お勉強も活動のうち!?転職前に資格をゲットするメリットとは
できれば、勤めているうちに資格を取ろう
次の会社へ転職を考える前に、資格試験や検定を受けておくことをお勧めします。
現在勤めている会社に、資格支援制度や補助金制度はありませんか?
会社によっては通信教育制度を設けているところもあります。
そうした制度があれば、やはり利用したほうがおトクです。
一回受験して合格するとは限りませんし、もらえるお金はもらってしまいましょう。
辞めた後でも取得は可能
もちろん、会社を辞めた後でも資格試験や検定を受けて取得することもできます。
その場合にお勧めなのが、ハローワークで申し込める教育訓練給付という制度です。
次の勤め先が決まっていない場合、退職後ハローワークへ離職票を提出しに行きますよね。
ハローワークというと求人票を探しに行ったり、失業給付を貰いに行くときにお世話になるところ、というイメージが強いですが、資格に関しても支援を行っています。
資格を取ることで、より再就職をしやすくするという狙いです。
これはハローワークが提携している専門学校に通うと、費用の20%を支給してもらえるという制度。
10万円を超えると10万円まで、4千円以下の場合は対象外などの条件はありますが、もし希望する分野の講座があれば、ぜひ利用したい制度です。
全ての資格が対象になっているわけではありませんが、かなり幅広い種類がありますので、調べてみてはいかがでしょうか。
ハローワークのホームページから検索できます。
取るなら、業務に関係ある資格を
さて、資格を取るのがお勧めとはいいましたが、それだけでは良い転職に結びつきません。
一時期、「資格があればいいところに就職できる!」「資格は取れば取るほどいい!」というような宣伝文句が流行りましたが、「資格コレクター」では意味がないのです。
採用担当者は、きちんと通勤して仕事をやってくれる人か、ということの次に「この人はうちの仕事をどのくらいスムーズにやれそうか」というところを知りたいと思っています。
ですので、業務に関係のある資格をいくつか取る方が有効なのです。
例えば事務系なら、MOSや簿記、ビジネス能力検定などがお勧めです。
営業の方なら、ビジネス日本語能力テストが役に立つでしょう。
また、資格ではありませんが、他に習うとしたら全業種・職種共通でペン習字を推します。
エクセルの履歴書でもOK、という会社もありますが、やはりまだまだ手書きのほうが印象が良いもの。
不思議なことに、字が綺麗な人=きちんと仕事をしてくれそう、という印象を持たれやすいのです。
「皆が取っているから」は×
さて、うまく資格を取ることができ、面接になったとします。
資格に関して聞かれるケースはそう多くありませんが、もし「何故この資格を取ったのですか?」と質問されたら、なんと答えますか?
「勧められたので」「大学で取れと言われたからです」という答えはNGです。
自分で自分を主体性のない人間だと言っているようなものです。そういう人がいい、という会社も中にはあるかもしれませんが……。
「業務上で必要になったので」という答え方もできれば避けたいものです。イヤイヤ取ったのか、と思われてしまいます。
では、どのような答えが良いのでしょうか。
理想的なのは「得意分野でしたので、自分の力を試したいと思い取得しました」「御社で業務をするために、こういった技能が必要なのではと思いました」というような、前向きな姿勢やスキルアップをイメージできるような返答です。
さらに「今後は○○にも挑戦したいと考えています」と、次の目標があることを言えればほぼ完璧といえるでしょう。
向上心がある人は、仕事に対しやる気があるものとみなされるからです。
ただし、当然ながら嘘をついてはいけません。
資格は、社会人として成長した証拠
もちろん、資格がなければ転職はうまくいかない、というわけではありません。
学生時代は試験で何点を取ったか、何位であったかによって優秀さがある程度量れますが、社会人となるとそうはいきません。営業職などは売上げや新規契約数などが目安になりますが。
資格は社会人として今まで何をやってきたか、どのくらいの能力を身に着けたかという指標になるものです。
成長した証として、ぜひ存分にアピールしてください。