自分はたばこを吸うんだけれど、たばこを吸う人は就職に不利なの?
JRや私鉄の駅構内は全面禁煙、新幹線の車内の大部分やその他の列車は全面禁煙。
レストランやカフェ、そして居酒屋などでも喫煙できるお店を探すことが難しい現状があります。
そして、ビルの中には喫煙ルーム、街角には喫煙コーナーなど、たばこを吸う愛煙家にとっては肩身の狭い時代となりました。
2012年度の喫煙者率は男性が32.7%、女性が10.4%、壇上合計の喫煙者率は21.1%と、1966年度の83.7%と比較すると、45年間で51ポイントも減少しています。その理由として、健康を害するなどが挙げられますが、その反面、英国の某学者によって、知的作業に携わっている人達に愛煙家が多いと言う論文が発表されています。賛否両論が交錯する事柄ですね。
そこで今回は、「自分はたばこを吸うんだけれど、たばこを吸う人は就職に不利なの?」を題して、各企業の採用担当者に、そのことについてインタビューしてまとめて見ました。都市伝説とも言えるようなテーマですね。
このテーマについては賛否両論に分かれましたので、それぞれの意見を下記にまとめて見ました。
1.たばこを吸うと言うことで就職を差別しないと言う意見
「たばこを吸うか吸わないかは個人の嗜好の問題なので、弊社ではそれを就職時における合否の判断項目には入れておりません。」
「社内は原則として全面禁煙ですが、ビル内には喫煙コーナーがありますので、ルールさえ守ってくれるのであれば問題はありません。」
「愛煙者を就職の時に差別するなどと言うことは全く考えられません。弊社では仕事と喫煙は関係がないと判断しています。」
2.たばこを吸う人は就職に不利との意見を持つ人達
「いくら個人的思考とは言え、健康を害すると判っていて喫煙すると言うことは人間的に問題があるのではと思いますが。」
「会社は個人の集合体なので、コミュニケーションのためには社内での業務だけでなく、退社後に社員同士の付き合いもあります。そこに愛煙家がいると場所の確保も制限が出てきますし、何より受動喫煙を嫌がる女性社員も多いので、弊社では出来だけ愛煙家の方の採用は控えています。」
「会社としては採用した社員の方々に出来るだけ長く元気に働いてほしいので、健康に良くないと言われているたばこを吸う人は、会社の人的コストパフォーマンス上好ましくないと考えています。」
なかなか難しい問題ですが、結論としては、「たばこを吸う人は就職に不利との意見を持つ人達」は少数派だと言うことが判りました。つまり、日本ではまだまだ良い意味で「個人的嗜好と会社の業務遂行能力とは別物である」と言う観念が一般的と言えます。
蛇足ですが、たばこ1箱(410円)にかかる税金の内訳を見てみましょう。(※JTの統計資料から抜粋)
1.国に納めるたばこ税:25.9%
2.地方自治体に納めるたばこ税:29.9%
3.たばこ消費税:4.0%
4.消費税:4.76%
合計では64.5%となります。大きな割合ですね。つまり、410円のたばこ1箱に付き、税金合計は264.40円が含まれていることになります。
もしあなたが現在20歳で、85歳まで人生を享受すると仮定しましょう。そして1日1箱の煙草を吸うとしたら、。。。。410円x365日x65年=972万7250円の支出となります。そして、627万4076円の税金を支払うことになります!
あなたがもし愛煙家なら・・たばこを吸うからと言って肩身の狭い思いをすることはありません!何しろあなたは高額納税者なのですから!?