなるケースもあります。家族に反対されていると、いざという時の頼みごとがしにくくなるのは想像に難くありません。そういう意味でも、本気でパートとして働きに出る気持ちがあるのなら、まずは家族の理解をきちんと得てからにしましょう。