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中国はもう遅い!?これから海外進出するならこの国々

中国だけ考えていたらダメ!

ここ数年、怪しくなってきた日中関係。さすがにある日突然「国交断絶、渡航禁止!」なんてことにはならないと思いますが、最近は中国に進出しようとする企業は減少傾向にあります。理由は主に二つ。治安面の不安と、人件費です。

治安面については改めていうまでもないですが、「中国って人件費が安いんじゃないの?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。実は、日系企業の相次ぐ進出により、中国の人件費が上がってきているのです。

元々人件費の安さを主な理由として上げていた企業にとって、これは痛い話。「人件費も高くなってきたし、中国はやめて別の国にしておこうか」と考えるのはごく自然なことですね。では、中国の次はいったいどのような国が進出先として選ばれているのでしょうか。

次は東南アジア!?

真っ先に候補として上がるのは、中国より南の東南アジア諸国。対日感情も概ね良好ですし、かつての中国と同等かそれ以下の人件費で多くの人を雇うことができます。タイやシンガポール、ミャンマーなどが人気です。その他マレーシアやインドネシアも注目されてきています。

これらの国々は人口過多故の雇用問題を抱えていることもあり、労働力の欲しい日系企業とメリットが一致しているため、進出先として選ばれているのでしょう。一昔前はいわゆる「出稼ぎ外国人」は珍しくありませんでしたが、家族と離れ離れになるなどデメリットも多くありました。

しかし、日系企業のほうから相手の国に行けば、現地の方は今までと同じ家に住みながら仕事が確保できるのです。仕事があれば収入が安定し、消費活動が促進されます。そして将来的には、自国の技術向上や市場拡大にも繋がります。「それじゃ、わざわざ日系企業がお金を払って指導してやるようなものじゃない?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、日本にとってもメリットはたくさんあります。

まず、外国人の不法滞在や不法就労を防げること。残念ながら、現在日本は外国から「不法滞在者天国」と呼ばれてしまうほど取締りが追いついていない状態です。最初からそのつもりがなかったとしても、違法は違法。その元になるかもしれない移民を推進するよりも、日系企業の海外進出を推進するほうがずっと良いのではないか?と筆者は思います。日本国内の雇用はまた違う方法で確保しなくてはなりませんが……。

急げ進出準備!

このように、現在は中国よりも東南アジアへの出資を考える企業が増えてきています。もしあなたの会社が海外進出を検討中だったら、候補の一つに入れてみてもいいかもしれません。