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英語が大好きな私が選んだ、一生続けたいと思える翻訳という仕事について

私は現在、32歳です。理系の大学を卒業し、大手のメーカーに勤めましたが、人間関係に躓き、仕事内容にも魅力が感じられなくなり、特許事務所に転職しました。

大学生の頃、3年間アメリカに留学していたこともあり、ここでは特許明細書の仕事を任されました。

翻訳と言う仕事は非常に奥が深く、慣れるまでにかなり時間がかかりました。さらに、リーマンショック後で事務所の業績が悪かったことと、人間関係があまりうまくいかなかったこともあり、10ケ月で首になってしまいました。

私の服装にも問題があったかもしれません。お洒落な眼鏡が欲しくて、外国製の小さな丸いレンズの、少しレンズに色の付いたものをかけて毎日会社に通っていました。特許事務所で仕事をするには少し派手すぎたかもしれません。

その後、転職会社を通じて転職先を探しましたが、採用してくれる企業が見つからず、仕方がないので、ハローワークに行き、仕事を探しましたが、多くの中小企業に面接に行っても採用してもらえませんでした。

そこで初めて、世の中って冷たいのだなと感じ、将来のことが不安になり始めました。そして、良い人間関係を築くのは結構大変なのかもしれないと感じ、自宅で翻訳の仕事をしようと考え、求人広告を出している翻訳会社に片っ端から応募していきました。

いくつも面接や試験を受けた末、やっと一つの特許事務所で採用して頂きましたが、賃金が安すぎたので、父親に反対され、辞退しました。その後事務や営業や販売のアルバイトをしましたが、人間関係がうまくいかないのと、仕事を覚えるのに苦労したこととが原因で、どれも首になってしまいました。

その後、レストランやホテルで働き、生計を立てました。しかし、肉体労働は思ったよりも辛く、将来のことを考えると、何か、生きがいを感じるような仕事を選ばないといけないと思うようになりました。

私の友人の多くは外国人で、普段から英語を話していることと、英語を勉強するのは趣味のようなものなので、やはり、翻訳の仕事をするのが良いと感じ、特許事務所に応募したら雇って頂けました。親は賃金が低すぎると言って反対しましたが、私はこんなに自分に合った仕事は他にないので、非常に満足しています。

この仕事なら、一生続けられます。私が今まで数々の職場で苦しんだのは自分に合わない仕事ばかりを選んでいたからだと気が付きました。人には向き不向きがあるので、自分に合った仕事が見つかるまで探すということが楽しく生きるためのコツかなと思いました。