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こんなはずじゃなかったのに!失敗しちゃった会社選び実例3パターン

転職は、成功するとは限らない

新卒のときと同じように、転職も一回で成功するとは限りません。今回はよく見られる転職失敗談や、筆者の体験をご紹介します。

失敗その1・半年ずっと転職活動していたAさんの場合

Aさん(仮名)は中小企業に勤めていましたが、会社を辞めて転職活動に専念しました。しかし、たくさんエントリーして履歴書も送っているのに、半年経っても面接にすら進めません。実家暮らしなので生活の心配はあまりありませんが、両親からも「あんた大丈夫?」なんて心配されてしまう始末。

いつまでも両親に頼りきりなのも、ちょっと申し訳ないと思い始めました。しかし相変わらず、応募しても一次選考で断られるばかり……。さて、何が原因なのでしょうか?

答えは、「大企業にしか応募していなかったこと」です。誰もが一度は「大きな会社に入って、たくさん給料をもらいたい!」と思いますよね。Aさんもその一人でした。「次は絶対に有名な会社に入ってやる!」と意気込み、日本人なら誰もが知っているような会社にばかり応募していたのです。

しかし、ここが落とし穴。大きな会社は当然求人数も多くなる傾向がありますが、それ以上に希望者数もとてつもなく多いもの。この点に気付かなかったばかりに、Aさんの転職活動は長引いてしまったのでした。

失敗その2・こだわり過ぎたBさんの場合

Bさん(仮名)は新卒で入った会社で、5年間事務職として働いていました。しかし不景気の影響か、なかなか給料が上がらず転職を考えるように。在職のまま転職サイトやエージェントに登録し、良い会社が見つかれば転職しよう、と思っていました。しかし1ヶ月経っても2ヶ月経っても、一向に応募すらできません。どうしてだと思いますか?それは「条件にこだわり過ぎた」からです。

Bさんは求人をとても細かく見る人で、現在の会社との比較もきっちりしていました。会社分析をすること自体は、もちろん問題はありません。しかし、よく見すぎて「この会社は財形貯蓄がないからダメ」「こっちの会社は今より休日が少ないのがイヤ」など、求人にダメ出しばかりをしていたのです。これでは、その他にどんな魅力的な点があっても応募できないのは当たり前です。

失敗その3・うつ再発!?筆者の場合

私が二回目に勤めた会社は、「未経験者歓迎」という求人内容でした。しかし、入社してみると未経験者向けのマニュアルがあるでもなく、仕事を教えるほうもそんなことは全く意識していない様子。

失敗続きで他部署にもお客様にも迷惑をかけ続けてしまい、それがプレッシャーになって、会社から帰っては毎日泣いていました。何を食べてもおいしくなく、寝ても夜中に目が覚め十分眠れず、仕事の能率は落ち残業が増え、また睡眠時間が減り……その繰り返しでした。

そしてある日、はっと気付きました。前職でうつ病を患ったときと、あまりにも状況が似ていたのです。再発しかけているのでは、と恐怖に陥りました。残業なしで帰れる日などほぼなかったので、病院に行くことはできません。再発だけはどうしても避けたかったので、退職を決意。

しかし、上司に「こういう状態なので、再発する前に辞めたい」という意志を伝えると「じゃあ、平日に病院行っていいから土日どっちか出てきて」と言われ、唖然としました。

私は「病気になりたくないから退職したい」と言っているのに、「病気になったら病院行って。代わりに休みずらして」とは何たる言い草でしょう。しかも、契約では土日休みになっていました。担当部署が違うので、上司にそれをどうこうする権限はありません。

「もう一度考え直してみて」と言われましたが、その他にも有休を勝手に使ったことにされるなど、理不尽なことが続いていたので、迷いなく退職を選びました。もちろん、仕事に追いつけなかった自分自身にも非があると思うのですが、気分だけで「未経験者歓迎」と書いていたのでは……と、退職した今でも思っています。

その会社を辞めてからは体調も良くなり、きちんと眠れるようになりました。あの時上司の言う通りにしていたら……と思うと、ぞっとします。

「良い転職先」より「合った転職先」を

いかがでしょうか。筆者の例はちょっと極端すぎるかもしれませんが、他2つのケースは意外とよくあるそうです。会社の名前や条件よりも、面接で質問した際の印象などを参考にした方が、ご自分に合った転職先を見つけられるかもしれませんよ。