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ノーリスク・ハイリターン~社内で開催されるキャンペーンに応募しよう!

あなたの職場で、従業員を対象に何らかのキャンペーンを実施していることはありませんか?

職場意識向上に関わる社内キャンペーンは会社の規模や立地、業種等に関わらず比較的多く行われるイベントではないでしょうか。

具体的に例を挙げますと、作業系現場であれば「職場の安全標語」、女性の多い職場では「セクハラ防止啓蒙ポスター」など、それぞれの職場事情により発生しやすい問題点(事故や事件など)を防止したり、あるいは職場環境を快適にするための働きかけを推奨したり、という内容が多いようです。

筆者の勤める会社などでは、外国人や障碍者も社員として働いています。また正社員だけではなく、契約社員や派遣労働者、パートなどもかなりの割合を占めています。そのため、いわゆる人権問題や差別・パワハラに関連するような社内イベントが多く開催され、「人権を尊重するための標語」などは毎年必ず募集されます。

もしあなたの職場でこのようなキャンペーンが開催され、あなたに作品応募の権利がある場合は、迷わず参加しましょう。なぜならば、キャンペーンに参加することで、以下のようなメリットがあるからです。

1.上司に対し、勤労意欲をアピールできる

2.あわよくば経営陣に顔と名前を覚えてもらえる

3.自分の職場意識を、他の人に伝えることができる

4.首尾よく入賞すれば、賞金などがもらえるかもしれない

参加してもしなくてもいい任意のキャンペーンとなれば、忙しい仕事の合間にわざわざ時間を作って参加をしようと思う人は少ないかもしれません。それどころか、そのようなキャンペーンをやっていたことにさえ気づかない人も……。

そのような環境でキャンペーンに参加することは、「私は自分のことや自分の作業だけでなく、職場全体のことに気を配っており、職場全体を向上させるためにできることがないかアンテナを張っています」ということをアピールすることになるのです。これは、やはり職場全体をよくしたいと考えている上司や経営陣にとっては、プラスのイメージを与えます。

また、キャンペーンで応募されるものは短い文章やイラスト・写真などが主なものですが、比較的少ない労力で自分が普段思っていること、「こうだったらいいな」「こういうのはやめてほしい」ということを、作品を目にする他の社員に伝えることができます。

難しく考える必要はありません。あなたがもし職場での挨拶が重要だと考えており、もっと皆大きな声で明るく挨拶するようになってほしいと思ったなら、こんな標語を応募すればいいのです――『明るい挨拶 明るい職場』。これを見た人は「挨拶が大事だと考えている人がいるんだな」と気づいてくれます。もしかしたら「じゃあ私も挨拶をしてみようか」と思ってくれるかもしれません。

さらに、応募した作品が入賞すれば、その作品は次のキャンペーンまでずっと職場の目に付くところに掲示され続けます。それは少なからず、作者であるあなたに満足感と達成感を与えることでしょう。人間というのは比較的単純なところがありますから、たとえ仕事で疲れていても、壁にかかっている自分の作品を見たら、「もう少し頑張るか」という気になれるものです。

また、入賞時には商品券や賞品などが与えられることもあります。そうなれば、心の満足でなく、懐まで温かくなります。一方で、入選しなかったとしても、あなたの人格を否定されることもないし、何か損をするようなこともありません。社内キャンペーンへの参加は、いわば「ノーリスク・ハイリターン」なのです! これは参加しない手はありません!

ところで、実際それらのキャンペーンに積極的に参加しているのは、全作業従事者のうちいったいどのくらいなのでしょうか。

こういったキャンペーンでは、優秀作品の表彰に合わせて、応募総数を公表することが一般的です。ひとり一作品しか応募が認められないとして、仮に従業員数が一万人の会社で五十作品の応募があったとすると、応募した人の割合は0.5%となります。実際には一人の従業員につき複数の作品の応募を認めることもよくありますから、参加者の割合はもっと低くなることでしょう。

せっかく会社が大々的に、職場をより快適にし、従業員の意識を向上しようとキャンペーンをうちだしても、参加者は0.5%以下……なんだかさみしいですね。こういうイベントが盛り上がることで、職場の雰囲気が明るくなり、従業員たちの活気につながると筆者は考えています。

これを読んでくれた方がキャンペーンに参加するようになって、皆さんの会社を盛り上げていってくれると嬉しいです。せっかくですから皆で社会を元気にしていきませんか?