株で儲ける奴が仕事も出来る理由とは?投資と仕事の共通点
最近、テレビや新聞のCMで「NISA」という言葉を良く耳にします。NISA(ニーサ)とは、「小額投資非課税制度」というもので、「株や投資信託などの運用益や配当金を、一定額非課税にしますよ」という制度です。
詳細は割愛しますが、要は株式投資で増えた利益額に対して税金がゼロですよ、という事です。投資枠や総額の設定がありますが、その中での利益は丸儲け、という制度です。この制度導入で一般投資家を増やし、市場資金の流入を増やそうという意図があるかどうかは解りませんが、それでも日本人の間で投資ブームが沸き起こる事は考えにくいでしょう。
元より投資=リスクという考え方が蔓延している日本では、株や為替、投資信託などを運用しようと気になる人が少なく、その理由として「勉強するのがめんどくさい」「勉強してもリスクがあるなら、少ない金額でも着実な方を選ぶ」という古くからの精神が影響しているからでしょう。
しかし、個人の人生設計において、何とか経済的に豊かになろうという意図の下で勉強をするのが苦にならない人も大勢います。そのような人はサラリーマンだろうが経営者だろうが、個人事業主だろうが、世間体に関係なく自信の資産を運用し、その分リスクと利益の両方を得る「経験」をしています。
さて、表題の「株で儲ける奴が仕事も出来る」というのは、ある意味極論かもしれません。しかし、要するに「投資による、物事を建設的に思考出来るような経験」を積んでいることと、投資に必要な「継続勉強」をしていることから、仕事に対しても同様の手順を踏むことが当然のように出来るという点で、投資を経験していない人よりもアドバンテージを持っている、ということに繋がるわけです。
勿論、株や為替の取引をギャンブルのように運用している人の事例は参考になりませんが、投資の良い点、悪い点ともに、仕事と共通する点は多いので、それを挙げてみましょう。
投資と仕事の共通項:良い点
投資で勝てるロジック=売れる営業提案、営業トーク
投資に必要な環境認識=商品知識、顧客研究、業界研究、自己把握
資金管理=与信管理、見積提示及び価格調整、回収
などが挙げられます。
投資と仕事の共通項:悪い点
怪しい有料の情報教材=「誰でも売れる営業手法」などのマニュアル本
自動売買ソフト=売れる手法、商品のコピー商法、2番煎じのビジネス
闇雲なポジション保有=ローラー営業、訪問販売
以上、シンプルに三点ほど事例を挙げましたが、見て解る通り、悪い点の中にも一概に否定出来ない部分はあります。しかし、やたらと非効率な手法でビジネスが上手くいく訳はなく、非効率になり易く、且つ安易な手段に走ることは、投資でもビジネスでも結果的に自滅することに繋がります。
上記の「良い点」を実践している人は投資でもビジネスでも「勝ち」を経験できるでしょうし、その為の継続を欠かさないようになります。その「価値の経験」と「継続」こそが、投資とビジネスの双方の世界で生き残るための重要な共通点なのです。