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付き合い方を見直せば上司の差別や無視も改善!これがパワハラ対策だ

パワハラのタイプ

パワーハラスメント(パワハラ)にも様々なタイプのものがあります。例えば、上司からほとんど無視される、職場の私的な付き合いから外される、些細なミスを同僚の前で激しくしかられる、などのコミュニケーション上のパワハラがあります。

また、職務上では、他の同僚よりも困難な仕事を押し付けられる、雑用ばかりさせられる、時間のかかる面倒な仕事をさせられる、などのパワハラもあります。

さらに、処遇上のパワハラとして、他の同僚よりも成果を出しているのに評価が低い、昇進させもらえない、有給休暇を取らせいなように仕向ける、といったこともよく見受けられます。

それら以外にも「部下の手柄は上司の手柄、上司の失敗は部下の失敗」というようなものもありますが、こうしたパワハラにも原因があり、解決できる糸口はあるのです。

上司側のパワハラの原因と付き合い方

パワハラの原因は上司側と部下側ともに各々ありますが、部下自身にまったく落ち度がなくても上司からパワハラを受けることはいくらでもあります。その場合に、上司が部下に対して抱いている何らかのマイナスイメージが原因になっていることがあります。

例えば、上司が部下のことを事実とは違って、なんとなく生意気だ、小賢しい奴だ、消極的で暗い奴だ、おどおどして見える、仕事に怠慢な奴だ、上司の俺を小馬鹿にしている、などと勝手に思い込んでいることがあります。つまり、誤った印象を根拠に苛めるなどのパワハラをすることがあるのです。

上司の性格を改善させることは困難ですが、部下自身に対する印象や気持ちを変えることはできます。なぜならもともと誤った認識が原因だからです。だから、まずパワハラの理由を探る必要があります。

方法としてはその理由を上司や同僚から聞き出すしかありません。最も効果の高い方法は、上司に気に入られている同僚から聞き出すことです。パワハラをするような上司でも気に入った部下には様々なことを気軽に話す傾向があります。

聞き出すことができればその誤った印象を訂正しなければなりません。消極的でもなく暗くもないのにそのように誤解されているなら、そうでないことを具体的に証明する必要があります。

例えば、職場の会議、上司同席での取引先との打ち合わせや顧客への訪問などで、積極的に自分の意見を発言したり、提案などをしたりして明るくコミュニケーションが取れる人間であることを示すのです。

また、先ほどの同僚から上司に、自分が本当は明瞭で活発であることを時々話してもらえるように依頼しておきます。気に入った部下から指摘されることで考えが少しずつでも変わることもあるので、援護してくれる同僚をたくさん味方に引き込むことも重要となります。

自分の原因と付き合い方

上司の誤解ではなく部下である自分の欠点が原因となって起こることもあります。例えば、上司と会話をしない、仕事が遅い、活気がない、成果を出せない、付き合いが悪い、小生意気なことをいう、などの欠点があり、それによりパワハラが起こることがあります。

対策としては、まずどの点が悪いかを把握しなければなりませんが、やはり同僚からの情報が有効です。もし同僚から情報が得られない場合は、当然自分で情報を入手します。

例えば、上司から叱られることがよくありますが、その際に何らかの悪い点が指摘されることも多いです。「もっとはきはきしろ!」、「だいたいお前は気が消極的だ!」、「なぜそんなに仕事が遅いのか」というような言葉が出てきます。

もしこれらの指摘が正しいなら部下としてはやはり改善しなければなりません。そして、自分がそれを改めたいと思うなら実行するのみです。そして、改善するための努力を上司に見せつけることや同僚を通じて上司にそのことを伝えてもらえるようにすることが重要です。

いくら意地の悪い上司でも自分が指摘したことを素直に受け止め改善する努力を行っている姿を見聞きすれば、印象は良くなります。人は自分の言うことを素直に聞いてくれる人には好意的になるからです。

ただし、パワハラの理由がよくわからないこともあります。その場合はまず上司との接触を多く持つ努力をします。多少気に入らない者でもなついてくれば悪くは思わないものです。

そして、それを突破口に良好な関係を作っていきます。仕事では上司の手助けをしたり、困難な仕事を引き受けたりして貢献し、また、上司の私的な用事の手伝いなども行います。このように積極的に上司に関われば、上司の自分に対する態度に変化が見られるはずです。