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対策しても緊張で面接がコワイ?いいえ、新卒への期待のホント

対策しても緊張で面接がコワイ?いいえ、新卒への期待のホント

初めての就職活動…新卒の皆さんの抱える不安はきっと果てしないもの。本当に自分は仕事に就けるの?会社に勤めるってどんな感覚?どんな仕事や会社が自分に合うの?

そもそも社会人になるって一体どういうことなの?とにかく考えることが多すぎて、でも時間は後ろからどんどん無くなっていく。

不安や心配をおさえ誤魔化し気丈に振る舞うなんてできない!面接に臨んでそう思った方は少なくないはず。もちろん中には面接が得意で、プレッシャーなくこなす人もいます。

今回は多くの方の「面接での緊張」「面接への恐怖」をほぐしていきたいと思います。

「覚えるマナーが多すぎ!全部考えながら話せるわけない」?とにかく場数を踏め!

ノックの仕方、会釈の仕方、立ち方・座り方…またそれぞれの手の位置であったり表情であったり、慣れない場で「おとな」たちを目の前に気をつけなくてはならないことは細かく数多。

書籍や就職指導の先生は多くを教えてくれますが、頭に入れたつもりでも臨んだ面接では反省点は尽きないもの。

「相手に失礼のないように」社会人としての立ち振る舞いを、身のこなしを、 いま覚えなくてはならない時であるとは思うけど、なにもこんな極限の精神状態で!なんて思いませんか。

とっても器用な方でなければ少なからず同感できるはず。筆者は完全にこんな状態でした。

ただし悩みへの解は難しいものではなかったのです。慣れないことに対しては回数を重ねる。これしかないのです。いざ、どんな質問が来るかも分からない場で、理屈を把握しているだけではスムーズに応対なんてそうそう出来ません。

  • 頭のなかでのシュミレーションを重ねる
  • 壁打ち練習(1人での実際の場面を想定しての練習)を重ねる
  • 指導・評価してくれる人がいれば相手をお願いする
  • 実際の面接の場に飛び込む

以上のような練習を重ねて、余裕のある心で臨むことが、志望側と採用側両者にとって良い面接になることは間違いありません。

頭のなかでのシュミレーションを重ねる → まずは、ですね。参考になる資料や意見も集めて想像をしてみましょう。

壁打ち練習(1人での実際の場面を想定しての練習)を重ねる → 一人ででも実際の面接と同じ声の出し方でやること。よく、自分を録音か録画して見ろといいますが、それも弱点を見つけるに当たりかなり有力な手です。

指導・評価してくれる人がいれば相手をお願いする → 就職指導課などがあればどんどんお願いして練習相手になってもらいましょう。学校によっては何度も付き合ってくれるところもあるので感謝はしつつ遠慮なく頼みましょう。

実際の面接の場に飛び込む → 実際の場での反省が一番生きるもの。ただ勘違いしないでほしいのは、準備なしに現場に飛び込む事はやめましょうね。企業側もはた迷惑でしょうし、頭を使って臨んだほうが得るものが多く確実です。

マナー・振る舞いも評価基準であることはそうでしょうが、それは本当に基本の共通の出来て当たり前の部分。「自分」を面接官に見て欲しいなら、余裕の心で質問に答えられる自分を用意しておきましょう。

「できる自分アピール」よりも、「一緒に働きたい仲間」になろう

「自分はこんなスキルがあるのでこんなに役に立ちます!」 「これこれこういう理想がありますのできっと御社で実現します!」 「◯◯が得意なのでそういったところを伸ばしていきます!」 これらは面接でよくある台詞ですね、もちろん間違っていないと思います。ただし「よくある台詞」にとどまることも間違いないほか、少しばかし企業側の求めているものとはズレが生じていることが多いと私は思うのです。

とくに、新卒の皆さん。何故その企業は新卒を募集したのでしょう。「出来る人」が欲しいなら中途を中心に採用すれば良い話。皆さん新卒に真に期待するものというのは、「できること」ではなかったりするのです。

むしろ、大袈裟に言うと、学生で身につけたことが社会でどれだけ役に立つのか、自信があるなんてナメているくらいに思ってもいいのではないかと思います。実際、現場での覚えるスピード・身に付けるスピードは学生時代のそれと比にはなりません。

採用側が新卒のあなたに何を期待しているのか?それは「その会社の仕事を覚えてくれること」「たくさん吸収して一緒に働いてくれること」また、「社会に出たばかりの若い視点」だったり「フレッシュな元気さ・活気」と言えると思います。

入社当初なんて、その会社のことを初めて知るわけですからまずは何もできる訳ありません。ただし「真面目」であること、「元気」であること、「素直」であることは新卒のあなたがたの特権ともいうべき最大の売りで長所です。

採用に当たる面接では「どれだけ自分が今できるか」をがむしゃらに押しだすことを意識するより、勤務年数を重ねた面接官を前にどれだけ自分を「一緒に働きたい相手」にするかが真に大切だと大きな声で伝えたいです。

どうでしょうか、少し違った意識で質疑に応答できそうでしょうか?結果を意識するあまりの取り繕いよりも、自分らさを出した人間同士の会話のほうが実りが大きいですよ。