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携帯電話で時刻を確認する習慣がいらぬ誤解を招いているかもしれない

携帯電話の普及にともない、腕時計をしない人が多くなりました。わざわざ時刻合わせをしなくても、常に正確な時間が表示されています。確かに腕時計を持たなくても不便はありません。

ずっと時計を持たずにきたけれど、就職活動があるから仕方がない――。そんな感覚で初めて腕時計をする学生の皆さんも多いのではないでしょうか。

チェックしていたのは時刻だけ?

就職活動を機会にとうとう腕時計デビューを果たした場合。今までとは違い、時刻を確認しようと腕時計を見るようになるでしょう。しかし、習慣とはなかなか厄介なもので、どうしても携帯電話をチェックする癖が残ってしまいがちです。

1つには携帯電話で時刻を確認する時、メールなどの着信も同時に確認していたからではないでしょうか。それが意識的なのか、無意識なのかは状況によって異なるでしょう。どちらにしても画面を見れば複数の情報が一目でわかるのですから、当然と言えば当然のことですね。

しかし、その身についてしまった習慣が就職活動において思わぬ不利益を呼んでいるかもしれません。

見た目は同じ。だからコワイ

面接担当者や人事権を持つ世代は、携帯電話が普及する前からごく当たり前に腕時計をしています。もちろん、今ではその年代の人達だって携帯電話を持っているでしょう。

しかし、時間を確認するうえでは携帯電話を上回る腕時計の利便性をよく知っているのも、またこれらの世代。その人たちの目の前で、就職活動中の学生が携帯電話で何かを確認していたとしたら――。

その姿、メールか着信をチェックしていると誤解されても仕方がありません。なぜなら、時刻を確認していようがメールをチェックしていようが、携帯電話を取り出し、画面に視線を向けるという動作は同じだからです。

こんなところに来てまで携帯をチェックするとは、最近の若者は携帯がなければ夜も日も明けないんだな。そう思われたとしても不思議はありません。

ましてや、時刻を確認するだけだったはずが、メールを受信していたのでつい読んでしまった……。こうなればもう、公私の区別がつけられない甘ちゃんの学生だと思われても仕方ありません。

腕時計を見る習慣をつけよう

そのようなつまらない事態を避けるためにはどうすればいいのか?簡単なことです。とにかく習慣になるぐらい腕時計で時刻を確認するしかありません。そして、必要がない限り携帯電話を取り出さないことです。

自然に腕時計を見る仕草が板につくと、雰囲気まで落ち着いて見えるのですから不思議です。腕時計が板についてくると、着られている感の強いリクルートスーツも様になってきますから、一石二鳥と言えるかもしれません。

就職活動を無事に終え、卒業したらいよいよ本当に社会人になります。腕時計で時刻を確認する習慣は、社会人になってからも役に立ちこそすれ邪魔にはなりません。たかが腕時計とあなどらずに、大いに活用していきましょう。