初めての部下との付き合い方。どうしよう!?チームを任された!
1.ついにチームを任された!!
初めての肩書は何でしたか?今は色んな肩書がありますよね。店長、チームリーダー、マネジャー、係長、課長、部長、ブロック長、工場長、ライン長・・・ランダムに思いつくままに並べてみました。
私が初めてもらった肩書はいきなりの「課長」でした。当時30歳。部下は6人。25歳の女性、27歳の男性、30歳の男性、33歳の男性、42歳の男性、45歳の男性。思い出しても冷や汗が出ます。ちなみに私は女性です。
年上の男性ばかりのチームをいきなり任されて、正直なところ面喰いました。こんな人事、今では多くの企業で珍しくもないので、参考までに私の体験を書いてみたいと思います。
2.年上よりも同年代の男性が大変だった
年上の男性2人に対しては、当然最初から敬意をもって接しました。もちろん敬語ですし、業務を進めるにあたってもまず意見を聞いて自分の考えを後から述べて摺合せをしていく、という作業を行いました。
もともと現場一筋といったタイプの方々で、上司が誰でも仕事は変わらないというスタンスだとお見受けしたのでこちらも特に注文を付けたりせず、突発事項のみ共有してもらう、という形で当初の想定よりずっとスムーズに関係構築ができました。
しかし、同年輩の男性2人のうち、特に30歳の男性が私に対する敵意を剥き出しにしており、大変厄介でした。もちろん、同年輩であっても年下であっても、敬意を払って接することを心がけました。私はもともと、相手によって態度を変えるのが苦手で基本的には上司に対しても部下に対しても顧客に対しても一定以上は同じ態度で接します。
ですから、年上の方に生意気と取られるのは想定内としても、同年輩に生意気と取られるのはちょっと驚きでした。でも客観的に考えてみれば、人それぞれとは言え男性のプライドというものも十分理解できます。そこで、敢えてここは女性っぽく、感情的に接してみました。
3.時には喧嘩も使いよう
その時の部署内の人間関係としては、30歳の彼以外は良好で、仕事もうまく回っていましたから、上司である部長にコンセンサスを得た上で、みんなの前で喧嘩をふっかけました。
他部署の人も同じフロアにたくさんいます。よく言われることですが、部下を叱るときはこっそり(ほかの人に見えない場所で1対1で)が基本です。しかしここは敢えて大勢の前で、しかも叱るのではなく、喧嘩でいってみました。
やらねばならないことを彼がやらずに数日が経過しており、毎朝いつやるかの確認をしていましたから、お昼を食べに行こうとした彼に「あれ終わりました?」といつものように声をかけました。
「まだでーす」と私を舐め切っている彼は言いながら出ていこうとします。「やることやってからメシ食えよ!」といきなり私が怒鳴ったら、場が凍りつきました。今やったらパワハラと言われても仕方ありませんね・・・。
いきなり女に怒鳴られて、いくら上司とは言え男性は仰天。しますよね。そのまま出て行きました。ここまでは想定内。さて、どんな顔で戻ってくるか。それによって彼の度量がわかる、と僭越ながら考えていました。
どうなったと思いますか?一時間後、戻ってくる予定の時間に私はわざと席を外していました。夕方、私の机の上にコソッと成果物が。翌日から、彼の態度は一変し、尊大さが消えました。
上司と部下でも人間としては対等に。男性と女性でも、職場では対等に。「ビジネス」にあたる立ち方として、最低限これだけを押さえておけばいいのかな。と思った出来事でした。