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就活者の視点で企業選択をして就活を成功させるための5つのポイント

同期の就活生は、面接1~2度で内定を受けている人が多い中で、何度も履歴書を送り面接に足を運んでも就職が決まらない人もいます。

会社の面接を数回こなしていると、段々と要領が分かるようになってきます。就活慣れして面接官を上手にかわすような話し方は当然のごとく嫌われますし、まして就活時期終盤に内定を受けるとなると、あちこちと断られた面接常習者では難しくなってくるかもしれません。

自分のやりたいことができるのか

できれば企業選択の絞り込みを早い段階で行い、内定を貰えるような就活をしたいものです。そのためには自分の進むべき道、就きたい職種を明確にすることです。

企業ではモノづくりを希望して就職しても事務職に配属されることはありますし、いずれは役付きとなって現場を離れる時が来るのですから、自分自身が携わりたい仕事について結論を出しておくだけで、何をしたいかを突き詰める必要はないかもしれません。

事業内容が自分の希望にマッチしているのか

次に就職案内を出している企業を調べ、自分の希望する職種をピックアップします。

当然、キャリアやエキスパートな人材を求めている企業であれば、応募する段階で自分自身にクォリファイについて確認しておく必要があります。

企業規模や職種によっても採用枠は違いますが、募集数と就職内定予定者数の割合を出してみて、自分がその職種に就けるのかを冷静になって考え確率を出してみましょう。可能性があればチャレンジするのですが、同時期に他地域で就職可能な企業の面接が開催されるようであれば優先順位も考えておく必要があります。

まずは企業説明を聞いて自分の希望にマッチしているところをランキングし、順位に合わせて書類送付を行うようにするといいでしょう。

社風や会社内の雰囲気は自分にあっているのか

就職試験の面接を受ける前までには当該の会社について知っておきたいものです。ボトムアップで発案できる社風や、強いリーダーシップの元でトップダウンされる社風など、それぞれの企業において特色があると思います。

そのような社風は入社してみないとわからないことが多いのですが、なるべく多くの情報を収集してより良い判断材料としたいものです。実際には入社から数年間は社内での発言について限られることになり、入社してすぐに自分の考え方を反映できる立場に就く機会は少ないかもしれません。

しかし、いずれは会社の命運を左右する採決をすることもあるかもしれません。そのような環境に昇進していけるのか、就活時には社風や会社内の雰囲気をしっかりとリサーチしておいた方が良いでしょう。

第三者の視点で社員の対応や様子を確認したのか

リサーチすると言っても外部から企業内の雰囲気は判りにくいものです。そのような時、企業の情報をしっかり把握している出身校の先輩に聞いてみるといいでしょう。すでに入社している先輩の話を聞ければある程度のことは分りますし、一定の情報を知らせてくれるはずです。

しかし本当に客観的な内情を知っているのは取引先の担当者なのです。支払いサイトが長い場合には、取引企業との力関係で強いことを表しますので、例えば支払手形が90日や120日であれば、「取引してあげている」強い立場の企業だと言えます。また決済全体の現金と手形の割合も同様で、手形決済の割合が多ければ立場に強い会社と判断できます。

また決済権を調べることで社内の雰囲気を掴むことができます。取引先が案件を持ち込むと担当者が受取り、上席の決裁を受けて初めて成約できるのが一般的です。しかしトップダウンの会社では再度トップに向けてのプレゼンを行わないと決裁が下りないことがあります。また2度3度と上席に向けて説明をしなければいけないこともあります。

この様な企業は社内伝達が未成熟な会社、特に起業したばかりの会社に多い形態ですので、ノビシロがあり一概に悪いとは言えませんが、面接前に内情を知っておくことは今後の自分にとって重要なことになるはずです。

就職してからも成長できるか企業なのか

就活時点では業績が良く結果を残せば将来的にはポストが与えられそうな会社があります。ところが数年もすると行き詰まり、容赦ないリストラによって収入減、悪くなると退職勧告をする場合まであります。

そのような企業は急激に営業UPし拡大を求めているところ多いようです。常に目標設定を高く持ち、社員の意識も高くしようと努力する一方で、拡大による設備投資や人員のコストに押しつぶされていき、成長が止まった時に終焉を迎えることになります。

ところが同じ道を歩みながらも大成功する企業があります。お気づきでしょうが社会的信用を得て上場企業となり、資本を外部から集めることができるようになることです。

当然、事業規模はそれまで以上に拡大し、しかも返済義務の無い数十億~数百億のお金が入ってきますので、財務状況は好転し、創業者はもとより上場前の社員も、持ち株会社のおかげで莫大な利益を得ることができます。

もちろんポストは増設され、自分の予想以上の社遇を受けることができるかもしれません。

5つのポイントを参考に会社を選ぼう

以上のようなチェックポイントを確認してから書類選考に臨み、面接でその確認をしてくると言うイメージで就活を行えば、就職してから「こんなはずじゃなかった」とぼやくことも無く、イキイキと自分の仕事をしていくことができるはずです。

企業は働く人を選びますが、働く人もまた仕事先を選ぶことができるのです。景気に左右されずに、本当に自分がやりたい仕事を選んで就職試験を受けていれば、例え一発合格にならなくても、必ずあなたを必要とする会社は現れてくるはずです。